ゲーム「夏空のモノローグ」感想
本ゲームは女性向け恋愛シミュレーションゲーム、いわゆる乙女ゲーと言われるものになります。乙女ゲーをたくさん出しているオトメイト作品。以前から「夏空のモノローグ」は面白い」という噂を聞いていたので手を出しやすいアプリ版でプレイしてみました。約3000円!安い!これは手が出しやすい!
あ、通例通り最初に結論を書いておきます。夏空のモノローグはオススメだ!
ジャンル:夏色タイムループAVG
プレイ時間:不明
媒体:iOSアプリ(iPadでプレイ)
■ ゲームシステム
アプリ版はプレイしやすいか
今回はアプリ版でプレイしましたが、アプリ版、結構プレイしやすいです。プロローグと言える部分まで無料でシナリオを読むことが出来て、それ以降は一括の課金を要求されます。いわゆる買い切りスタイルですね。
最初に課金するということが出来ないのでそこがちょっと面倒でした。買い切りのタイミングは必ずプロローグ終わってから。
私はiPadで購入したので画面も大きく見れてちょうど良かったですが、携帯だと物によっては見辛いかもしれません。けれどアプリならではのタップやスワイプ等を使った動作でノベルゲームで必要な機能(セーブロード、バックログ、既読スキップ等)は十分でした。
実際の画面はこんな感じです。
ノベルゲームは一般的に画面下部にテキストが表示されるパターンが多いですが、本作ではテキスト表示位置が縦横無尽でなかなか面白かったです。
こちらはアプリ版独特の演出ではないと思います。たぶん。
■ あらすじ
まずは公式サイトのストーリーを引用します。
という感じで、ループものなんです。
ループものですが、個人的に珍しいと感じたのは1日ループという点でしょうか。特定のメンバーだけが記憶を保持して同じ日を繰り返し続けるループもの。
さらにいくつか付け加えると、主人公は1年前の記憶を失っています。そのせいで母親と不仲になったけれど、学校の教師のおかげで部活に入って居場所を獲得する。けれど7月30日にその部活は廃部になった。廃部になる前日が延々と繰り返され、部活メンバーでループを脱出しようとする物語です。
■ このテンション、ギャルゲを嗜んできたオタクに刺さる
まずはネタバレしない範囲で本作の魅力を語っていこうと思います。作中のノリはギャルゲに通じます。根拠?なんとなく。
いや本当なんです!このギャグのテンションも!シリアスな感じも!いつかどこかでプレイしたことがあるギャルゲのノリなんです!絶対そうなんです!
なのでギャルゲを嗜みまくってきたオタクである私には刺さりまくりました。試し読みに該当するプロローグを読んでる途中で「いつ金を払えばいいんだ!?まだか!?」とソワソワしていたくらいです。
■ 優しい物語
昨今の乙女ゲーっていうのはですね、結構物騒なんですよ。昨今っていうか昔から物騒なんですが、今作は物騒さがありません。とても優しいお話です。等身大の彼らがいて、何かしら問題を抱えていて、その問題を解決するというより寄り添い合う話なんです。
とても優しい物語なので、スリルショックサスペンスを求める層には向きません。けど、とても素敵なお話でした。
■ 周回が楽しい
本作は是非、是非ルートをクリアしたら最初からやり直していただきたい。一応ルートをクリアすると「最初からやってみてね」という文が表示されますが、これはマジで従っていただきたいです。
周回が、楽しいんですよ!周回するごとに色んな要素が付加される。
「周回」とはまさにこのことです。最高でした。
■ ループ研究報告(LRC)のランダム性が楽しいけど面倒
良いところを語ったからには悪いところも語らねば。ということで面倒だったことろです。本作には共通のランダムイベントシナリオが存在します。それがこのループ研究報告、LRCなわけですが、これがもう面倒!
1回読むとおまけ要素的なところに掲載されるのですが、載るのは選んだ選択肢のみ。つまり全選択肢をあとから見返したい場合は全選択肢を選んでおかないといけないんです。
このランダムイベントが数が少なければ周回した時に全部網羅すればいいんですが、イベント数が多いんですよ!多すぎるんですよ!!ありがとうございます嬉しいよチクショウ!
