ちいさなえほんや ひだまり 青田さん登場♪
春らしい一冊が届きました。
表紙は、綺麗なさくらの写真ですね!
『さくららら』
升井純子・文 小寺卓矢・写真
アリス館 1540円(税込)
北国にある桜の木は、今年もつぼみをつけ、ふくらませ、じっくり開花の準備をする。
自分の咲く日は自分で決める、さくらちゃん。それをまわりが温かく見守ります。(アリス館HPより)
3月25日発売になったばかりの、出来立てほやほやの本です。
主人公は、チシマザクラのさくらちゃん🌸
この絵本に登場する桜は、北海道北部の幌加内町、朱鞠内湖畔にある桜の木です。朱鞠内といったら、豪雪地ですよね⛄
そんな環境の中で、すっぽり雪に埋まった真冬からやがて姿を現し、水や養分、太陽の光を得てゆっくり開花するまでを描いた物語です。
写真を撮ったのは芽室町在住の写真家で絵本作家の小寺卓矢さん。
『森のいのち』という写真絵本でデビューしてから15周年。
文を書いたのは札幌在住の児童文学作家 升井純子さん。
升井さんは小学校教諭を務めた後、童話や児童文学を書き始め、
去年は『ドーナツの歩道橋』(女子高生が認知症の祖母を介護する物語)という本で話題となりましたが、“絵本”は、今回が初めてでした。
この絵本の着想のきっかけは、
升井さんが読んだ、とある新聞記事だったからです。
新聞記事には「桜前線の終着点・根室市の2週間遅れで、朱鞠内湖畔の桜がようやく咲いた」と書いてありました。この「ようやく」という言葉に疑問を持った升井さん。一本一本、咲いたときが咲き時でしょうに…と。
そのとき、「おそくたってこれがわたし」「ちいさくたってこれがわたし」「わたしが咲く日はわたしが決める」という絵本のフレーズが浮かんだそうです。
私は、「写真絵本」がこんなに自然な物語になるなんて驚きました。
「わたし さきました」 というページを開いた瞬間にドキッとしました。
それまでつぼみだったさくらちゃんが、まるでお嫁に行ってドレスを着た姿を見せてくれたかのようで…急に美しくなった姿に、涙が出そうになりました。
この写真絵本は道内の小学校4年生の道徳の副読本として使われています。
青田さんも、「写真で表現するドキュメンタリー風の物語絵本の可能性を大きく開く一冊になる仕上がりで、美しくても心にしっかり届く作品になりました。」
「さくらちゃんは今はまだ深い雪の下で花を咲かせるための準備をしていることでしょう。6月になったら早速足を運んで見てこようと思います。」とおっしゃていましたよ🌸
~お知らせ~
去年9月からHBCラジオ【アフタービート】のオトナの絵本にご出演いただいていましたが、春のリニューアルに伴い、今日が最後となります。
青田さん本当にありがとうございました✨
「ちいさまえほんや ひだまり」
住所 札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3
電話番号 011-695-2120
営業時間 午前10時~午後7時
定休日 火水木
今後は毎月最終週のみ「オトナの絵本」をお送りする予定です📚🎤
1か月に1回となってしまいますが、新しくなったアフタービートを今後も宜しくお願いします📻
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