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時計はなくならない。

去年の出来事ですが、置き時計を買いました。

加賀の山中温泉に友人と旅行中、ふと立ち寄ったお店での一目惚れです。
入ったお店は「我戸幹男商店」というお店。

山中漆器を取り扱うお店で、
落ち着いた佇まいの店内には漆器が整然と並ぶ。

素人目に見ても1つ1つが見事な仕上がり。硬い木材をこれだけ丁寧に加工できるのだから、それはもう欲しくなってしまいますよね。
正直に言って、全て欲しかった。

我戸幹男商店さんのHP画面より。
https://gatomikio-store.com/

購入した置き時計は、その「我戸幹男商店」さんと、金沢を拠点とするアトリエシーブレーンさんの時計ブランド「はなもっこ」さんとのコラボレーション商品でした。

「シーブレーン」さんのHPより。
https://www.cbrain.co.jp/?mode=cate&cbid=2594849&csid=2

岩絵の具+縁付金箔という心が踊る工芸で作られた「はなもっこ」さんの文字盤を「我戸幹男商店」さんの欅の本体部で覆う、小ぶりの置き時計。

これはもう、仕方ないのです(購入)。


と、、、置き時計自慢はここまでにして。


最近、腕時計を身につける人が少なくなったと思います。
スマートフォンをポケットから取り出して、ボタンを押して確認。
この動作のおかげで、わざわざ時計を買って、身につける必要がなくなったのかもしれません。

室内も同様に、ポケットの中のスマートフォン、PCの右隅、どこでも時間が見れるから、需要は少し減ってるのかも。

それでも、時計はなくならない。

時計にしかできないこと、たくさんありますよね、きっと。

デザインやディテール、歴史。技術、素材、価格、時には思い入れまで、
時計1つにたくさんのことが詰まっています。ただのモノであると同時に、
長い時間をかけて個人に寄り添うことができるモノだと思います。
「便利さ」では敵わないことがあるかもしれないけど、
時計が好きな人がいる限り、時計はなくならないのだと思います。

当たり前のことを、さも「いいこと言った」風に綴ってしましました。

個人的には、時計自体も好きであありますが、
仕事が一段落した後、リラックスしてため息をつきながら、
時計を眺めて一息つく時間が好きです。

もちろん時間を確認するのが目的なのですが、書類やPCの画面から
時計に目を移すことで、ほんの少しだけ気分が切り変わる気がするのです。

そんな一息の視線の先の、深い藍色を包むこの欅の時計が、
また一段とほっこりさせてくれる。
そして時折、本体の木目を意味もなくさわって、癒やされています。


購入した置き時計
本体の木目は「くっきり目」のものを選びました。


長くお世話になりますが、これからもよろしくです。


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