”相続手続き”も開始 〜介護と癒し〜
一人の人を全面的に支えるにあたり、介護・看護面と同じように重要になるのが、いわゆる「財産管理」ではないでしょうか?
約3年前、母が在宅での介護サービスを利用し始めた頃から、私は母の確定申告にかかわるようになりました。
私はずっと会社員なので、確定申告には縁がなく、母が税理士さんに何の書類を提出しているのを把握するところからでした。
当時はコロナ禍で、なかなか行き来を頻繁にすることもできず、
母「◯◯の書類がきたけど、どうする?」
私「△△のファイルに入れてくれる?」
というやり取りがあり、関西の実家に戻った時に、書類整理をするということから始まりました。
施設に入居後の財産管理
母は、約1年間、在宅での介護サービス利用で頑張ってくれていましたので、年間にわたり確定申告の引き継ぎができたのはラッキーでした。
施設に入居後も、郵便物の管理、確定申告は私の仕事となりましたが、特に問題もなく対応ができました。
正直、母がこんなに早く亡くなると思っていなかったので、90歳を超えても施設で入居しながらやっていけるかどうか・・そんなことを真剣に試算したり、考えたことを懐かしく思い出します。
そんなこともあり、私の中で、母の”金銭的な資産”は、私のいわゆる"貯金"よりも、大切なものとなっていきました。
”増やさなくては” ”減らしちゃいけない”というレベルではなく、「大切な一部」という感じです。
そして、相続手続きの開始へ
自分のものではないけれど、私のもの以上に、大切にしてきたもの。
しかし、相続が開始されると(一人っ子だとまた違うと思うのですが)、今後それを妹と2つにわけることになる。。
そんなことはもちろん分かった上で、管理をしてきたわけですが、”お金”という概念を超えて大切にしてきた感じがあるので、すっぱり竹を割ったように「二分するのね!」という感覚になりきれない自分に気づきます(笑)
税理士さんとの打ち合わせ
とはいえ、相続税の納付期限は10カ月以内。
母が亡くなった次の週に、税理士さんに連絡をし、打ち合わせの時間を持ちました。
母の介護が始まってから、いくつか相続に関する本も読んでいて少し知識があるのと、母の「出生から死亡までの全ての戸籍」を事前に取得しておいたのは、よい選択でした。
2017年から制度として始まった「法定相続情報一覧図」を提出することで、相続手続を簡略化できるということ。
以前は、銀行、証券会社やら不動産登記やら、それぞれに戸籍謄本一式をそろえていたら、手数料だけでも数十万かかる人もいたそうです!
税理士さんご紹介の司法書士さんに一覧図の作成を依頼、ゴールデンウィーク前に、2回目の打ち合わせということになりました。
この後、母の49日、納骨をすることになります。
この一覧図ができあがるのを待つ間に、各機関に連絡。
どちらからも、比較的しっかり読み込んむ必要がある書類一式が届くので、電話で確認をしたりなど、若干ワチャワチャします。
それでも、ほぼ事情をご存知の税理士さんにサポートいただけるのは、心強いこと。
知識ゼロから始まった介護は、キャッチアップするのに大変でしたが、相続の手続きはもう少しゆったりと進められるか?!
いずれにしても事前準備の大切さを感じます。