毎日とは。
大学生のとき、卒業研究を指導してくださった
研究室の先生(林先生)が、
卒業間際、これから働き始めるぼくらに対して、
「社会人になったら毎日が定期テストだから。」
とおっしゃった。
この先生のことばのことを、
卒業から18年くらい経つけれど、
いまだに、たまに考えるのよね。
当時、先生から、
「社会人になったら、毎日が定期テストだから。」
と言われたときには、ぼくは、たしか、
「えー、やだー!」
みたいなふうに答えたと思うんですが。
その後いろいろ考えてみると、たとえば、
就職したら、毎日が定期テストだから大変だ。
というような単純な解釈は、
できないかもと思い始めて。
たとえば、学生のときにはさ、
テスト週間やテストの日程が終わったら、
あー、テスト終わったぁ! 遊ぼう!!!
って思ったり、そして、また、
テストの日が近づいてきたならば、
テスト勉強しなきゃ!!!!!
というように過ごしていたけれども。
毎日がテストならば、そうもゆかなくて。
毎日がテスト、ということは、
毎日がテスト当日だし、しかも、
毎日がテスト前日だし、さらに、
毎日がテスト週間のようなものだから。
そうなってくると、
すこし大袈裟に言えば、
毎日、一夜漬け、みたいなふうに
過ごすとすれば、もう、
日々の生活がまわってゆかなくなる。
日によっては、
勉強できない日もあると思うし。
ともすれば、まずは、
勉強するしないか、よりも、
テストに「出席」すること。
そして、そうなれるように、
「健康」で過ごす。というのが、
いちばん大事なんじゃあないかなあ。
って、今では思っているのよね。
テストを受けること自体が、
いちばんの経験に成る。
ということもあると思われるし。
あの当時、先生が、
「社会人になったら毎日が定期テストだから。」
とおっしゃったとき、ぼくは
「えー、やだー!」としか答えられず、
「どういう意味ですか?」とも訊けなかったけれど。
だからこそ、なんだか、
じぶんの中で「謎」となって、
その後、ぼくはこう考えるようになった。
比喩的であり、そして、
示唆的でもあるような、
先生のおっしゃったこのことばのことを、
これからも、折に触れて、考えたい〜。
令和4年2月19日