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「明日」を祈るようにして存在していた。
昨年末、岡本太郎さんの壁画作品
『明日の神話』における「大改修プロジェクト」の
クラウドファンディングのリターンが届きまして、
大晦日の日にはそのことについてブログで触れながら、
今年になりこのリターンでの書籍の続きを読みながら
さらにまだまだ、今日もなお
『明日の神話』について想っている。
ってゆうときにふと思い出したのはね、ぼくは
『明日の神話』についてのパンフレット的な
冊子を持っていたよなあ? と思い、
どこにあるのやも確実なことはわからないままに、
それがありそうな本棚の前で背表紙を
一つずつ指差しで確認しながら探してみると、
やっぱり、ありました!
![](https://assets.st-note.com/img/1704251188322-ikolaFa5cj.jpg?width=1200)
この冊子を購入した場面のことは憶えてないですが、
おそらく、平成18年(2006年)の夏、
東京・汐留の日本テレビの広場で開催されました
作品公開のときグッズとして購入したと思われる。
表紙でも、その日付けが印刷されているし。
どちらかと言えば薄めなこの冊子、
でも、中身はとってもすごくって。
冊子の中央のページではね、、
![](https://assets.st-note.com/img/1704251855822-qeKdRS9NXx.jpg?width=1200)
なんだ、これは?!
と思いながら、
左側のページを開け、そして、、
![](https://assets.st-note.com/img/1704251892589-6YKmg0qxOA.jpg?width=1200)
右側のページも開ければ、、、
![](https://assets.st-note.com/img/1704251928249-Yccp00QvNq.jpg?width=1200)
どーん、と、見開きで大きく
『明日の神話』が掲載されているの。
実際の壁画作品と比べれば、
ぜんぜん小さいですが、でも、
おうちでこのサイズで鑑賞できるってえのはさ、
今さらながら、つまり、
約18年越しであらためて、すごい! なおかつ、
ありがたい!!! って感じている。
なので、この冊子のことを思い出しながら
本棚より取り出してきて、そして、昨日のブログでの
『明日の神話』の描写の感想はね、
このページを眺めながらしるしておりました。
今、また、あらためて
よくよく作品を観てみれば、中央のあたりでは
犬なのか何なのかの生き物も描かれているし、
あちらこちらで舞う火玉のような火災の炎は恐ろしいし、
はたまた、作品の左側の上部では
どす黒い龍のようなものが飛んでいる。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1704254193176-YXkN1DrhMO.jpg?width=1200)
昭和44年(1969年)、メキシコで完成されていた
『明日の神話』は、完成後、
人目に触れないまま行方不明となり、
その34年後の平成15年、メキシコシティ郊外で
大きく損傷した作品が発見されてから、
修復作業完了後の平成18年に公開され、そして
平成20年からは渋谷駅で恒久設置されてから、
この15年後の昨年、つまり、令和5年、
大改修のためのクラウドファンディングが行われた。
そして今、令和6年、ぼくはまたあらためて
『明日の神話』を想っている。
そういう時間軸で考えてみれば、
岡本太郎さんの『明日の神話』とは、
作品の完成以来、ずっと、ずっと
「明日」を祈るようにして、
存在していたんだなあ、と感じられる。
この今もまた、
「明日」がどうなるのかわからないような
恐ろしい出来事が起こり、でも、ぼくは太郎さんの
『明日の神話』を想いながら、
「明日」を祈りたい。
平成18年の夏、『明日の神話』が
公開されたとき掲げられておりました
【Be TARO!】のことばを、
また、この胸に秘めながら。
令和6年1月3日