
「応援SAKANAQUARIUM」と美術館と映画館のルール。
そして、昨日はね、市内の映画館にて
サカナクションの映画
『SAKANAQUARIUM 2024 “turn”』観てまいりました。
公開初日、サカナクションのメンバー5人による
舞台挨拶が行われ、その様子を
各映画館生中継で観られる回は、
予定があって行かれなかったけれども、
満を持して、昨日、まいりました。
この映画はね、今年開催されました
サカナクションのライブを、
映画のスクリーンとして観られる、
という作品なのですが。映画の視聴形態として、
ライブさながらに観られる「ライブ鑑賞DAY」と
通常の映画鑑賞同様で観る「シネマ鑑賞DAY」という
ふたつの鑑賞日があって、ぼくが観たのは
その前者の「ライブ鑑賞DAY」なのでした。
チケットには、映画タイトルの欄として
【応援SAKANAQUARIUM】
と記されていて、ともすれば、
ライブさながらに、つまり、
応援するかのごとく映画を観ました!
このライブツアーはね、ぼく自身は
名古屋公演を観にゆきましたが、
サカナクションのライブのベスト演出及び
ベストセットリストとも言われていて、
やっぱり、素晴らしい!!!!!
‥‥って言うときにね、ぼくは今回
「ライブ鑑賞DAY」で観たのですが、
映画の特設サイトでの説明では、
【スタンディング、拍手、手拍子、声出し、手を挙げる、
体を揺らして踊るなどが可能な上映です。】
と書かれているような鑑賞を、でも、ぼくは
これまで映画館でおこなったことは無いんだから、
どういうふうに観ようかなあ? ってえのは、
映画を観にゆくまえ、そして、
映画の上映中でも考えていた。。。
すこし唐突ではあるのですが、
ぼくは、美術館が好きだ。
つまり、美術館で
美術作品を鑑賞するのが好きだ。
って思うときにね、ぼくが好きなのは、
美術館は、自由だ!
ということだと思っているの。
でも、自由とは言えども、
なんでもかんでもやってよいわけじゃあない。
たとえば、展示されている
作品に触れてはいけない、とか、
展示室の床に線が記されているならば
その向こう側へと立ち入らない、とか、
鉛筆以外の筆記用具は使わない、とか、
カメラ撮影できない、とか、
というような記載のルールがあれば、
そのルールの範囲内で自由であって、
触れるOK、写真OK、寝ころがりOK、などなど、
OKの項目があるとすれば、
その作品ではそのことはできる。
あとは、もちろん、暴力行為のような
法律で定められていることは、
当然、行ってはならないけれども。
美術館とは、美術作品を
鑑賞する場なのだから、その
鑑賞において、一般常識みたいなのは
置いておいてよい場合がある。
たとえば、鑑賞者によって
自然発生的に作られている列に
並んで鑑賞しなくてよい、とか、
作品に触れない程度の範囲まで近づいて鑑賞する、とか、
あえてしゃがんだり、作品の後ろに回ったり、みたいな、
美術館の鑑賞ルールの範囲の中で、どれだけ
一般常識的なことから離れながら鑑賞できるか?
という意味において、ぼくは、美術館とは
「自由」なのだと思っている。
ここで、また、サカナクションの
映画作品のことに戻りますが、
ライブさながらに観ることのできる
「ライブ鑑賞DAY」でもまた、
美術館の鑑賞と似ている、とも感じておりました。
(以下、作品のねたばれあります!)
特設サイトのさらなる注意事項として、、
※“ライブ鑑賞DAY”は静かに映画をご鑑賞されたいお客様には不向きな上映となります。
※周囲の方の鑑賞の妨げになる行為はお控えください。
(大声での歌唱やおしゃべり、周囲の方にぶつかる、座席を蹴るなど)
※飛ぶ、跳ねる、座席の上に立ち上がるなどの行為は禁止といたします。
‥‥と書かれているような、つまり、
「ライブさながら」とは言えども、
大声の歌唱や飛び跳ねることはできない。
という行為を守りながら、
ぼく自身としては、最初は
座席で座りながら、音楽に身体を揺らしながら
観ていたけれど、ライブ中盤の
『ホーリーダンス』の曲のあいだ、
どうしても立ち上がって鑑賞したくなってきて、
ぼくの席の後方には別のお客さんもおられなかったし、
そのときからスタンディングで観たのよね。
外の音が鳴り止む時間 闇に着飾られた水面♪
その後、DJパートの
『『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』Remix』→
『ネイティブダンサー Remix』→
『ミュージック』へと、そして、そこからの
『ショック!』→『モス』→『新宝島』→『忘れられないの』
の本編が終わるまで、立ちながら
じぶんなりに踊りながら、楽しかったなあ〜。
いや、でも、
「大声での歌唱」は控えるとは言えども、
『新宝島』の最後の「ラララ♪」は歌いたいし、
そういうのを込み込みで、他のお客さんに
迷惑になっていなければよいのだけれども。。。
『ホーリーダンス』で、どうしても
立ち上がりたくなってしまった気持ち、及び、
鑑賞のルール及び自由とはなにか?
みたいなことも考えながら、
【応援SAKANAQUARIUM】を鑑賞いたしました〜。
令和6年12月2日