【原因を探る】どうして病気になったんだろう?
前回は私が鍼灸師を目指したきっかけを書きましたが、今日は鍼灸師になろうとしてから発覚した、母の子宮体癌と手術について書いていきます。
鍼灸師を目指してからのこと
夏頃に鍼灸学校に入ろうと決めてからは学校見学、受験、そして来年度の4月に入学するという流れがあり、まだまだ時間がありました。ちょうどその期間に母から話があり、子宮体癌である可能性が高く、検査結果によっては手術するかもしれないと言ってきたのです。まさに晴天の霹靂。でも本人が一番ショックだったと思います。
母は手術することしか頭になかったので、姉と私はまずは子宮体癌についての本を図書館から借りてきて、どういう病気なのか?治療法は?実際に手術を経験した人の手記などを読んだり、手術をしない方法も含めて検討しました。
子宮体癌とは
イラストにあるように、子宮のどの部位にあるかによって名前が異なります。子宮体癌は子宮体(子宮内膜)から発生する癌で、閉経後の女性に多いのが特徴です。平均寿命の延長や食生活の欧米化が影響していると言われています。確かに母はお菓子が大好きでよく間食もしていました。母に聞いてみると、子宮体癌の症状として不正出血の自覚症状があったとのこと。姉もまた母の異変を感じていたようで、いびきがうるさいことや口臭が気になっていたそうです。手術は手術療法、放射線療法、抗癌薬を使う化学療法など、癌の進行度や患者の状態によって治療が行われます。
検査結果を聞きにいく
医師からの話を聞き逃さないように、母と姉、私の3人で聞きに行きました。検査結果はやはり子宮体癌でした。子宮摘出手術、リンパ摘出の可能性やその後の放射線治療の話もありました。医師は手術をするという前提で日程はいつにするか話を進めようとしたので、私たちはこの結果を聞いた上で再度家族で話し合ってどうするか決めたいと伝えました。
私と姉はできればこのまま食生活の改善、運動と民間療法の枇杷の葉灸やケイシー療法のひまし油湿布などでやっていくという手術をしない考えでした。しかし、母は不正出血が続く日々がとてもストレスになっているようで手術したいと主張しました。当たり前ですが皆それぞれ意見は違います。最終的には母の病気なので本人の決断に従うことにしました。ただ、家族みんなの意見として子宮全摘はするがリンパの摘出はしない、放射線治療はしないということで医師に伝えました。
母には病気はこれまでの生活が影響しているので、今までと変わらない生活をしていたら手術をしたとしてもまた病気になると理解してもらい、食生活も変え、朝の散歩も自ら行くようになりました。手術をしてから5年ほど経ちましたが再発もなく元気に過ごしています。
今回のことで伝えたいこと
1. 自分の病気について調べる(食事、運動、睡眠のバランスはどうだったか?)
病気の内容や担当医の方によるとは思いますが、手術が終わった後はどのような日常生活を送るべきかほとんどアドバイスはありません。ということは、術後も今までと同じような日常生活を送っていてはまた再発のリスクが高いままです。どのような生活習慣で病気になったのか自分自身で理解し改善していくしかありません。
2. 医師との面談の際は誰かと一緒に。
母のケースで言えば、担当医の方に質問したいことは全部聞けるように事前にメモにまとめて持っていきました。また慣れない専門用語などもあるので、分からなかったら具体的に説明してもらいましょう。そして一度に理解できないと思うので録音して良いですか?と聞いて医師の説明を録音させてもらいましょう。特に一緒に付き添ってくれる方がいないときはなおさらです。
3.緊急でなければ即決しない
医師は沢山の患者がいるので多忙です。しかしながら即決しないと医師に悪いのではないかと思う必要はありません。今、命に関わる状態でなければ、家族とよく話し合ったり、疑問があればセカンドオピニオンを求めることも大事だと思います。今ではセカンドオピニオンのオンラインサービスもあるようです。野球の大谷翔平選手は肘の手術の際に医師6人にセカンドオピニオンをしたそうです。医師に気を遣う必要はありません。癌と言われたショックで気が動転してしまうかもしれませんが、自分の身体のことなので焦らずにどうして病気になってしまったのか一度立ち止まってみる。全て医師にお任せにはしないでほしいというのが私の考えです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?