作品集と水の映画。
このたび、これまでずっと念願に思っておりました
「宮﨑駿監督作品集 [Blu-ray]」を購入いたしまして、
購入してから、なんだか、この
作品集の箱を見るだけでもうれしくって、
わくわくうきうきしているの。
とは言いながら、ぼくは
宮﨑駿さんの映画作品について、とくに
詳しいというわけでもぜんぜんない。
たとえば、映画館で観た作品で申しあげますと、
『千と千尋の神隠し』
『崖の上のポニョ』
『風立ちぬ』
『君たちはどう生きるか』
の四作品で、そして、
『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』は
テレビやビデオで何度に観ていて大好きですが、
そのほかの作品もレンタル等で観ているとしても、
じつはあんまり内容を憶えてなかったりもする。
作品集を購入しました今、これから
すこしずつでもね、ゆっくり、じっくり、
作品を鑑賞できたらと思いつつ、これらの映画を
一緒に住んでいる母とも観ようと思って。
母はね、たぶん
『トトロ』は断片的に知っていて、そして、
『風立ちぬ』を映画館で観ている、
というふうなのですが、
そんな母とも相談しながら、まず、最初は
『崖の上のポニョ』を観ました〜。
『ポニョ』、やっぱり、すごかった!!!
なにがすごいかというのは、
うまくは言えないんですが、
なんだろう、たとえば
宮﨑駿監督の作品で申しますと、
どの作品も「風」の表現が素敵なのですが、
『ポニョ』の場合は
「水」の表現がすごいなあー。
海の波がこちら側にせまってくるとき、
その波にはぎょろりとした目が描かれていて、
波がまるで生きているかのごとく、
水が動いている、という表現が
とてつもなくこわくって。
でもそのこわさも、ある意味では
リアルなのだとも思えるというか。
つまり、海や波や水の
真のこわさを描かれている、
というふうにも感じられる。
また、宮﨑駿監督の映画と言えば
やっぱり「食べ物」が美味しそうで。
そのなかでも、宗介とポニョのために
宗介のお母さん・リサがつくった、
はちみつたっぷりの紅茶(かな?)と
大きなハムがのっているインスタントラーメン、
美味しそうだった〜。はたまた、
宗介とポニョが船で移動する道中で出合う赤ちゃんに、
スープを飲ませてあげたいけど、、
というシーンもよかったのですが。
そう考えてみるとね、
紅茶も、ラーメンも、スープも、
「水」が関係しているとも思われる。
って考えるならば、やはり、
『崖の上のポニョ』とは、
「水」の映画なんだなあと思ったんだった。
令和6年7月10日