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奈良クラブを100倍楽しむ方法#036 第36節対 SC相模原 ”ギターの音が街に響けば

シーズンも佳境に入り、それぞれがそれぞれの終着点に向けて最終局面を迎えている。自転車ロードレースで言えばラスト10kmを切り、ゴールに向けて各チーム各選手の思惑が入り乱れながらゴールラインに傾れ込んでいくような場面だろうか。こういう時期は自分が推しているチームでなくても、直接関係のあるチームの結果が気になってしまうわけで、奈良クラブの試合がないにも関わらず一喜一憂するような週末を迎えた人も多いのではないだろうか。
もちろん僕もその1人であり、前日の結果を踏まえれば今節の相模原戦の「重み」は金曜日に考えていたそれとは比べ物にならないくらい重い。ただしこれは「負けられない」ということだけでなく、むしろ自分たちで未来を切り開くことのできる可能性が広がったと考えるべきである。相手に起こることは自分たちにも起こりうるわけで、「明日は我が身」というなかで人の不幸を喜んでいる余裕は正直ない。まだ、何が起こるかわからない。そのなかで、何かを起こすことのできる権利を得たのが奈良クラブというのが、11月10日の試合前の奈良クラブの立場である。

チームとしての将来だけでなく、この時期はどうしても選手個人の将来についてもニュースが飛び交う時期だ。これはしかたながないことであるが、このメンバーで戦う姿を見ることができるのも、(入れ替え戦という想定をしなければ)、あと3試合だ。なんだかんだ言っていろんなことのあった2024シーズン。今日の対戦相手は、ホームでは勝を飾ったSC相模原である。

こうして毎試合記録に残していると、書いた時には感じなかったものを、その時の記録から読み取ることができる。まだこの時は監督はフリアンで、「ここから波に乗っていけるかな?」という雰囲気のある時期だった。「非保持のときの4−4−2」なんて、中田監督になってからはもはや死語のように思う。また、このときくらいから、いわゆる「擬似カウンタ」=相手を引っ張り出してその裏のスペースを狙う作戦を本格的にやり始めている気配も感じ取れる文面になっている。おそらくここで僕が「擬似カウンター」と書いていないのは、これをするためのリソースが奈良クラブに不足しているように思ったのでこの作戦が完遂できていなかったからだったように思う。擬似カウンターという作戦は、ハイリスクハイリターンな作戦だ。あえて自陣の深いところでボールを回し、相手をプレスに来させることで間延びさせる。その上で、そのペースへとボールをハイテンポに繋いで差し込むことで得点を狙う作戦が「擬似カウンター」である。「攻められたところをひっくり返す」普通のカウンターではなく、まるで攻められているときのような状況をこちらから作り出すことから「擬似」カウンターと呼ばれているのだが、相手のプレスが強力だったり、自陣での繋ぎでミスをすると途端に大ピンチに陥る。これを回避するために相手がまだそこまでボールに食いついてないところでロングボールを蹴っても、待ち構えているところにボールを蹴り込むことになるので即相手ボールとなる。フリアンの設計意図は試合の旅に垣間見えるのだが、これが完璧に機能したのはアウェーの琉球戦だけだったように思う。また、あそこであまりにも上手くいきすぎてしまったが故に、中断期間に奈良クラブの作戦を読まれてしまったという部分もあるかもしれない。まさに諸行無常である。

とはいえ、そんなフリアンの意図が効果的に発揮できたいくつかの試合のうちのひとつがSC相模原戦であったことは事実だ。内容としては完勝といって良いものだった。また、この当時の相模原の監督は戸田和幸さんであり、フリアン対戸田という、J3屈指の戦術家同士の対決という意味でも見ものだった。前から両サイドから押し込みにかかる相模原と、それを突破する奈良クラブの対戦は当該チームのサポーターでなくても注目を集めていた。今回、奇しくも両チームの監督が交代したなかで、片方は残留のため、もう片方は昇格プレーオフのために、負けられない戦いに臨むこととなった。戦い方は変わっても、この試合が名勝負になることに変わりはない。

