思案橋ブルース。
台所でね、『長崎は今日も雨だった』のね、
「ああぁあぁー 長崎はぁ〜」のところを歌ってたら、
隣りにいた母親から、
その歌、歌わないで。と言われた。
なんかよくわからないが、母には、
この歌に何かのよくない思い出があるらしくて。
歌を聞けば、前川清さんが歌うでなくとも、
たとえ、ぼくが歌っていたとしても、
その思い出を思い出してしまうらしいの。
とは言っても、ぼくは、この歌をさ、
歌いたいから歌う、ってゆうよりも、
無意識のなかで、いつのまにやら
歌ってしまっているのだから、
母はその都度、ぼくに対して、
その歌、歌わないで。と言うんだった。
いけどせつない 石だたみぃ
ああぁあぁぁー 長崎はぁぁ〜 きょうもぉぉぉ
そして、話しはすこし移りまして、
「長崎」にまつわる歌は、ぼくは、この
『長崎は今日も雨だった』しか存じないですが。
ネット調べてみればほかにもたくさん、
当時、1960年代後半ごろ、
長崎ソングが大ブームになった、とのことでして。
その曲のなかでも、
「中井昭・高橋勝とコロラティーノ」さんの
『思案橋ブルース』という曲のタイトルが気になって、
YouTubeで聴いているー。
「思案橋」という橋の名称って、
なんだか、よいなあ〜。
名称の由来としては、橋の先にある
遊郭へと行こうかやめようか悩んだから、
というのもあるらしいのですが。
「橋」とは、この場所とはちがう、
むこうがわの世界まで飛び越える、
みたいなことでもあるから。
その橋の前で「思案」する、ってえのも、
雰囲気としてあるよなあって感じられる。
「思案橋」という橋は、
全国各地にあるらしいですが、
長崎市の「思案橋」は、現在では、
橋が架けられていた「銅座川」が一部暗渠になり、
思案橋も欄干を残すのみとなっている。とのことで。
そう言われてみれば、
先日のブログで書きました「井上陽水奥田民生」さんの
『HIROSHIMA』という曲の歌詞に登場する
「鷹野橋」という橋も、現在はなく、
欄干のモニュメントが残されているらしい。
橋も、川も、変化をしながら、
欄干は残されている、というのは、
なんだかよいなあ、って思われる〜。
呼んでくれるな 俺のなまえを もどりはしないさ
令和3年8月10日