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ゲーム「Inscryption」感想

 Steamでかなり人気の本作。PS定額サービスにも入っていたのでせっかくならやってみるか~と前知識もなく気軽に手を出してみたところ、ブチギレて途中で辞めた感想になります。ボロクソ言ってるので注意。

ジャンル:カード・パズルゲーム
プレイ時間:4時間
媒体:PS5

■ Inscryptionとは

 steamの公式サイトから引用します。

『Pony Island』『The Hex』のクリエイターがビデオゲームへ贈る、精神を溶かすような自己破壊的なラブレター。『Inscryption』はデッキ構築型ローグライトと脱出ゲームスタイルのパズル、さらにサイコロジカルホラーを血で混ぜ合わせた暗い旅へあなたを招待する。しかし、カードたちにはそれよりも遥かに暗い秘密が刻まれている…。

このゲームについて

すごい!何言ってるのかわからない!
何を言ってるかさっぱりわかりませんが、とりあえずジャンルはカードゲームっぽいなという理解で挑んでみました。


■ 注意!筆者は途中でぶん投げてます

 ここからいくつかシステムを解説していったり感想を書いていったりしていますが、この感想を書いてる私はクリアせずに途中でぶん投げてます。となると中途半端なことしか語れていないと思います。あんまり真に受けないでね。なにせ調べてみたら1/3の進捗でぶん投げたっぽいんでね。1/3しか語れません。


■ コンテニューからしか選べない仕様

 初めてゲームをプレイする時に何をするか?そう、「ニューゲーム」を選択しますよね。本作ではそれができません。

どうやら「コンテニュー」なら選べそう。ここから「コンテニュー」を選ぶとゲームが開始され、対峙している謎の人物が「前のやつは云々」と言ってきます。

は~なるほどね!ただのカードゲームじゃなくてそういうシナリオもありのやつね!これまで何人も挑んできたってパターンか?それとも記憶を失ってるパターンか?どうなるんだろうな~とワクワクしていました。


■ ゲームシステム

オートセーブ

 本作はオートセーブ対応しています。後述しますが、こんなに嬉しくないオートセーブは初めてでした。手動セーブさせてくれ!

すごろくっぽい

 テーブルの上にある駒を使ってルートを決定して進めていくこの感じ、見たことある……すごろくだ!

進んだマスによってカードゲームをしたり、アイテムを貰ったり、特殊なことをしたり、色々できます。このあたりのビジュアルはかなり好き。

クイズ要素

 テーブルから離れることもできます。どうやら小屋のような部屋にいるようです。ここでいくつかのクイズを解読することができます。クイズのヒントはアドバイスが貰えたり、何かしらのアイテムを使ったりすることがあります。

カードゲーム

 皆さんはカードゲーム好きですか?正直なところ、私は何の思い入れもありません。カードゲームを題材とする作品を見たことはいくつもありますが、それを自分でやってみようと思ったこともないですし、だからと言って忌避感があるわけではありませんでした。
本作のカードゲームはちょっとややこしいですが難しくありません。山札と手札を使って札を出し、先に相手のHPを減らせたら勝ち。

場に存在するカードを消費(本作では「生贄」と呼ばれる)して出せるようになるカードもありますし、生贄無しで出せるカードもあります。基本的には山札からは一枚しか引けないのでやりくりをしないといけないゲームです。これは別にいい。けど敵がノーコストで出し放題にしてくるその戦法、不平等すぎるだろ。これが本当にムカつきました。なんでそんな不平等なのに「同じルールでやってあげてる」感出してくるんだよ。

負けると最初から

 負けるとすごろくの最初からプレイしなおしです。しかし負けても何かしらのおまけ要素が解禁されるので、本当の意味で最初からではありません。が、やはり面倒くさいし時間はかかる。なにせ集めたカードも集めたスキルも全部なかったことになってしまうので、絶体絶命感が凄まじい。それがスリルがあって良いと言う方もいるかもしれませんが、私にとっては「面倒くさい」が勝ちました。