監督の交代したSC相模原を分析しよう。布陣は3−1−4−2から3−4−2−1へ変更されている。これは、先のレビューでも書いていた通り、前に6人でプレスをする関係で中盤の「1」の選手の負担が非常にかかるのがこのフォーメーションのボトルネックであった。奈良クラブはここを突破することで相手の最終ラインを直接攻撃することができる、というのが前節の見立てで、その通りに決勝点が決まったという展開だった。
監督交代後はここを2人でスペースをケアするような立ち位置に変わっている。ただし、それで問題が解決したかというと、あまりそうは見られない。自慢の攻撃陣は毎節得点を重ねているが、失点も続いている。特に失点シーンはペナルティスポットあたりにぽっかりとスペースができて、そこからフリーでシュートを打たれている様子が目立つ。これは3バックと前のセントラルミッドフィルダーとの連携ミスによるものだ。おなじ布陣の奈良クラブはどうかというと、そこからの失点シーンはあまり見られない。それは特に小谷がセンターに入ってから顕著なことに、その時の状況で可能な限り高いラインを設定することで、このスペースを消しにかかっているからである。クリアボールが蹴られた時に小谷の掛け声でペナルティエリアよりも前までスッとラインが上がるところをよく見ると思うが、これはディフェンスとミッドフィルダーの間のスペースを使わせないためだ。相模原はここに試合中、何度か致命的なスペースができる。このスペースに入り込み、決定的な仕事ができるかどうかが勝敗の分かれ目になる。おそらくキーマンは田村や岡田になるだろう。また、ディフェンスライン全体を押し下げるためのセンターフォワードの立ち位置も鍵になる。

なお、ここまでは試合前に書いている。このような前口上を書いておいてなんだが、この試合も前回対戦とは負けずとも劣らないピッチ上の攻防が見られた。


前半、カオスをピッチに持ち込む奈良クラブ

奈良クラブの先発メンバー。先にも述べた通り、この時期のことなので戦術以外のことでも選手の選抜があるのは承知だが、試合が終わってみれば「このメンバーしかない」というような人選だった。ちなみに、帯同メンバーは前日の選手見送りイベントでほぼ確認していたのだが「センターバックはどうするんだ」という不安でいっぱいだった。パッとみたところ、4バックなのか、3バックなのか全く検討がつかない選手の並びだ。試合が始まってわかったことは、今日は3バックでもあり4バックでもあった。ここにきて中田監督はピッチにカオスを持ち込む作戦に出た。
試合の推移とともに奈良クラブの戦術を紐解いていこう。キックオフからボールを握ったのは相模原だ。ターゲットになるCF瀬沼をめがけた長短のパスを混ぜた攻撃に奈良クラブは自陣に釘付けになる。ここで発見がひとつ。相模原のCF瀬沼のマークをしているのは生駒だ。この試合は3センターの真ん中を生駒が担当し、小谷は右のセンターバックを務める。おそらくは身長のマッチアップで生駒の方が適しているということだったのではないだろうか。小谷はその前方にいる曲者武藤をケア。これで、奈良クラブのバックラインは左から都並、生駒、小谷という並びであることが確認できた。防戦一方の奈良クラブだったが、15分あたりから徐々に相手のペースにも慣れてきてボールを持てる時間が出てくる。
ここで二つ目の発見だ。ボールを保持しているときは、中島がディフェンスライン近くまでポジションを下げ、ほとんどセンターバックの位置からボール出しをする。この時都並と小谷はほぼサイドバックの位置まで張り出す。これで何が起こるかというと、西田、吉村のウィングバックを前線に押し出すことができる。この試合、最終盤の攻防以外、両サイドの位置が非常に高かった。

