ちゃと

母がガンになりました。母と私の10年間。 母が膵臓癌になり、亡くなるまでの話。 #おかあさんとワタシ

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母がガンになりました。母と私の10年間。 母が膵臓癌になり、亡くなるまでの話。 #おかあさんとワタシ

マガジン

  • 研究職的子育て論

    子育てに正解はないからこそ、研究しがいがある。 日々学んだことを育児に落とし込んで考えていきます。

  • 母がガンになりました

    母がガンになりました 10年の闘病生活、余命宣告、最期の日。 おかあさんとワタシの話。

最近の記事

納骨してきました

もう今週の末には12月。 今年もあとちょっとです。今年は本当に色々ありました。 四月に母が死んでから、時が止まっているようで、早送りされているようで気持ちも落ち着かず、大変な一年でした。そういえば厄年だったな。 前回の投稿から少し空いてしまいました。その間にしたことを書きます。 母のお墓が無事に建立しましたので10月の某日、兄と子どもたちとで母のお骨を持って納めに行ってきました。 お墓には、家紋の代わりにさくらを彫ってもらいました。桜の花びらがハートみたいに見えるとこ

    • 居るはずの場所に居ない

      初盆が終わったと思ったら、自分の研修の最終課題がありバタバタと過ごしていました。 夫が夏休みのために帰ってきていたのだけど、息子が風邪を引き、その風邪をまんまと移されてしまい最終的に点滴を2本打って課題(試験)に臨みました。丸一日、夫のサポートもあり何とかこなせました。 今週一週間は、何も予定を入れずに体調のメンテナンスと来週からの長旅に備えています。 なんだか、8月に入ってから気持ちがぼんやりしていて、寂しいのか、悲しいのか、落ち込んだような状態で体調も万全ではありま

      • 赤ちゃんも半年生きれば善悪が分かるようになる!?

        いつになったらいいことと悪いことの判断がつくのか 道徳性の発達というのは、脳科学の研究で 生後6か月の乳児の理解できると言われている。 この赤ちゃんの実験を簡単に説明すると、 坂道を○の形をしたものが登ろうとしている映像を見せる。 それを△がやってきて手伝ってあげる、というもの。 次に見せる映像は、○が登ろうとしているものを□がやってきて妨げるというもの。 これらの映像を見せた後、赤ちゃんは△の形を好む。 らしい・・・ だからと言って、これはやってはいけないことだか

        • ピグマリオン効果

          ローゼンサールとヤコブソンの教育心理学の実験にピグマリオン効果がある。 簡単に言うと、教師が成績が良い悪い関係なくランダムに選んだ数人の生徒に期待を込めて接し、期待の込めた眼差しを向け続けたところ、その数人の生徒の成績が向上したというもの。 教師ー生徒間の実験だけど、無意識に大人ー子どもにも多かれ少なかれ同じことが言える気がする。 「期待」の伝え方が重要になってくる。まったく期待しないこともなく、過度でもなく、適度に。 似たような言葉として「自己成就的予言」がある。

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        • 研究職的子育て論
          3本
        • 母がガンになりました
          15本

        記事

          研究者的子育て論

          2歳と0歳の子育て中です。 本業(研究職よりの専門職)らしくアウトプットしていこうと思います。 予定としてはこの夏限定で書ききりたいです。 毎日著しく成長する子どもと共に過ごしていると 自分自身も日々アップデートが必要だと感じます。 まだまだ新米母ですが、育児についてひとつ思うこと 「子育てに正解はない」 これに尽きます。 答えのない数式、まだ発明されてない薬剤、見つかっていない天体、 未知にあふれた世界の中で、育児もまた果てしなく手探り状態で研究が必要な分野だ

          研究者的子育て論

          母の初盆

          母の初盆を終えました。 今年のお盆は迎えるのがなんだか怖くてずっと気持ちがざわついていました。 四十九日が終わってから、「次は初盆の準備だね。」と兄弟と話していました。 そこから、そもそもお盆って何?初盆って何したらいいんだ。 とググったり、人に聞いたりして、何とか無事に終わりました。 かなりざっくりですが、日程は以下の通りでした。 8月13日 迎え火  8月14日  8月15日 お坊さんにお経(棚経)を読んでもらう 8月16日 送り火 まず、楽天で「初盆セット」な

          母の初盆

          香典返し

          今日、やっとお通夜・お葬式もしくは仏前来てくれた方への「香典返し」を終えました。 恥ずかしながら、私「香典返し」を知らなかったんです。 親族が少ない関係もあり、身近な人が亡くなった経験がこれまでありませんでした。 母が初めて「身近な亡くなった人」で、色々なことを学びました。 亡くなった人への弔いの儀式、通夜は夜通しすること、おときという朝ごはんを食べること、他にも、戒名・お位牌、それから初盆にすること。 何にも分からず、知らず、手探りで教えてもらって兄弟で乗り切りま

          香典返し

          親が死んだらどうなるのか~孤独を感じるとき~

          親が亡くなったその日から、遺されたものはどうなるのか。 母が死んでから三ヶ月が経とうとしています。今の心のうちを書きます。 まず、今週から夫が仕事のため約2ヶ月半不在で完全にワンオペ二人育児をしています。 6月頃から「やるべきこと」に追われ、心の余裕がなくなって育児を楽しめなくなっている自分がいました。なので、託児を一時的に利用していたのですが、今回完全ワンオペ生活を見越して週に3回ほど保育園に預けています。ところが、保育園というのは「菌の温床」でして割と病気がちです。

