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ゲーム「大逆転裁判1&2」感想

 法廷アクションゲームで有名な逆転裁判シリーズ。この逆転裁判シリーズのはるか昔、19世紀・明治時代にて新主人公たちが織りなす新シリーズが大逆転裁判です。
大逆転裁判、やっぱり巧舟は最高だぜ!と大絶賛したくなる出来でした。
未プレイの方は、ぜひ1と2両方揃った「大逆転裁判1&2」をプレイすることをオススメします。本作は1と2でセットなので!

ジャンル:アドベンチャー(法廷バトル)
プレイ時間:75時間以上
媒体:Nintendo Switch

■ 逆転裁判シリーズについて

 シリーズを知らない方用に一応書いておきます。
逆転裁判とは、「ジャンル:法廷バトル」と書いてある通り、法廷で争うお話です。
主人公である「弁護士」が尋問や証拠品をもとに裁判を進め、真実を究明し、無罪を勝ち取るゲームです。


■ あらすじ

公式にあらすじが書いてなかったので勝手にまとめてしまいます。

時は19世紀、明治時代。
弁護士を目指す学生、成歩堂龍ノ介は大日本帝国と大英帝国との交換留学生として倫敦(ロンドン)に向かう。成歩堂は司法留学生としての勤めを果たすため、弁護士として数々の事件に関わっていく。
「死神」と呼ばれる検事と戦い、大英帝国にかかる謎をすべて解き明かせ!

諸々、ネタバレをしないように配慮するとこうなる。こうなってしまう…。
未プレイの方は、こんな感想読んでないでさっさとプレイした方がいいです。感想読むより本編やった方が何倍も面白いです。

参考用に公式動画のローンチトレーラーも置いておきます。

ついでにカプコンの逆転裁判シリーズ再生リストも置いておきます。


■ ホームズパロディが至るところにある

 ネタバレにならない範囲で本編のことを書こうと思います。
まずはこちら、ホームズパロディについて。

 本作はかの有名なコナン・ドイル作「シャーロック・ホームズの冒険」に出てくるシャーロック・ホームズがキャラクターとして登場します。
そして作中では「シャーロック・ホームズの冒険」内で語られた事件とものすごく似通った事件が発生します。例えば死因や、死亡場所や、登場アイテムなど。
ゲーム本編の事件をもとに、ワトソンが小説用の物語として改変して「シャーロック・ホームズの冒険」を書いている……という設定なので、パロディとして面白い活用の仕方をしてるんです!
私はweb上で公開されている和訳を少し読んだことがあるだけのにわかなのであまり気付きませんでしたが、シャーロキアンでパロディが好きな方はとても楽しめるんじゃないでしょうか。にわかの私でも楽しかったので!

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■ キャラクター同士の関係性が良い

 本作はキャラクター同士の関係性がとても良い!
親友、相棒という関係、弁護士・検事のライバル関係、弁護士・探偵の協力関係、上司・部下の関係、親子関係、兄弟関係。
特定の誰かの関係が深掘りされていくのではなく、様々な人物が立場を変えて様々な関係を持っているのがとても良かったです。それぞれのキャラクターを多面的に見ることができて素晴らしかったな~!


■ 謎、全部回収される

 マジで謎が全部回収されるので1と2セットでプレイするのをオススメします。
謎や伏線をちゃんと回収してくれる。やっぱり巧舟は最高だぜ!


■ ゲームシステム

 次にゲームシステムを紹介します。
 主人公が「弁護士」、ジャンルが「法廷アクション」なので当然弁護士として被告人を助けるゲームシステムとなってます。
基本的にはすべて公式動画で説明してくれているのでまずはこちらをどうぞ。

一応私の方でも説明しておきます。

法廷パート

 証人の証言をゆさぶって新たな証言を引き出し、ムジュンを見つけ、隠された真実を暴き、被告人の無罪を勝ち取るのが法廷パートです。

©CAPCOM
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探偵パート

 事件発生後、事件の把握や証拠品集めをするパートです。

  • 共同推理

素晴らしい観察眼とズレている推理をホームズが繰り広げ、それを修正して正しい推理に導くシステム。動きがコミカルでとても楽しい!

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奥の手(ストーリーモード)

 すべての謎解きを自動でやってくれる、なんとも便利なモードです。
「我こそは謎解きド下手くそプレイヤーである」「何も考えたくない、ただストーリーを追いたい」という方には良いのではないでしょうか。

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記録

 セーブはオートセーブに対応しており、法廷で失敗しまくっても直前からやり直すことが可能です。もちろん手動セーブも可能。

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また、どのストーリーからでも進められるので、特定の話の特定の場面だけやり直したくなった場合でも容易にプレイできる良いシステムでした。
場面ロードはおそらくストーリークリア後かな……?
こちらはストーリークリア後にしか確認してないので不明です。たぶん、クリア後だと思う。たぶん……。

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特別付録

 おまけです。
これがボリュームがあって楽しかったな~。

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  • 勲章
    いわゆるアチーブメント(称号)、トロフィーです。

  • 画廊
    キャラクターの設定画が入ったおまけ。
    イベント等で公開された本作の宣伝動画も収録されている。これが楽しかった!

  • 音楽室
    ゲームのサウンドが入ったおまけ。

  • 更衣室
    大逆転裁判2のみ、成歩堂・寿沙都・ホームズの衣装を変更してプレイできます。結構違和感が出てしまうのであんまり楽しくなかった。

  • 番外編
    本編の合間の出来事を描いたミニエピソード。これがかなり嬉しかった!

