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三浦綾子さんが執筆した「唯一の童話」
久しぶりに【オーディオブック】発売のお知らせです!
スマホやパソコンでダウンロードして1冊の本を丸ごと音声で聴ける本、オーディオブック!
去年12月から始まったHBCアナウンサーの朗読によるオーディオブックも、数々のタイトルが好評販売中です♪
そして本日6月26日(金)、【復刻版 まっかなまっかな木】と【ライオンのすてきないえ】が同時発売となりました!!
私が朗読した『復刻版 まっかなまっかな木』は、あの三浦綾子さんの作品です。
三浦綾子さんといえば旭川のご出身で、代表作に『氷点』や『塩狩峠』などがありますね。私が初めて小説にハマったのは、まさに氷点でした。
大学時代、それまで長編小説なんてほとんど読んだことがなかったのに、何となく読み始めた『氷点』はなんとも言えないゾクゾク感が止まらず!続きが知りたくて知りたくて、『続・氷点』までものすごいスピードで読みました。それ以来、旭川の三浦綾子記念文学館にも足を運び、大ファンです!
そして今回朗読をさせていただいたのが、三浦綾子さんが執筆した唯一の童話『まっかなまっかな木』なのです。
1975年に発表された希少な原作を、北海道新聞社が「復刻版」として2018年に発刊しました。
〈まぁちゃんという男の子が、ある日、野原のずっと向こうにピカピカ光る真っ赤な木を見つけました。なんだろうと思い、その木を目指して歩いていくのですが、途中で出会う可愛い生き物たちや美しい景色に気をとられ、なかなか目的の木にたどり着かない・・・〉というお話。
子どもの好奇心や探求心を描いた本で、なんとも微笑ましく、心が和みます。
自分の子ども時代を思い出しても確かにそうでしたし、自分の息子を見ていても、ちょっとしたものを見つけてずっと興味を示している姿は、本当に面白いです。
「あれなぁに?」「これなぁに?」「ねぇどうして?」と、何でも聞いてきますよね(#^.^#)
三浦さん自身にお子さんはいませんでしたが、やはりそのような子どもの姿は三浦さんの目にも面白くうつっていたようです♡
☆朗読ポイント☆
この作品を読むときに意識したのは、まぁちゃんを見守る母親の心や眼差しで、温かく包み込むように読むということです。
まぁちゃんのセリフも多くありますが、まぁちゃんになりきるのではなく、それを見つめる第三者が読んでいるようなイメージです。
また、全体にのんびりした物語なのですが、全部のページをゆったり同じテンポで読まないように。例えば、川でまぁちゃんが魚を捕まえるシーンや、クライマックスでどんどん木に向かって歩いていくシーンは、ある程度テンポ良く読みすすめていきました。
そしてもちろん、耳で聞く童話なので、聴いている人それぞれの頭に情景が浮かぶよう、自分が読むときにも、文字にとらわれすぎず、絵を思い浮かべながら読みました。
改めて、このような素晴らしい作品を朗読する機会をくださった三浦綾子記念文化財団の方々、北海道新聞社様、関係者の皆様に、御礼申し上げます。
三浦綾子さんの「心」が詰まった『まっかなまっかな木』、いつまでも読み継がれていって欲しい作品です。
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