          親が死んだらどうなるのか~孤独を感じるとき~

          お墓を買いました

          初盆に間に合うようにお墓を買いました。 買ったのは先月のあたま。今週やっとデザイン決め。 どんだけかかんねーん!笑 もはや初盆に間に合うかなぞです。 お墓を買う手順ですが以下の通りです。 【お墓を買う手順】 1.場所を決める(寺とか霊園とか) 2.お墓のタイプを決める(大きさとか定型か自由墓地か) 3.お墓に入れる文字を決める 4.デザインを決める←今ここ 5.完成図を見て訂正や依頼 6.お墓完成 みたいな感じだと思います。 わが家の場合は父の地元が県外なので先祖代々

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          母の四十九日【準備したこと】

          母の四十九日が終わりました。 この日までに色々終わらせよう、と決めていたことがあり何とかすべて終わりました。 しかしながら、この一週間は心身ともに疲れ果てていて子どもの体調不良も重なって、「やらなければならない」「これをしたい」と言う気持ちがあっても出来ない状況にあり本当に苦しかったです。 夜中になると涙が出てきて、これは何の涙だろう? 育児疲れなのか、母のいない寂しさなのか、自分でも分からなくなっていました。 四十九日を終えてちょっと楽になった気もします。気が付い

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          親が死んだらどうなるのか~姿の見えない代弁者~

          親が亡くなったその日、残されたものはどうなるのか。 今日は、母が亡くなった後に励まされた言葉について書きます。 お葬式が終わっても、夫が隣に居てくれているのに心がポッカリしていて、例によって「私の本当の気持ちは、分かりっこない」と心のどこかで思っていたと思います。 だから、ネットで「母親 亡くなる」「母親 いない世界」「母親 会いたい」とか検索して、気休めに同じ経験をした人を見つけていました。世の中には、たくさん母親を亡くした人がいて、その人たちも傷ついたり、哀しんだり、

          親が死んだらどうなるのか~姿の見えない代弁者~

          お母さんに会いたい

          もうすぐ母の四十九日です。 母が居ない生活にも慣れてきました。でも、会いたくなる。 一日の中でずっと、と言うわけではないです。 でも、これまで育児をしていて 「こんな笑えることがあった」 「こんな可愛い顏をした」 「こんなことができるようになった」 そういった子ども(母にとっての孫)の成長を一緒に喜んでくれたり笑ったりして見守っていてくれたから、それが出来ないことが辛い。 「ちょっと聞いて」ってメールをしたくなる。 例えばこれから、夫とケンカしたとき 「もう実家に

          お母さんに会いたい

          親が死んだらどうなるか~兄弟の存在~

          親が亡くなったその日、残されたものはどうなるのか。 今日は、私の兄弟について書きます。 私には、兄弟がいます。兄と弟の三人兄弟。 子どものときは、煩わしさも感じていました。兄弟がいると物理的に空間も狭くなるし、色んなことに我慢を強いられるし、もっとワガママに自由にできたらいいのに、早く家を出たいな、とすら思っていました。 今考えるとなんて贅沢なんでしょうね。 その、子どものときは良さが分からなかった兄弟の存在は、大人になってからじわり、じわりと感じることが多くなりました。

          親が死んだらどうなるか~兄弟の存在~

          不思議な小話

          母は、朝ドラが好きでした。 死ぬ前にハマっていたのが、韓国ドラマ。 「ついに、ハマっちゃった!」と言うから、 「どんな話なの?」って聞くと 「王子様たちが全員主人公を好きになっていく話よ。」 「あ~王家の○章系かー!少女漫画あるあるだよね。」 なんて言って笑いあっていました。 入院して数日した頃には、だんだん起き上がるのも辛くなってきていて 「もう楽しみが朝のドラマくらいしかないの。」 「これであぁもうこんな時間か、って朝に気が付く。」と言っていました。 あんまり眠れてな

          不思議な小話

          親が死んだらどうなるか~亡くなった日のこと~

          親が亡くなったその日、残されたものはどうなるのか。 亡くなるまでのエピソードをまとめました。 深夜病院から弟に電話が入り、次いで兄、私たち家族と病院に駆けつけました。だけど、誰もその時には間に合わなかった。 兄が到着する10分前だったそうです。深夜12時までは病院に居たのに、亡くなったのは3時過ぎ。私より弟より兄が一番悔しいだろうな。 「子どもたちに手を握ってもらって看取られたい」 母が生前そう言っていたのでしばらく手を握っていました。布団はまだ温かったけど、手は冷え

          親が死んだらどうなるか~亡くなった日のこと~

          二度と経験したくないこと

          人生には何度も経験したくなるような素晴らしいことがある。 もう一度一日の始まりに戻って味わいたくなるような経験。 美しい景色に巡り合えた時。 達成感のある成功体験。 平凡なようで尊い、愛する人と過ごす日々。 その幸せな瞬間を凍らせて閉じ込めていたくなる。 だけど、二度と経験したくない日もある。 それは親が死んだ日だ。 私の永くとも短くともない人生の中では 間違いなく一番悲しい日だった。 そして私は、母が死んだ日のことを一生忘れることはないだろう。 あの場

          二度と経験したくないこと