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これからの市政について。

おとといのブログでも申しました、
ぼくの住んでいる愛知県豊橋市の
市長選挙及び市議会議員補欠選挙の投開票が
昨日、行われました。
市長選挙の結果は、最大の争点とされていた
「新アリーナ」の建設反対を掲げておられた
元市議の長坂尚登さんが、
現職の浅井由崇さん、前市議長の近藤喜典さん、及び
蔵地雅彦さんを破り、当選された。
投票結果を見ると、
長坂さん:45,491票
浅井さん:41,094票
近藤さん:36,079票
蔵地さん:2,326票 とのことですので、
長坂さん、浅井さん、近藤さんの三者の投票数は
拮抗していたとも言えると思う。

争点は新アリーナ建設だけではないので、
かんたんには言えないですが、
建設賛成を言われていた浅井さんと近藤さんとで、
票が割れた形になってしまったやもしらない。
また、中日新聞による出口調査では、
「アリーナ事業賛否」について、
賛成・反対・どちらでもない、が、それぞれ
ほぼ三分の一ずつになっていて、
長坂さんの掲げられた建設反対が、
多数を占めているわけでもない。
かつ、このたび補欠選挙も行われました
市議会の議席数では、建設賛成派が
多数になっているとのことなので、長坂さんは
「速やかに契約解除する」と言われていたけれども、
今後、どうなってゆくかはわからないな。

今回の市長選挙では、ぼくは
長坂さんへと投票したのですが、
一市民のぼく自身の気持ちとしては、
資金のこと、安全のこと、計画のこと、などについて
市民の多くが納得できるものであるならば、
新アリーナ建設も是なのやもしらない、と思う。
このたびの選挙の結果的には、
賛成・反対が拮抗していると考えられるので、
新アリーナ建設については、これから
住民投票も行われてゆくやもしらないし、
新市長となられた長坂さんは、今後、
多くの困難もあるやもとも存じあげますが、
政治不信を感じない市政になると良い、
と、ぼくは存じます。

このたびの選挙の投票に関しまして、
ぼくが思っていたのは、たとえば、
現職の浅井さんは、選挙公報で記されていた政策として
いくつかの「日本一」を掲げられていた。
【共働き・子育てしやすいまち、日本一の実現】
【豊橋総合動植物公園を日本一魅力ある施設に】
【自然災害に対する防災力、日本一のまちに】
とのように。でも、そのような
「日本一」というのは、
なかなか、できがたそう、と申しあげますか。
たとえば、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)を
日本一の施設にする、とおっしゃるのも
日本にはたくさんの動物園があり、おのおの
各地域の特色を持ちながら運営されていると思うし、
また、今年のお正月、
能登地方で起きた大地震では、被災された施設の
動物たちを別の地域の施設へとうつす、
というのを聞きましたが、そういうような
それぞれの施設間で助けあいながら、
日本の動物園が成り立っている、って、
ぼくは認識しています。そう考えてみるとね、
「日本一」かどうか、というのは
そこまで問題でも無いやもしれない、と申しますか。
そのほかのことについても、政策によって結果的に
日本一に成れば素晴らしい、と思うけれども、
ことさら、日本一を
目指さなくてもよいような気もするの。
べつに、日本一じゃあなくとも
よりよく暮らすことはできるのではないか、って。

そしてまた、浅井さんは
11月4日付の中日新聞10頁にて、及び、
近藤さんも同頁、さらには公報でも
【ワクワク】という語句を使っておられた。
つまり、市民が
ワクワクする街を作りたい、
とのことなのだと存じますが。
ワクワクするのは大切だと思うけれど、
でも、国内では
多くの大災害が起きていて、はたまた、
世界では戦争が起こっている。
そのような社会の中では、なかなか、
ワクワクする、というのも
ぼくにはできがたい、と申しますか。

ぼく自身といたしましては、
それらの考えに、
共感できにくい、と想ってしまって
長坂さんへと投票しました。

SNSで見てみれば、
長坂さんが当選したことによって、
これで、豊橋も終わりだ!
ということばも見られるですが。
ここでその方たちのおっしゃるような、
市が「終わる」とは、
どのようなことなのか? って、
ぼくはよくわからないんだけれども。
でも、たとえば、ある地方公共団体の首長、
つまり、行政の長がひとり変わっただけで
即「終わり」になるとは言いがたい、と申しますか。
行政だけでなく、司法、立法、という
「三権分立」もあるのだし、たとえ、どんな
愚かな人が市長に成ったとしても、そんなには
破滅しにくいような制度になっている、
と、ぼくは考えます。

市長選挙及び市議会議員補欠選挙が終わった今、
ぼく自身は、こんなことを思っている〜。

令和6年11月11日