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雪が積もるのが憂鬱だなぁというあなた
クリスマスを前に、すっかり札幌も雪景色になりました。
サンタクロースは安心しているかもしれませんが、一般市民としては「雪かきが嫌だなぁ」、「寒いし冷たいし、雪なんてなければ良いのに」と思うこともありますよね。
そこで、今回のターゲットは、こちら↓
雪が積もるのが憂鬱だなぁというあなた
そんなあなたに読んでもらいたい絵本はこちら。
『ゆき』 きくちちき
「ほるぷ出版」 1500円+税
しろくて、きれいで、つめたい ゆき。ふわふわの わたがしみたい――。
生き物にとって、ときに命をはぐくむ助けとなり、ときに命をうばう雪。北海道出身の気鋭の作家・きくちちきさんが、これまでにない雪の絵本を叙情豊かに描きました。繊細にして力強く、軽やかな筆致で描く絵は、心の奥のやわらかい部分にすっと入りこみ、見ていると魂を揺さぶられるよう。生まれ育った北海道の原野に降る雪をイメージしながら描いたという本書を、ぜひご一読ください。(ほるぷ出版HPより)
きくちちきさんの絵本は、以前「ちいさなえほんや ひだまり」の青田さんが
『しろとくろ』をご紹介してくれました。道内出身の作家さんです。
絵の色が美しすぎて、ため息が出ます。
これぞ「絵」本という感じで、文章で説明するのではなく、短いことばが絵に添えられているというバランスも素敵です。
みなさんは「雪景色を描いて」と言われたらどうやって描きますか?
私だったら雪を描くときに、白だと見えないから、とりあえず黒い線で丸く縁取って雪を表現すると思います。
でもこの絵は違ったんです。
では、私が見つけた「この絵本に隠された大人へのメッセージ」の発表!
“気持ちで色を表現する”
実は先日、きくちちきさんの貴重な講演会を聞きに行きました。
そこでご本人のお話を聞いてハッとしました。
きくちちきさんは「気持ちが何色なんだろうと思ったときに色が生まれる」とおっしゃいました。
つまり、「雪に対してどういう想いかと考えたときに色が生まれる」と教えてくださったんです。
目で見ている色がそのままではなく、気持ち次第で、何色にでも変わるんですね。
この絵本は、冬の森の中にパステルカラーのような優しいピンクや黄色や黄緑や水色が溢れています。
絵本は主に、印刷の関係で4色を使って作っているそうなのですが、5色目として、この本に使うピンクは特別に練って作ってもらったそうです。
雪が憂鬱だなぁと思っているあなたは、一度雪景色の色が可愛く見えるような気持ちで見つめてみてください。
雪がとてもあたたかくて美しくて喜ばしいものにも思えてくるかもしれませんね😊
ちなみに、皆さんは、きくちちきさんってどんな方だと思いますか?
きくちちきさん、身長が182㎝もある大柄な男性なんです!
お話する雰囲気はとっても優しくて、物腰の柔らか~い、一児のパパでした。
絵を描くとき、きくちさんは机に紙を置いて、立ったままで筆を走らせるそうです。最初から小さい紙に向かって書くのではなく、豪快にのびのびと描いているんですね。
講演会でも実際に画を描いてくれました✨
お客さんからの「恐竜!」「鳥!」「ライオン!」「ブタ!」という突然のリクエストに応えて、15分くらいでサラッと😲
息子さんとのエピソードも交えてとっても楽しく興味深いお話が聴けて、有意義な時間でした。
最後に、来週のお知らせです!
次回の「オトナの絵本」は24日(木)、つまり、クリスマスイブ🎄
そこで、ちいさなえほんや ひだまりの青田さんに、お電話で生出演していただきます📞
クリスマスにぴったりの絵本を紹介してくださるようなので、お楽しみに♪
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