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高揚感となんだかすごい芸術鑑賞。
ぼくは美術館を訪れるのが好きなのですが、
美術館なる場所へと初めて訪れたのが、
大学新卒で入社した会社を約半年で辞めてから、
翌年の春、入学をいたしました
デザインの専門学校のときでした。
けっこう記憶が定かでないけれども、
いちばん最初は、おそらく
専門学校入学直後の研修旅行にて、山梨県の
小淵沢にある「リゾナーレ」で宿泊したのですが、
その後の研修プログラムで訪れました長野県北安曇郡の
「安曇野ちひろ美術館」だったと思う。
(その旅行のさいに行ってなかったらごめんなさい!)
いや、でも、ちがうかもしれない。
もしかすると、ぼくは大学では
一応、建築学科に在籍していたので、
そのときにどこか行ったやもしらない。
今、ここで「一応」と付けてしまったのは、
当時のぼくは、大学に入りながらもじつは
建築に興味を持ってなかったような、
ダメ学生だったから。あ、でも、
大学は群馬県だったですが、あるとき、家族旅行で
星野富弘さんの美術館を訪れたことがあったと思う。
話は専門学校の時へと戻り、入学後の
大型連休のゴールデンウィークのときにはね、
クラスメイト4人で東京へとゆきまして。
そのとき訪れました美術館のことで、
いちばん記憶にあるのは、六本木ヒルズの
「森美術館」だなあ〜。
検索して調べてみると、このとき鑑賞したのが
『秘すれば花:東アジアの現代美術』
という展覧会だったですが、展示内容を
きちんとは憶えてないけれど、そのとき、
東京の美術館に来ているという高揚感も相まって、
なんだか、すごい! って感じたのを憶えている。
あらためて思えば、このときの森美術館が、ぼく自身
「現代アート」を初めて鑑賞したときだったと思う。
それから、もう、二十年が経つけれども。うん?
えーっと、二十年?! まじか?!!
専門学校入学が2005年4月で、
今年が2025年なのだから、
計算的には、つまり、引き算的にはそうなるわ!
その後、全国津々浦々とは全然言えないが、
ぼくの住んでいる愛知県、お隣りの静岡県、
東京や関東地方、及び、旅行で訪れました土地の美術館へと
いろいろ訪れているとぞんじますが。あらためて思うのはね、
美術館を訪れる、ということが、ぼくとしては
二十年前のあのとき、六本木の森美術館で感じていた
「高揚感」なんだなあ、って思うのよね。
このことを言い替えるとすると、
ここで、どんな、たのしい、かつ
おもしろいものを観られるんだろう?!
とは言えども、その
「たのしい」や「おもしろい」とは、たとえば、
漫才やコントのお笑いを見て笑う、とか、
漫画を見てたのしい、おもしろい、とか、
そういうのともちょっとちがう気がする。
でも、ならば、そうではなくって、
興味深いおもしろさ(英語の「interesting」的な?)
という感じとも、また、ちがうのかなあ?
このこと、うまく言えないけど。
ぼく自身が思うのはね、
芸術鑑賞って、ぼくも以前は思っていたけれども、
固くて難解な印象であり、なおかつ、
高尚な感じでもある。
でも、じつは、ぜんぜんそうではなくって、
たのしい! おもしろい! もしくは、
すごい!!! と感じられる体験である。
そのようなものを感じたくって、
美術館へと訪れる。逆を言えば、
美術館でしか感じられない物事がある。
ぼくは、なんだか、
そんなふうに思うのよね〜。
令和7年2月19日