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「パワークラシー」について。
先日、内田樹さんが、
トップダウン型の組織における
「パワークラシー」についてツイートされていた。
日本の組織はどこも「トップダウン」型に再編することに必死です。どこでも組織の上意下達化とその維持にリソースの大半を割いていますが、これは「誰が、どれくらい権力を持っているのか」の吟味と考量が組織において最優先のタスクになるということですよね。
— 内田樹 (@levinassien) February 16, 2023
トップダウン型、つまり、
組織の上層部による意思決定が
上位から下位へと伝達され、下位の人たちに
その決定を従わせる方式と存じますが、
そのような組織では、及び、
そのようなチームが作られるときには、まず
「誰がどれくらい権力を持っているのか?」
の吟味と考量が、
組織の最優先タスクとなる。
日本では、チームを作って仕事を始める前に、まず「誰がどれくらい権力を持っているのか」を見極めることが最優先課題となります。誰におべんちゃらを言うべきなのか、誰に屈辱感を与えていいのかを確認する。パワーの考量にもとづく階層化が済まないうちは組織が1ミリも動かない。
— 内田樹 (@levinassien) February 16, 2023
そしてまた、
組織のメンバーも、組織内において
「誰がどれくらい権力を持っているのか」
を見極めることが、最優先課題となってくる。
それは、つまり、
誰に「おべんちゃら」を言うべきか、
誰に「屈辱感」を与えても良いのか、
を確認すること。このような、
「パワー」による階層化が済みしだい、
組織は動きはじまる。
パワークラシーって、めちゃ効率悪いんですよ。だって、仕事に割くためのリソースをそれ以前に「おべんちゃら」と「マウンティング」でおおかた使い切っちゃうんですから。何より「出来の悪い権力者」は自分が上位であることをまず「下位者に屈辱感を与えること」で証明しようとする点が致命的。
— 内田樹 (@levinassien) February 16, 2023
「マウンティング」ということばって、
いつごろからかよく聞くようになったけれど、
そういえば、ぼくはこれまで
あんまりぴんと来ていなくって、でも、この
内田さんのツイートを読みながら、
マウンティングとは、つまり、
「下位者に屈辱感を与えること」
なのだと考えてみると、
なるほどなあ、と思いました。
そのように考えてみるとね、たとえば、
よいかわるいかは置いておいて、また、
おおきいちいさいかも置いておいて、
そういうような、
「屈辱感」に「耐える」こと、って、
けっこうたくさんあるような気がするの。
つまりはさ、それに、
耐えられるのか、
耐えられないのか、
ということが、下位者にとっては
喫緊の問題となってくる、と申しますか。。。
誰とは言いませんけれど、政治家の中には「それしかやらないやつ」がいますよね。あれが「パワークラシー」の実践者なんです。ハラスメントがあらゆる組織で多発するのは「どれほど屈辱感を与えても反撃しない相手」を探し出すことが業務の一部(どころか前提)になっているからです。
— 内田樹 (@levinassien) February 16, 2023
内田樹さんのおっしゃる
「どれほど屈辱感を与えても反撃しない相手」
を探し出す、というのは、
こわさを感じつつも、そういうことも
あるかのようにも感じられる。
どうして、そんな
「トップダウン型」の組織のトップとは、
「パワークラシー」によって、
下位者へと屈辱感を与えるか? というのは、
おそらく、そのほうが、その本人にとっては
仕事のパフォーマンスが上がるんだろうなあ、
とも、想像をするのですが、
ほんとうのところは、よくわからないな。
内田さんのおっしゃるような
「めちゃ効率悪い」というのも、
うなずけるようにも思われるんだけれども。
ならば、この
「トップダウン型」の真逆の組織とは、
どういう組織なんだろう?!
語句で言うとすれば、たとえば、
「ボトムアップ型」的な組織だとは思うけれども、
とは言いつつ、具体なことはさ、
ぼくにはやっぱりよくわからないんだな〜。
令和5年3月21日