中島が下がる分、センターバックがサイドに開き、ウィングバックを前線に押し上げる

中島が下がる分、都並や小谷が中盤まで顔を出してパスワークに加わるので相模原は奈良クラブの選手を捕まえることができない。徐々に前進する奈良クラブ。このやり方は前々から言っていたサンフレッチェ広島式の選手のロールに酷似している。瞬間的、局所的に数的優位を作り出し、そのズレからバスを繋いで決定機へと持ち込む戦術だ。この試合でよく見られたのが、相手のウィングバックよりもさらに外側に奈良クラブの両ウィングバック、西田と吉村がポジションを取っているシーンである。相手のウィングバックは彼らをマークすべきか、前線にインナーラップする小谷や都並をマークすべきかがはっきりしない。18分には前後へのボールの動きとマークのずれからフリーになった田村がミドルシュートを狙うも惜しくもバー直撃。酒井が詰めるもゴールにはならず。それでも奈良クラブにはゴールへの予感が高まっていた。そうした中で岡田優希の先制ゴールが生まれる。
きっかけは奈良クラブの自陣深い位置からのフリーキックである。自陣からゆっくり丁寧にボールを繋ぐ奈良クラブ。ここでも相模原はボールを追いかけるべきか、自陣で待つべきか判断に迷いが出る。間延びしたラインに岡田慎司から岡田優希へ鋭い楔のボールが入る(これでほぼ決まったようなものだった)。岡田優希はワンタッチで前向きの都並へ。都並はフリーで狙いすまして前線へフィードを蹴り出す。受けるのは田村だ。丁寧に落としたボールを酒井は右で高い位置まで上がっている吉村へこれもフリーで出す。十分に狙い澄ました吉村のクロスはゴール前に走り込んだ田村を囮にして少し遅れて入った岡田へ。岡田はトヨタカップでチャビが見せたような絶妙のコントロールで相手を1人外しボレーでゴールへと叩き込んだ。
流れるようなパスワークからの先制点。これまでロングボール主体での攻撃が多かった奈良クラブが、まさかのフリアンの頃を彷彿とさせるようなパスワークでゴールを奪う。そう、こういうのが見たかったんだ。こういう得点が奈良クラブらしさだ。今日の奈良クラブは何か違う。何か全体が重い空気から解き放たれたかのような、躍動感を感じる。これはいけるんじゃないかという期待が胸を膨らませる。

しかし、相模原も黙ってはいない。今度はそんな奈良クラブのお株を奪うような見事な同点打を叩き込む。きっかけは西田の裏のスペースを狙われたところだが、そこからの展開、福井のゴールは見事だった。あれは止められない。これではっきりしたのは、この試合は両サイドがどこまで前に出せるかだ。あるいは、出てきたところをどう裏返すか。この試合の鍵を示して前半は終了する。それでも、奈良クラブのフットボールにはかなり可能性を感じた。点は取られるかもしれないが、取ることもできるだろう。良い意味で可能性を残したハーフタイムだった。

さて、この試合のゴールキーパーはマルク・ビトではなく岡田慎司選手だった。起用の意図の真意はわからないが、もしかするとこの日の可変するフォーメーションへのコーチングの語彙のところで、日本語のほうが指示が通りやすいということがあったのでないだろうか。この試合の奈良クラブのバックラインはかなりリスクを負いながらもサイドを広く取り、あるいは前線へと顔を出していた。その時のリスク管理のための声掛け、コミュニケーションのところで、細かいニュアンスの食い違いなどがないように岡田選手が起用されたように思う。その証拠に、セカンドキーパーもマルクではなく関沼選手が入っている。全然そんなことではないのかもしれないが、この日のラインの統率や、生駒の落ち着きは岡田慎司が最後に控えていたからだというようにも見えた。どちらも優秀なゴールキーパーだし、それに加えて関沼もキャッチングの安定感やキックの精度にはかなり高いものがある。奈良クラブのゴールキーパーの層はものすごく厚い。

