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中年になってからの英語学習
中年で本気になった場合どのレベルまで到達できるのか?結構良い線行くけど、帰国子女のペラペラレベルとは気が遠くなる距離の断絶があるという話。
まず初めに私の英語学習のバックグラウンドを紹介
学生時代
小4~6 週一回、英会話教室に通う
24歳 就活終了(TOEIC650)
夏休み, 春休み各1か月の短期語学留学
(カナダ、オーストラリア)
25歳 新社会人になった4月にTOEIC865獲得
プロフェッショナルキャリア
28歳 ベトナムに5年駐在勤務(英語で仕事)
37歳 タイに3年駐在勤務(同)
39歳 9月にEMBA受験の為学習開始
翌年2月にIELTS OA 7.5
(確かR8.0 L8.0 W7.5 S7.0)
40歳 2021年日本帰国し9月EMBA入学
42歳 卒業控え現在に至る
すげーじゃん!と思ってくださる方がほとんどだと思います。私自身も、英語の学習環境と機会には本当に恵まれたなあと思います。
が…EMBA入学した途端、その優越感は一瞬で消えさりました。同窓学生の英語力序列としては雑魚中の雑魚、すなわち、最底辺中の最底辺でした(130名中130位)。
本場の大学生の中の最底辺とは?
対面授業で、教授の言ってることが分かりません。同窓学生の発言が理解できません。英語が聞いたことのない速さでした。スピードで発音も変化するし、単語がわかったとしても脳が追いつかない。このスピードでの英語は聞いたことがなかったので理解できるはずがない。
さらに、西欧文脈(歴史、政治等)が結構頻繁に話中に事例やメタファーとして入ってくる為、今何の話してるの?と完全に内容を見失います。
彼らと飲んでるときの雰囲気による関係構築だけが私の頼りでした。しかし、それも次の日には逆効果に働きます。次の日の休み時間、声を掛けられ話すんですが、やっぱり彼らの話すことは理解できません。
結果として、彼らの私に対する印象は「思慮深い人」らしいです。超嘘ですけどwww もしくは、「いつもニコニコしており、可愛らしい人」と見られるに至りました。日本で活動してた当時のビビアンスーはこんな気持ちだったのだろうなと思うわけです。外国人の立ち位置はこうなりがちです。本国にいる時のそれと違う。
英語を本気で勉強した
今までの英語学習は何だったんだろう…。
その時、齢にして40歳、それからの20か月間、たぶん人生で一番英語の勉強をしたと思います。
事前リーディング:月平均10~15本、延べ100~150ページの記事・論文。時に、200ページ超のペーパーバック(本)が追加。毎日の往復通勤2時間と毎週土日を費やしました。この時、出てくる単語やイディオムも頭に入れる努力をしました。日本人としてReadingが辛かった…。
事前ケース:月平均2本、一本当たり20ページくらいの各国・各業界・各業務・各領域(必ずしも経営課題ではなく心理学要素も多い)が絡んだケースを読み、Protagonist(主人公)はどうすべきであったか、今後どうアクションを取るかを自分なりの考えとして議論用にまとめておく。
課題レポート:各単元で学習した内容を毎月平均1~2本、平均1,500字/本。例えばManagement Science(経営科学)単元では「Decision Treeを用いて、あるオーストラリア不動産会社が得た土地獲得Bidding案件でデューデリジェンスを行い、幾らまで入札するべきなのかを不確定要素を踏まえて論じよ」みたいななもの。ちなみにこれはグループワーク。喧々諤々。
チームワーク:上記グループワークはチームになった同窓学生と、Web会議で議論し課題役割分担と宿題レビューを実施。特に初期の半年間は多く、週平均2‐3回、各1時間くらいのWeb会議。まとまらないw
(ついでに)外資系企業へ転職:したことで、業務時間の英語利用が格段に増えました。
卒業を間近に控え成果はいかに。
やっぱりできません・・・。
正確に言うと、ものすごく成長したものの、未だに、教授や同学の言っていることの2‐3割は分からんし、スピーキング・リーディング・ライティングすべてにおいて彼らの30%くらいのスピードです。未だ、同学の友人は、私が話すときは、やさしい目で見守ってくれてます。
これが、10・20代だったら違うんだろうけどね。結論、英語に関して言うと、中年以降になってからでは遅すぎるということがよ~く分かりました。死ぬ気で猛勉強しても、10代に本場の環境で学習した人たちには、適いません。
教訓
早いうちから英語の勉強を始めた方がいい。遅いと、私のようになる(MBAの内容を7割はカバーできるが、3割はロストする)
子どもの教育費を英語学習に全振りすることに決めた
まず初めに、英語ができないことで、MBAで学べるはずだった内容の3割程度はロストした印象です。悲観的に言えば、費用総額の3割が無駄になったと言い換えることもできるでしょう。
逆に、日本の中では、恵まれた環境(短期語学留学や駐在)で英語学習をしてきた私が、これだけ挫折し、これだけ勉強して、それでも追いつかないことがよ~く理解できたことは、肯定的に言えば、大きな学びとなりました。
以上、恥ずかしいですけど、中年になってからでは遅かった、と言う話でした。でも更に伸ばすように頑張り続けるし、この英語力でビジネスも本気で頑張るよ!
と言うわけで、次の世代(子ども)に対しての英語投資を拡大することにしました。今年夏くらいから、大半の習い事を辞め、英語に振ろうと思います。これは賛否両論あると思います。英語なんてたかがツールと言うのは正しいです。ネイティブになるのは無理なので、どの程度を目指すかがポイントと言うのも正しいです。ただ、本気でビジネスしたり学問に従事するには、非常に高レベルな英語力が必要で、私はそれが大事だと感じました。これについての詳細は下の投稿で書きました。