切実な時代だと思うからこそ。
今週末の明日の日曜日、
ぼくの住んでいる愛知県豊橋市では、
市長選挙及び市議会議員補欠選挙の
投開票が行われるので、このごろは選挙のこと、
とくには市長選挙のことを考えているの。
豊橋市の市政は、現在、
混乱を極めている、と
市民であるぼくは感じている。
このたびの市長選挙における最大の争点は、
市内に「新アリーナ」を建設すること、
なのだと存じておりますが、それは、前回の
令和二年の市長選挙でも言われておりました。
前市長が新アリーナ建設を推し進めるなか、
「計画を見直す」という公約を掲げられて立候補なされた
現市長が当選を果たして、これまでの計画を
「ゼロベースで再検討する」とのようにも言われていた。
しかし、その後、現市長は
新アリーナ建設の「再始動」を発表なされて、
かつ、計画に関する住民投票も行われず、
そして現在、その計画は
どんどん進んでいるとされる。
前市長による新アリーナの建設計画に
「反対」の立場として当選された現市長は、
つまり、市民の「反対」の意思を引き受けて
当選をなされたとも存じあげますが、
じつは、そうではなかった。
おそらく、現市長はどこかの段階で
「反対」から「賛成」へと姿勢を変えられた、
つまり、心変わりをなさった、
というふうにも考えられるのですが。
たとえば、その後、どのようにして納得されて
そのような心変わりをなされたのか、つまりは、
考えの転向をなされたか、というご説明については
詳しくは仰っておらずよくわからないですが。
今回の市長選挙には、現市長を含めて
四名の方が立候補なさっておられて、
そのうちのある候補者の方は、新アリーナ建設について
「速やかに契約解除する」と掲げられる。
また、別のある候補者の方は、
「計画を中止すれば、それなりの金額が
事業者から請求される可能性が高く、また、
国や県の信頼を失うことは間違いない」とのようにして
契約解除を掲げる候補者の方へと牽制なされる。
(中日新聞、令和6年11月2日、20頁より。)
ここでぼくが思うのはね、
今、計画を中止すれば、それなりの金額が
事業者から請求される可能性が高い、
というのはある意味ではわかるですが、
でも、そのように言ってしまえば、
このことは、市民の民意を聞かれず
計画を進められたツケなのだとも感じられるし、
また、さらには
「今、計画を中止するのは良くない。」
と言い切ってしまうならば、市民たちは
市長の、つまり、お上の言うことを
ただただ聞いていればよい、というような、いわば、
憲法で定められる「国民主権」を
踏みにじられるかのような解釈ができるとも思えて、
こわい、とも感じてしまう。
そしてまた、さらに別の候補者の方は、
豊橋駅前の駅前大通三丁目に在る「地下駐車場」に
新アリーナを建設するとのように掲げておられて。
そのようなアリーナ施設を、
地下に建設する、とは、世界中でも
どれだけあるのかもぼくは存じないですが。
でも、そうなれば、この
地下駐車場は無くなってしまうのかあ、とも思いつつ、
ぼくは素人なので、その計画が本当の本当に
実現可能なのかよくわからない、と考えたりしている。
一市民のぼく自身としては、
新アリーナ建設について、もはや、
どちらでも良いような気がしている。
どちらでも良い、と言うと
言い方は良くないとも思うけど、それは、つまり、
建設計画の是か非かではなくって、
気持ちの問題、と申しあげますか。
建設するにしても、建設しないにしても、
どちらにしろ問題は山積みであり、及び、
以前の状況からはさらに複雑にも成っていて、いわば、
気持ちの整理がつかないような状況なのだと感じられる。
これから、市政は、
どうなってゆくんだろう?!
昨日のブログでも申しあげましたが、
現在、この混迷した世界情勢の中で、
唯一無二の完璧な選挙公約というのが、
存在しうるかどうかぼくにはわからないけれども。
切実な時代だと思うからこそ、
切実さを感じながら、市長選挙及び
市議会議員補欠選挙の投票を考えたい。
令和6年11月9日