死力を尽くす後半

前半とは打って変わって、後半のキックオフからボールを握ったのは奈良クラブ。丁寧なポゼッションから相手の出方を伺う。睨み合うなかで西田が抜け出して決定機。大事なことはここに西田がいるということだ。ウィングバックの立ち位置の高さが証明されたシーンだった。
その後も、神垣や中島が入れ替わり立ち替わりゴール前に現れたり、クリアボールは小谷や都並が回収して奈良クラブのボールキープになるので、相模原としては挽回したいところだが糸口がない。この時間帯にゴールが欲しい、そう思っていたら本当にゴールが決まった。またしても岡田優希だ。
奈良クラブのフリーキックからポゼッションをしてボールを運ぶ奈良クラブ。神垣から右サイドバックのようなところまで出てくる小谷へボールが渡る。この時、本来であれば橋本が対応しなければならないが、橋本はもっと高い位置の吉村をマークしているので対応できない。慌ててカバーが来るが、かなり時間に余裕のあるなかで小谷は酒井へクロスを上げる。酒井には相手のディフェンス3枚が対応するが、それを嘲笑うかのように酒井はフリック。そこに待っていたのは岡田優希。狙い澄ましたゴロのシュートはゴール左隅へ吸い込まれた。完璧なゴールだ。

ここに必ずスペースができる相模原

前口上でも書いていた通り、相模原はかならずこのあたりに致命的なスペースができる。どうにもバックラインとセンターハーフの間が埋められない。それを見透かしたかのような奈良クラブの攻撃。この得点は相手に堪えただろう。
また、岡田優希のシュートもにくい。ゴロでコースを狙ったシュートだ。目の覚めるようなミドルの場合、入った瞬間しか見えないので「やられた」とは思うが、割と気持ちは切り替えられるものだ。ああいうゴロのシュートは、ボールがゴールへと入っていくところを見せられる。これは精神的にもダメージを与える。その証拠に、相模原の選手たちはかなり悔しそうに膝をついている。スコア的にも精神的にも「痛い」失点だ。
しかし、奈良クラブの課題はここからなのだ。ここからリードを保ったまま試合を終えること。このミッションを完遂してこそ、このカオスが成就したと言えるのだ。

相模原は選手交代から攻撃に転じる。何せ本職のセンターバックは奈良クラブには1人しかいないし、交代メンバーにもいないのだ。パワープレーでこられたらまずい。しかし、生駒や小谷の体を張ったディフェンスだけでなく、そのセカンドボールを今日はしっかりと拾えている。拾ったボールも慌てて蹴り出すのではなく、落ち着いてボールを回すことができている。そうだ。こうやって、ゆっくりボールを回して、相手が焦ったところで追加点を狙うのだ。
この日はサイドでの攻防で奈良クラブが終始優勢を保った。そのおかげで、ボールをキープしてからサイドへ逃し、そこで安全に保持するという展開をなん度も成功させることができた。また、相手のロングボールやハイボールには岡田慎司が積極的に前に出てキャッチで攻撃を止める。この時間のなんと素晴らしいことか。岡田慎司選手の出す安心感で、僕の心拍数は10ほど下げることに成功した。それでも心臓はバクバクだ。
最大心拍数を記録したのは90分、相手のロングフィードから伊藤の決定機。渾身のボレーシュートに「やられた」と思ったその矢先、岡田慎司がビッグセーブ!!これには打った伊藤も脱帽という表情だった。手を叩いて味方を鼓舞する岡田慎司。後光が差して見えるのは気のせいか。そしてアディショナルタイムは7分と表示される。長い。7秒でも長いくらいだ。「もう試合終わって良いよー」とテレビの前で叫ぶ。
岡田慎司選手のファインプレーはこれだけでない。この後に続くコーナーキックを積極的に前に出てキャッチ。相手の攻撃の時間を終わらせる。この時間がどれだけ味方にとって素晴らしいのかは、見ていた皆さんならご理解いただけるだろう。あそこで、パンチングで逃げるのではなくキャッチできるのが岡田慎司なのだ。ちなみに、アディショナルタイムでのハイボールもキャッチで相手の攻撃を終わらせている。
また、アディショナルタイムには嫁阪が奪ったボールを蹴り出すのではなく、コーナーフラッグの付近までドリブルで持ち運び、時間を使う。通称「鹿島る」と呼ばれる時間の使い方だ。こうしたプレーはできそうでできない。また、実は結構難しい。これまでなん度も失点を喫してきたアディショナルタイムに、奈良クラブは持てる力を全て使って勝利への執念を見せる。

