見出し画像

10代のころの音楽と1998年のカンブリア爆発。

10代のころよく聴いていた音楽をね、
ときおり思い出してはふと聴きたくなって、
あらためて聴くことがある。
現在では、YouTubeとかサブスクとかで
たいていの音楽は聴けるから、
そういうふうにふと聴きたくなったとしても、
だいたいすぐ聴けるので、ありがたい。

1982年3月生まれで現在41歳のぼくは、
10代のころと言えば世代的に言えば90年代、とくに
1995年以降の90年代後半がドンピシャなのですが。
そのころ聴いていた音楽を、今、聴いたとしても
歌詞や音やメロディーを、
けっこうほとんど憶えているのは、
じぶんでも不思議だなあ、と思える。
もっと大人になってから聴く音楽はさ、たとえ
大好きなミュージシャンの新曲だったとしても、
歌詞もぜんぜん憶えられてないから。

ぼくの中での90年代の音楽の印象としては、
10代という多感な時期を過ごしていたから、
という個人的な理由もあると思うけれども、
毎週毎週、いろいろな名曲が登場してきて
毎日の日々がめちゃくちゃ楽しみだったな。

とは言えども、その後、大人の年齢になってから
90年代の音楽についての考察を読んで知ったことは、
そう思っておられなかった同年代の人たちがいた、
ということでして。つまり、当時は
テレビの音楽バラエティー番組、及び、
オリコンランキング至上主義みたいな風潮もあって、
ぼくの場合はそのどちらも大好きで、
毎週かじりつくように見ていたけれども。
今考えてみれば、たとえば、
音楽バラエティー番組の「トーク」も、
ランキングで見るCDの「売り上げ」も、
音楽の「本質」とは言えない、とも思うから
その当時の雰囲気に馴染めない人もおられた、
というのは今でこそ想像できるし、そして、
そういう人たちにとっては、決して
「楽しい」とは言いがたい時代だった、とも思える。

そして、その雰囲気が変わってきたのは
これはよく言われていることだとも思うのですが、
「1998年」かなあ、とぞんじます。

1998年の年には、それまでの時代とは
またちがう音楽を作られるミュージシャンや
バンドの方々がメジャーデビューをされていて。
たとえば、MISIAさん、ゆず、椎名林檎さん、
aikoさん、くるり、宇多田ヒカルさん、などなど、
そしてまた、モーニング娘。は、
その後のアイドルグループの成り立ちを変えた、
と言っても過言で無いとも思えるし。
つまり、ある意味では、
集約的だったとも考えられる90年代半ばごろから、
1998年ごろをひとつの境目としてその集約が解き放たれた、
と申しますか、つまりはさ、
ある革命が起きた、と申しますか、言い換えれば
日本の音楽の「カンブリア爆発」が起きていた、
とも考えられるのやもしらない。

そのことによって、それまでの
いわゆる90年代の音楽に馴染まなかった人たちも、
おのおの好きな音楽を聴くことができるようになった、
とも言えるのかもしれないし。
そしてまた、でも、その後には
「国民的ソング」というのは生まれにくくなってきて、
この上で申しあげました「集約」の逆的で言えば、
「拡散」と言うのかなあ、もしくは
「多様」と言うのかなあ、という時代が始まった。

今ではもう、音楽は
あまりにも多様化してしまっていて、
他人と共通項を見つけるのも、ある意味では
困難になってしまっている気もするけれど、でも、
それは、良いことだろう???

この上でね、ちょこっとだけ
「モーニング娘。」のことを記しましたが、
ぼくも当時、『ASAYAN』を観ていたし、
CD作品は購入してなかったのですが、
『HEY!HEY!HEY!』や『うたばん』でも観て聴いていたので、
たとえば、今月放送されました『まつもtoなかい』では
つんく♂さんと新旧モー娘。メンバーが登場した回は、
感慨ぶかかったなあ。
はたまた、このごろYouTubeでは
「プッチモニ」の曲がじぶんへのおすすめで登場していて、
『青春時代1.2.3!』などなどをひさしぶりに聴きながら、
めちゃくちゃ良いなあ! と想いました。。。

急がなきゃ 間にあわんDAY
でもあせっては ならん青春

令和5年8月26日