カードゲームの強さ

 自分がいかに殴られようと、相手をそれ以上に殴って倒せば勝ちなので、何度か死を経験し、カードの意味や付与されたスキルの意味を理解して勝ち筋を決められれば面白く思えました。
木彫りの像(永続効果アイテム)でリスに不死(カードが死んでも手札に一枚戻ってくる)をつけ、ハイコストのカードをばんばん出せるようになってから負けませんでした。いかに生贄カードを多く持つかによって変わるんだよな~!これを発見したあたりまでは苦しくも楽しくプレイできていました。そう、この時までは。





~~~~ネタバレするよ~~~~





■ 山小屋編

1面道中~1面ボス:炭鉱者

 理解してしまえば道中もボスも結構楽勝でした。ただし潜水(ターン終了時に隠れる)&飛行(プレイヤーに直接攻撃を与えられる)持ちのカードだけはデッキが整ってないと無理。キツイ。あと第二フェーズになる時にこっちの場に出したカード全部潰すの卑怯すぎるだろ。ズルをするんじゃないよ。正々堂々勝負しろ。

2面道中~2面ボス:釣り人

 このあたりは潜水・飛行持ちが頻繁にいてキツかったですが、たまに死ぬくらいで運が悪くなければ普通にクリアできました。しかし第二フェーズで魚の餌カードを攻撃したらサメ(強カード)が出てくるとは思わないだろうがよ。クソ……。

3面道中

 ここで一番死んだ。なぜなら道中のくせに潜水・飛行持ちがうじゃうじゃ出るからです。カードゲームするなら同じルールでやってもらえますか?なんでルール無視するんですか?このジジイ、おまえもちゃんとコストを払って召喚しろよ!なんでハイコストのカードをぽんぽん出せるんだよ!バカ野郎!!

でも何度かやると木彫りのアイテムをくれるようになり、リス(ノーコスト召喚&生贄として一番活躍するやつ)に不死(死んでも手札に一枚戻ってくる)属性をつけて無双することができたので、これをゲットしてからはすんなり勝つことができました。やったぜ。

3面ボス:罠猟師

 初見でしたが普通に勝てました。リス不死戦法は強いんだ! 第二フェーズもそこまでムカつく仕様じゃなかったし。

最終ボス:レシー

 今まで対面にいたジジイがようやくボスとしてお出ましです。ライフを一本増やしたり自分の場を隠したり、不正をしまくってましたが、こちらもなんとか目を抉りつつ勝つことができました(自分の目を抉ると相手のライフを奪うことができます)
やったー!これで終わりかな!?解放された!!


■ ラスボス戦に勝利した後

 ラスボス戦に勝利した後、謎の実写動画が始まり、実写の人物がカードに導かれて土中に埋まっているフロッピーディスクを見つけ、そのフロッピーディスクを再生すると本作のローディング画面が再生されました。つまりプレイヤー=この実写の人ということ……?
新たな謎が明かされて進めていくと、カードに負け時と同じようにプレイヤーの写真を撮影されて暗転します。そしてまたジジイが出てきました。
ここでジジイの一言。「前回のやつは俺に勝ったぞ。コツを教えてもらったらどうだ?まあそこに吊るされてるんだけど」(うろ覚えセリフ)
…………ん!?プレイヤー、死んだ!?


■ 負けなくても最初から

 攻略サイトを見て知ったのですが、ラスボス戦の時には事前にアイテムが必要で、それを確保してない場合、たとえ勝ったとしても最初からやり直しになるようです。これを知った時のガッカリ感は本当にすごかった。またあの工程を?ゲームをやり直し?せっかくここまで来てたのに?デッキ構成もうまくいったものすべてリセットされて、”勝ったのに”やり直し??
いやだ無理だ~!!やりたくなさすぎる~~~!!!

 せめてオートセーブではなく自分でセーブデータを管理できていたら話は違ってたと思うんですよ。そうしたらロードするだけで済むじゃないですか。
いやたしかにね?1つだけ謎解きをクリアしてなかったなとは思ったんです。でも、今までアドバイスをくれてゲットしてきたアイテムはすべて「ゲームを勝てるようになる」ためのものだったから、「現状勝ててるし頑張って探さなくても大丈夫そう」と思って注意深く探さなかったんですよ!! そんな重要なやつならそのアイテムを持ってないと進行不可にしといてもらうとかさあ!なんかあるじゃん!!


■ ループは心が折れる

 カードゲーム自体はそこまで嫌いじゃなかった気がしますが、「負けると必ず最初のステージからやり直し」「集めたカードもすべて奪われる」「オートセーブなのでやり直しの自由度が一切ない」、この要素でやる気が削がれている中、「ラスボスに勝ったからこのループが終わるとぬか喜びさせてまた最初からやり直し」という結果に心が折れました。もうイヤ……。
だってこれってRPGで例えるなら、レベリングしてラスボスを倒せたと思ったら実はアイテムを取り損ねた状態で進んでたことが発覚してバッドエンド(※セーブはオートなので最初からやり直し)ってことじゃないですか。自分が育てた結果がすべて無駄になるってこんなにイヤなんだな。と言うことで私はここでぶん投げました。


■ 実は全然進んでない

 クリア後に検索してみたところ、この山小屋は「ACT-1」と呼ばれており、全部で「ACT-3」まであるそうです。つまり私の進捗は1/3。そしてラスボス戦闘後に死亡したせいでACT-1を最初からやらなければならないのでマジで進捗ゼロです。
な~んだ!やっぱり途中でリタイアして良かった~!どうせ他も似たような感じだろうからね!気力を削がれる展開があと2個も続いてるならやめて良かった!

私にとってはプレイヤーは山小屋に囚われ続けるエンドとなってしまいましたが、これ以上やろうとも思えなかったので私がプレイする本作のストーリーはこれで終わりです。ホラージャンルと考えたらこれもこれでありだろう。
とりあえず私は同じ展開(ループ)で気力を奪われるのが本当に嫌なんだなということがわかって良かったです。





■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間はPS5上だと4時間だそうです。たった4時間なのにすごい体験だった。久々に途中でブチギレてぶん投げましたが、こういうこともあるよね!世の中で絶賛されているゲームでも自分には合わないものがある。やってみないとわからない。やはり娯楽は自らやった方がいいなと思いました。

・免責用
本記事の画像や一部の文言はDaniel Mullins Gamesの著作素材を引用しております。引用している著作素材は著作権者に帰属します。これらは他への転載を禁じます。

備忘録用メモ。Twitterでの実況です。

ゲーム感想まとめ

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