そして、ついにタイムアップ!
一斉に中田監督へ集まる奈良クラブの選手たち。生駒は疲労困憊といった感じでピッチに膝をつく。優勝したかのような選手たちの表情。やっと勝てた。これまで目の前で逃し続けた勝利を遂に手にすることができた。ここに至っては言葉もない。

ひとつのことだけを追いかけていくよ

僕が大好きなフォークシンガーのおおはた雄一さんの楽曲に「ギターの音が街に響けば」というものがある。「ギターの音が街に響けば、そこには僕がいるはずさ」という歌詞には、謙虚さだけでなくてものすごい自信を感じることができる。
かなり苦しいシーズンだったが、ここにきてやっと光が見えてきた。苦しんで苦しんで、苦しみ抜いたその先にあったのは、「これこそ奈良クラブ」というべきフットボールを披露した奈良クラブ会心の勝利だった。この日見せたフットボールはあまりにも美しく、あまりにも情熱的だった。監督が変わっても、最終的にここにだどりついたのだなあと思うと、かなり熱い気持ちが込み上げてくる。本当に素晴らしい内容と結果だった。
この曲のサビは「ひとつのことだけを追いかけていくよ」というおおはた雄一の決意が歌われる。「ひとつのことだけを追いかけて」きたのは、この日のMVPとも言える活躍の酒井選手ではないだろうか。シーズン前の大怪我から実直にリハビリに励み、この試合はついに先発出場を勝ち取った。やはり彼のボールの引き出し方のうまさ、プレスのかけ方、センターフォワードとはどうあるべきかというプレーぶりには感服である。やはり彼の負傷離脱は痛かった。翼を広げるための、根の部分は彼だったのかもしれない。これだけボールが前に進む奈良クラブを見るのは久しぶりだった。「これだから奈良クラブはやめられない」という、奈良クラブらしさ全開の試合展開に持ち込めたのは彼のおかげだろう。
彼だけではない。怪我からの復帰という意味では吉村選手の復帰も大きい。彼のポジショニングのうまさ、キックの精度の高さは相手にとって脅威だったはずだ。また、フィジカルにも強く野生みを感じさせるプレーは見る人を熱くさせる。熱くさせるといえば、今日先発した都並選手のプレーも見どころ十分だった。。。と、話し出せばキリがない。それほど、この日の奈良クラブのプレーは素晴らしかった。生駒選手はまたもやゴールラインのところでボールをクリア。大宮戦に続き、もはや2得点と言っても良いような活躍だ。
ここまで積み上げてきた「勝ち点1」もここにきてその意味を見出せそうだ。「勝てなかった」のではなく「負けなかった」という意義をもって、ホーム最終戦に臨むことができる。シーズン当初とは少し当てが違うところもあるが、大円団で終わりを迎えられることを期待せずにはいられない。どれだけ努力をしても、報われないこともある。その残酷さについては、今シーズン僕たちは身に染みるほどに味わった。そんな中でも、常に勝負から逃げなかった選手やスタッフの皆さんのためにも、それから大雪や大雨でもスタジアムで応援した人たちのためにも、最終節は笑顔で終わりたい。勝利でJ3残留を決めるところをこの目に焼き付けようと思う。
毎節のように繰り返しているが、まだ何も決まってはいない。何も終わってはいない。物語の終着駅は見えてきたが、まだ到着はしていない。それでも、今週くらいは、この勝利の余韻に浸ってのよいのではないか。次節のロートフィールドがホーム最終戦となる。最後の最後まで奈良クラブを楽しみ尽くそう!

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