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2024/11/22「ユーザー調査結果分析ワークショップ」振り返り
お礼
人間中心設計推進機構主催「ユーザー調査結果分析ワークショップ」に参加いただいたみなさん、ありがとうございました。トヨタコネクテッド株式会さま、すばらしい会場のご提供ありがとうございました。
プログラム
13:00~13:05 オープニング
13:05~13:35 講演
13:35~14:30 上位下位関係分析(グループワーク)
14:40~17:30 ボトムアップ型発想法(グループワーク)
17:30~17:40 クロージング
本ワークショップは、2種類のユーザー調査結果の分析方法を体験していただき、それぞれのメリット・デメリットを理解していただくことが目的でした。
参加者の方からは「分析手法の差によるアウトプットの違いを明確に体感できた」「ボトムアップ型発想法を、ただのグルーピングと理解していたので、認識をあらためることができた」「現場で実践したらどれだけの工数がかかりそうかイメージができた」といった声や、実際にグループワークで手を動かすことで、様々な意見が聞けて学びが大きかったといった声をいただきました。目的は達成できたのかと思います。
アンケートへの回答
アンケートで質問いただいた内容にお答えいたします。
BtoBのビジネスにおいて、HCDの知見をいかに活用できるか。
↓ こちらの論文が少し参考になると思いますので、ご一読ください。
水本徹,山崎和彦,山岡俊樹,中平増尚:施設ペルソナの提案−業務用製品開発のためのペルソナ構築事例−;日本感性工学会論文誌,Vol. 14, No. 1(特集号),pp. 17-27 (2015)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/14/1/14_17/_article/-char/ja/
予算に対してどこまでやり切るかが悩み。企画フェーズの効率化は難しいと思いますが、何か好事例があれば知りたい。
企画をしっかりやることで、そのあとの工程での手戻りが減り、全体として効率化につながると思います。ただ、それを示すことが難しいのが課題です。
企画フェーズであれば、企画ごとにペルソナを一から作らずライブラリー化するなどあるかと思います。インタビュー結果の書き起こしや分類などはAIを活用するという手もあります。
ボトムアップ型発想法の事例(ビフォーアフター)が知りたい。
2025年2月に京都で開催する予定のHCD事例発表会で、事例発表できるよう調整してみます(確定ではないです)
KA法の『心の声』も、より発話者に憑依したつもりで実施すれば、直観に結びつかないかなと勝手に想像してました。いずれの方法においても、自らの枠を越えて相手に共感、なりきる事が大事なのかなと思いましたが、いかがでしょうか、それでもやはり根本的に違いがあるのでしょうか。
KJ法は「己れを空しくして, データをして語らしめる」ので、発話者に憑依するものでもありません。「扱うすべてのラベルの集合全体は, いわばひとつの世界であり, ひとつの全体をなす宇宙なのである.その世界全体の声を聞き届けた上で, 最も志の近いラベル同士を集める」ともあります。自分とか誰かとかではなく、自然な統合ということになるかと思います。
BtoBのケースについて、もっと知りたいと思いました。
2025年2月に京都で開催する予定のHCD事例発表会で、BtoB事例を発表できるよう調整してみます(確定ではないです)
「探検」のためのリサーチはどのように設計、実査、まとめていけばよいのか。
■探検の5原則
第1原則:「360度の視角で取材せよ」
第2原則:「飛び石伝いの取材」
第3原則:「ハプニングを逃さず」
第4原則:「何だか気にかかる」
第5原則:「定性的にとらえよ」
(出所)川喜田二郎『創造と伝統』祥伝社,1993年,267-271頁
など参考にしてください。
東京でも開催して欲しいという声をいただいているので、検討したいと思います。また、2025年2月に京都で開催する予定のHCD事例発表会で、事例発表できるよう調整したいと思います。