比較すると(開運音楽瞑想)
みなさま、こんにちは
今朝の「音楽の絵本(88)」(音楽瞑想会)ありがとうございました。
今回は「比較すると」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。
アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/5MAAiIwOLVc
KABUTO 音楽の絵本
Story-88 比較すると
「目を閉じます。今朝は「比較すると」をテーマに3つのお話をしたいと思います。
1つは人と比較することで辛くなる、しかしそれが開運につながるということ、2つ目は、比較する相手がいることが実はありがたいということ、3つ目は、本当は比較などないということ、この3つをお話します。
まず1つ目です。
我々は日々を生きていて、こうなりたいとか、こうありたいとか思うことがあります。あの人のようになりたい、あの人のように生きたいと思い、しかし今の技量では到底及ばないとか、何で私はあの人のように上手く立ち回れないのか、思いはいろいろと浮かんできます。嫉妬が生まれることもあり、心が沈み、自分に歯痒さを感じ、辛くなることもあります。
こんなときは「自分らしさ」を見つけることです。誰かと比較するのではなく「自分とはどんな人間なんだろう、自分はどんなことができる? 自分はどんなことが得意? あれこれ考えていくと、自分にできること、自分にしかできないことが見つかっていく、どんな小さなことでもしてみたいことがみつけられたら、道が、運が開けていきます。
鳥のように空を思いきり飛んでみたいと思っても、自分が花であれば、それは叶いません。しかし花としての自分を認め、美しく咲くことができたらとても嬉しいし、その喜びを人と共有できたら「良い人生を歩んできたなぁ」という充実感、達成感に包まれます。
2つ目です。
「ライバル」という言葉があります。ぼくが学生のときに英語の先生がこんなことを教えてくれました。「昔、アメリカでは川の向こうとこちらで仲が悪かった。川は英語でリバー、このリバーという言葉からライバルという言葉が生まれた。」
あるオリンピックの選手が、引退したあとでこんな話をしたのを覚えています。
「金メダルを狙ってがんばっていたけれど、同時期に現れた外国選手の彼がいたために僅差でメダルを取られてしまうことがあった。正直、彼さえいなければといつも思っていた。しかし、今振り返って見ると、彼がいたから、自分はより必死に練習したし、新記録も作れた。そう思うと彼のおかげと思う。」
比較することで、辛くなることもあります。ライバルが現れ、常にライバルと自分を比較し、世間も2人を比較し、それはとても苦しいことかもしれません。しかしさらに切磋琢磨しなければならない状況は、より自身の力をつけてくれる、本当は最高の環境だったのかもしれません。
「比較することが、自分自身を飛躍的に伸ばすことになる」ことがあります。
ご自身の周りで、もし仕事や趣味などで、ライバルと思える人がいたら、実は「自身の力をつけてくれるありがたい人」かもしれません。
心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。
3つ目です。
「悟り」という言葉があります。この語源は「差を取る」から「悟り」、意味は「私とあなたの間には何の差もないんだよ」ということを聞いたことがあります。
個という自分で生きていると、人と比較する気持ちが生まれることがあります。
「なんで私はあの人のようになれないんだろう」と苦しくなることもあります。
しかし、こんなふうに考えてみます。我々のこの心と身体、60兆の細胞を作ったのは明らかに自分ではない、作った誰かがいる、作った誰かが「本当の自分」であれば、私もあなたもすべて自分、そう思えたら嫉妬するどころか、応援したくなったり、何かを達成したら「おめでとう」と伝えたくなれるかもしれない。そのときには相手との差はすでになくなっています。すべてがひとつという気持ちでひとときを過ごしたいと思います。
ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。
「我々は、自然と人と何かを比較していることがある。しかしそこには多くのメッセージがある」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。
ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」