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意識試験
事業用操縦士過程の先輩の試験が終わった。無事、皆んな合格できて何よりだ。歯を食いしばりながら、頑張っている姿を見ていたから、受かって一安心だ。とりあえず、ゆっくり休んでもらいたい。
さて、今回の試験だが、先輩から試験官にどういうことを聞かれたか、を聞くとかなり実運航に即した内容だということが分かる。お客さんを乗せてお金を貰うパイロットとして、あなたはやっていけますか?というところをかなり見ている。口述試験でも、いわゆる単発の質問を、一問一答の形式ではなく、実際に飛んでいることを想定した質問だ。
お客さんを乗せて飛んでいるという想定で試験をしているところが、ミソであり、また難しいところである。なぜなら、本当にお客さんを乗せて飛んだことがないから。
事業用操縦士とは、何ですか?という質問に対して、事業用操縦士ではない人が答えるのだ。
これから、プロ野球に進もうとしている甲子園球児に、プロ野球とは何ですか?と聞くようなものだ。プロではない人がプロを語らなければならない。
分かりません。で、済むのだろうか?それじゃぁ、試験自体が成り立たないではないか?とこうなるのだが、僕はこう解釈する。
事業用操縦士試験とは、事業用操縦士意識試験である。と。
つまり、あなたはどれだけの意識を持って飛行機を飛ばしているのですか?その意識、態度はプロになるのに、現段階で相応しいですか?ということ。
と捉えるならば、今まであやふやにしていた部分の知識も抑えないといけない。
お客さんを乗せて飛ばすと考えれば、普段お客さんを乗せていないのだから、自分が自分の操縦のお客さんとなって、自分で自分をレビューするようにすれば良い。視点ずらしだ。そういう目を持って、これから訓練していこう。頑張ろう。