春、夏、秋、冬(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは
本日、8/2(日)9時よりの「KABUTO 音楽の絵本」のスクリプトです。

以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/yccmfdukEkg

KABUTO 音楽の絵本
Story-8 春、夏、秋、冬

「目を閉じます。日本には季節があります。春、夏、秋、冬。どの季節が好きでしょうか。全部好きという方もいらっしゃると思いますが、今は1つだけ選んで、その季節を少しの間感じてみたいと思います。春、夏、秋、冬から1つ選んでその季節を思ってみます。

いかがでしょうか。ご自身で思い出になる場面が出てきたでしょうか。

「季節」は何が運んで来るのでしょう。「時の流れとともに」というふうに考えることもできます。「風が運んでくる」というふうに考えることもできます。

暖かい風が吹き始め、雪解けが始まり、暖かい春、桜の花びらが風に運ばれ、夏へと向かっていきます。
初夏に吹く風を薫る風と書いて、「薫風」と言いますが、若葉、青葉の香りを含んだ穏やかな風が吹くころを過ぎて、夏が来ます。
真夏の熱い日差しを避けて、木陰に入ると吹いてくる、優しく涼しい風、そして風は秋には落ち葉を運び、「秋の音」を作ってくれる。
ある朝起きて顔を洗うとき、水道の水がひんやり冷たいなぁと初めて感じるとき、もう一枚上着を羽織りたいと思う風が吹いて、冬がやってきます。

春が来て、桜の花に喜びを感じ、夏が来て、もくもくとした積乱雲と蝉の声に田園のやすらぎを思い、秋が来て、赤や黄色の木々を通り抜けるとき、肌に心地よい気温を感じ、冬が来て、暖炉の暖かさに人と人が寄り添い、ぬくもりを感じる。

どの季節にも数知れないメッセージがあり、それを受け止める自分の感覚がある。その「数知れないメッセージ」と「それを1つ1つ受け止めることができること」、そこにあるとても大きな愛を感じています。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

道端で出会った友人に「今日は寒いね」と白い息を吐きながら言うと、笑顔で「本当ね」と返ってくる。季節の話で人と人が仲良くなれます。
「そろそろ公園の桜が咲きそうよ」とメールをすると、一瞬で自分も相手も春の喜びに包まれます。
秋の紅葉(こうよう)のなか、絨毯のように敷き詰められたたくさんの赤や黄色の葉、写真を撮ったら「一枚の美しい絵」になった。
雪がほとんど降らない都会で ほんの数センチ積もるだけで、真っ白な美しい町ができあがり、「なんてきれいなんだろう」と思う。

「季節」という言葉自体は、何か具体的な形を持っているわけではありません。
しかし、春、夏、秋、冬には、それぞれの「匂い」があります。春の匂い、夏の匂い、秋の匂い、冬の匂い、その匂いが次に来る季節を感じ、未来への期待を予感させてくれる。

「季節を感じる幸せ」が人と人をつなげて、ひとつにしてくれる。そして、もっと言えば、季節に感じるすべての現象は「自分自身」であるということ。そして春も夏も秋も冬もあなた自身であるということ。
今「すべてがつながっていてひとつ」という思いを感じています。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「季節がすべての命に、たくさんの幸せを運んでくれている」という「意識」を今ご自身に感じています。「春も夏も秋も冬もみんな嬉しい!」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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