  • クレジット
    エンディングクレジット。

英語バージョン

 言語を英語に切り替えることが可能です。
雰囲気だけでも楽しんでみようと切り替えてやってみたところ、何が書いてあるか全くわからなかったので楽しめてはいません。英語よわよわの私にはレベルが高すぎた。
でも、辞書片手にお勉強するのもいいかもしれない。英語のフルボイスが収録されていたら英語教材として役立ったと思います。

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その他システム

 バックログ、サウンド・ゲーム設定も充実!
ストレスを感じさせないゲームシステムです。うーん、すばらしい!

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~~~~~ネタバレするよ~~~~~





■ 大逆転裁判

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 殺人の疑いで被告人として法廷に立たされ、自己弁護から始まるストーリーでした。
逆転裁判では殺人の罪を着せられがちなので、シリーズの雰囲気を感じられてとても良かった。コミカルな動き、セリフのポポポ音……これだよこれ!
 紆余曲折あって倫敦に司法留学生として渡り、死神と呼ばれる検事と対峙しながら裁判をこなしていき、大英帝国の垣間見える闇(伏線)が色々散りばめられていき、先の読めなさと期待感が増した作品でした。
ただ、私は2話でものすごくショックなことがあってしばらく進めなかったんですけどね……ハハ……。ショックで進めなかっただけで、ストーリーは本当に楽しいです!


■ 大逆転裁判2

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 まさかの寿沙都さんが弁護士として活躍する話から始まる本作。
前作で語られなかった事件の回想も入り、伏線の回収とさらなる伏線が垣間見え、成歩堂が弁護士として覺悟を持って異議を唱えていく最高の作品でした。
エンディングも納得、大満足のストーリー。
1とは異なったキャラクターの関係性が見えてきて2で「完成」されていくのが本当に見事でした。


■ 関係性良すぎ問題

 本作は本当に関係性が良すぎる。
いろいろなキャラクターが様々な立場で構築される関係性、最高だよ!
結構ネタバレしてます。

  • 成歩堂と亜双義
     最初は亜双義が成歩堂の手を引いて共に弁護士という道を進もうとしてた関係から、道標がいなくなり、やがて最終的に検事と弁護士という構図に、それぞれ別の道に別れる形に持っていくのが最高。
    お互いの道が交わる時は、同じ裁判で戦い合う時。
    日本と倫敦に別れ、国も職業も変わっても二人は変わらず相棒で親友なのが大好きな関係性でした。

  • 成歩堂と寿沙都
     弁護士と法務助士の関係が良い。
    亜双義の法務助士だったので、紆余曲折あって成歩堂の法務助士をしてくれていたのは寿沙都さんの意思を捻じ曲げてる気がしてたんですが、最後の最後で成歩堂についてきてくれる選択を自ら選んでくれたのが最高だった。
    最後まで恋愛描写しなかったのも良い! 今後はどうなるかわからないけど、恋愛描写がないことによってあくまで「弁護士」として選んでくれた気がして好きでした。

  • 成歩堂とホームズ
     弁護士と探偵で、かつ友人の関係が良い。
    共同推理ではホームズのへっぽこ推理を助けてあげる立場だけど、ホームズの観察眼や根回しのお陰で色々助けてもらえるのもすごく良い!お互いが助け合う関係性最高!
    でもホームズは本気を出すと本当は……ってキャラな一面もありそうなので解釈が難しい。それだとホームズが頭のレベルを世間に合わせているということに……?

  • ホームズとアイリス
     探偵と医学博士、つまりホームズとワトソンの関係性なのですが、それを青年と少女で描くのがとても可愛かった。性格に難ありの探偵と天才少女という描き方も良かったけど、最終的に、父娘としての関係性だったっていう描き方が良かった!今まで積み重ねていたものがあったからこその父娘。そうだよなぁ、小さい子を守り、世話してるんだから、そりゃあ父親やってたんだよなぁ!

  • 成歩堂のバンジークス
     弁護士と検事と言うライバル関係が、最終的にかなり変わるのがとても良かった。ネタバレになるから詳しくは言えないやつ。ネタバレするよって上の方で書いてあるけどこのゲームで重大なネタバレはしません。

  • 憎しみを抱いてる人たち
     ネタバレになるので誰がとは言わないですが、同じような境遇で同じような憎しみを抱き、同じように成歩堂に救われるのが良かった。

他にも書ききれないほど関係性が構築され、様々な側面が見えてくるのがとても楽しかった。
どんな人でも特定の相手にしか見せない・見えない顔があって、それをうまく見せることでキャラクターがより「人間」に近づいていくと私は思ってるのですが、それが見事に!素晴らしく!表現された作品でした。


■ 続編は出なさそう

 大逆転裁判は本当に面白かったです。エンディングにもとても満足しました。
けど!まだ彼らの物語を見たい!
そう思ってもたぶん続編は出ないんだろうな……。あまりにも綺麗に終わったしな……。そこだけが残念です。


■ まとめ

 プレイ時間はSwichを見る限りだと75時間以上ですが、寝落ちとかを差っ引くとおそらく65~70時間くらいでしょう。公式に記載されているのは50時間以上とのことなので、私はかなりじっくりプレイした方だと思います。
ストーリーも面白く、意外性もあり、キャラクター同士の関係性も良く、ゲームシステムも面白い。そしておまけも充実。素晴らしいゲームでした。
おすすめ!未プレイの人はさっさとやって!

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