大切な人を“プレゼント”で喜ばせたいあなた
今回ご紹介するのはこちら。
『ふしぎなニャーチカ』
佐藤文音
「株式会社 神宮館」 1430円
物語は、ふたりの姉弟が、ふわふわの毛とピンとした耳、
赤いリボンのハットが特徴的な大きな猫の「ニャーチカ」と出会うところから始まります。
空を飛び、海を泳ぐニャーチカと一緒に、お母さんへのプレゼント探しへでかけた姉弟。
果たして、素敵な贈り物は無事に見つかるのでしょうか?
作者の佐藤文音さんは小樽市・朝里の出身で1986年生まれ。
今年1月、『ふしぎなニャーチカ』で絵本作家としてデビューされました。
佐藤さんはもともと“リトグラフ”という版画の一種の技法で画を描くアーティストさんです。
佐藤さんの画が、イタリアで毎年開催されるコンクール「ボローニャ国際絵本原画展」で2018年に入選し、その画を書籍化したものが『ふしぎなニャーチカ』なのです。
北海道から世界に羽ばたいている作家さんということで、是非応援させていただきたいと思いました。
まるで夢の中にいるような柔らかいタッチで、
猫も風景もどこか昔懐かしい雰囲気を感じます😌
空を飛んでいるシーンは、作者の出身地である小樽市の、
天狗山から見下ろした町並みを思い出して描いたそうです。
また海の中のシーンは、小樽の朝里の海をイメージしたそうです。
ではここで、私が見つけた
「この絵本に隠された大人へのメッセージ」の発表!
“プレゼントは、物とは限らない”
ニャーチカと冒険に出た兄弟は、プレゼントを見つけられるのか…🎁
もちろん「物」にも選んでくれた人の気持ちが込もっているから嬉しいですが、大切な人であればあるほど、その人の笑顔や元気が何よりの宝物ですね💛💛
私もよく「母の日」や「父の日」が近づくと、親は何が欲しいんだろう?と悩みますが、この絵本を読んで、忘れかけていた“プレゼントの本質”に気づかされました。
佐藤文音さんは「非日常」をテーマに、現実と非現実の狭間にあるものを描いています。「大人へ伝えたいメッセージは何ですか」とお聞きしたところ「非日常の世界は日常の中にあるかも・・・ということを想像してほしい」とおっしゃっていました。
実はみんなが知らないだけで、隣の家では龍の子が飼われているかもしれないし、恋人は魔女かもしれませんよ?と。
「そう思うだけで日常がちょっと愉快になるから」と教えてくれた佐藤さん🐈
佐藤さん自身がニャーチカのような自由な感性をお持ちだなぁと思いました✨
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