札幌の街並みが好きなすべての人へ♡
札幌に住んだことがある人もない人も。
札幌に来たことがある人もない人も…。
札幌の街が少しでも好きという人に、ぜひ知っていただきたい一冊。
『にれの町』
百田宗治(ももたそうじ) 詩 / 小野州一(おのしゅういち) 絵
残念ながら絶版になっているので、おそらく書店では購入できません。
札幌の図書館だと借りられますが、
他の地域の図書館には、なかなか置いていないかもしれません。
この物語は、“ニレの木”の視点になって、
札幌の街の中心部が出来上がっていく様子を語っています。
ニレは、景観も美しいので街路樹として植えられることも多い落葉樹です。
この絵本では、
明治初期、緑しかなかった長閑な土地に、人間たちが入り込み、次々に
工場や学校が建てられ、動物たちが追いやられ…ニレの木だけが残ったまま周りの景色が変わっていく様子が「叙情詩」で表現されています
そしてここからがポイント!
実は、このニレの木は、実際に存在していた木です!
HBCは札幌市中央区北1条西5丁目にありますが、
すぐ近くにある「北菓楼・札幌本館」は元々、旧北海道庁立図書館という、札幌で最初の本格的な図書館でした。
この図書館の目の前、北1条通りに面して大きなニレの木があったんです。
その木がモデルと推定されています。
樹齢500年の老木ということで、
1967年に惜しまれつつ伐採されてしまいました。
単純に計算すると室町時代からあった木ということになりますね。
作者にも注目!
この詩を書いたのは百田宗治さんという、童謡「どこかで春が」で知られる詩人です📚
百田宗治さんは1893年 明治26年生まれ。
東京大空襲で家が焼けてしまい、北海道に疎開してきて
1945年から3年近く札幌で暮らしました。
愛別町のお寺に何度も通っていたそうで、
愛別町には百田さんの詩碑もあります。
北海道の小中学校の校歌も数多く作詞されました。
1955年62才で亡くなりました。
その百田さんが遺した「にれの町」という詩に、
のちのち、画家・小野州一さんが絵をつけて、
百田さんが亡くなってから30年後の1985年に、
絵本として出版されたというわけです。
では、私が見つけた
この絵本に隠された大人へのメッセージの発表!
“札幌の街に思いを馳せよう”
いま当たり前にある札幌の街並みも、もともとは自然を侵食して、動物たちのすみかを追いやって作らせてもらった、という気持ちは忘れてはいけないと思います。私たちも当時の写真や文献を見て学んで、次世代に伝えていきたいですよね。
ラジオで朗読しました♪♪
そして、2月11日(木)に、建国記念の日スペシャルとしてHBCラジオ「アフタービート」で、『にれの町』を朗読しました♪
私の朗読にあわせ、ギターとハーモニカで金子智也さんに生演奏をつけてもらいましたよ✨嬉しかったなぁ♪
にれの町は札幌が舞台ですが、リスナーの皆さんもそれぞれのふるさとを思い浮かべながら聴いていただければと思いました。
金子さんとは何度も話し合いをしてイメージを共有し、練習を重ねてきたので、本番では自信を持ってしっかりと伝えることができました。
ラジオの生放送で一冊の絵本を朗読することは珍しく、金子さんにオリジナルの曲で生演奏をつけていただけて幸せでした💛
機会を見つけて、またセッション企画をお送りしたいと思っています❕
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