~~~~ネタバレするよ~~~~
以下、かなりのネタバレしてます。注意。
■ 共通ルート
あらすじでも書きましたが、主人公は1年前から記憶喪失になっており、今までの記憶がありません。そのせいで母親と不仲になっていましたが、学校の先生のおかげで少しずつ変われるようになり、先生の勧めで部活にも所属して、その部活が「居場所」となりました。
そんな居場所が無くなる7月30日。前日の29日に最後の部活動を行い、街にあるツリーと呼ばれる謎の建造物を見に行ったところから始まります。
ループが始まり、部活動メンバーが記憶を保持してループしていることが分かりました。そのループを抜け出すためにループ研究をやり始めます。
ループ研究をしていく中で好感度の高いキャラのルートに突入する形となります。
■ 攻略対象と各エンディングについて
攻略対象は全部で6人。内1人が隠しキャラです。
感想は攻略順に書いていこうと思います。ついでにおまけ要素(ツリーピースと言う名前の番外編シナリオ)も記載します。
各ルートは2エンド存在するのですが、正式名称も無さそうなので表記揺れを無くすために「グッドエンド」「ノーマルエンド」と表記します。普通ならバッドエンドって書くんですけどバッドエンドっぽくないのが多いので。
沢乃井 宗介
主人公が所属している部活、科学部の部長。高校3年生。天才だが変人。
黙ってれば美形とのことですがそんな風には感じなかったな…?
プロローグをやって、この世界観を一番理解してそうだと思ったので部長ルートを最初にやりました。
ループはツリーが起こしており、そのツリーを利用して過去に飛びたい。過去に飛んで亡くなった父を救いたいと願う父親想いのすごく優しい人でした。
変人故の悩みもすごく良い。
過去に飛ぶ際、主人公に「一緒に人類初の時間飛行士になろうか」と言ったのがロマンティックで素敵でした。いいじゃん…
ノーマルエンド
部長から告白はするけど告白の仕方がひどかったので自ら取り消ししたエンド。これはこれで部長らしくて良い。全く違和感なかったです。
グッドエンド
即座に告白し直すエンド。そして無事恋人関係に。
部長の「恋を説明できるか」という発言に対して主人公が「何も言わなくても説明できる」と言ってキスしたのが本っっ当に可愛かった。っかぁ〜!甘酸っぺえ〜!!
でもノーマルもグッドも大筋は変わらないので、一回告白したのにそんな分岐することあるぅ…?って思ってしまいました。
ツリーピースα「なぞなぞ」
沢野井教授と綿森の出会い編。すっっごく可愛い話。
ツリーピースβ「孤独な天秤」
部長と顧問の話と、過去に戻って父を救うことによって現在が変わることを惜しいと思ってる話。
惜しいけど父は救いたいという葛藤が本当に良かった。本編に入れればいいのに…とは思ったものの、テンポ悪くなるからいれないのかな。
ツリーピースγ「雨傘と流れ星」
父との思い出の流星群を部活メンバーに見せたいという話。
みんながみんな大事にし合ってて本当に綺麗な話だなと思った。
雨傘についた雨の雫を指で弾いて流すと流星群みたいだねって言う主人公がロマンティック大賞すぎてときめきました。
クリア後追加シナリオ
初日に迎えに来る人と、とある地域の雰囲気が変わっててうおおー!って興奮した。それによって前後シナリオも結構変わってくるから周回しても知らない話を読む感覚が薄れないです。最高です。
以後、興奮度合いは大体同じなので割愛しとく。
浅浪 皓
非常勤科学部顧問の28歳。
基本的に生徒と先生という距離感で恋愛に持っていくのは反対派なのですが、シナリオ次第でまあ…という気持ちで挑んだら「生徒には手を出さない」と一貫していたので結構好印象でした。
部長の時は主人公の恋の自覚は遅い方だった気がするけど、先生ルートでは結構早めでアピールが強かったような気がする。でも先生が父親ムーブするので、これは本当に恋愛に行けるのか!?という気持ちがずっと付きまといました。
病気の弟を養っていて弟に年頃の近い友達を作ってあげたくて主人公が協力する流れはすごく良かったな~。
けど弟の病気が基本治療出来ないもので、だからこのループは嬉しいものなんだって先生が語って、それに影響受けた主人公がループを止めようとしている部長に食って掛かったのは物凄く悲しかった。部長ルートをやったが故に。
主人公にそんなこと言わせたくなかったよぉ~~部長に対して「あなたには弱者の気持ちが分からない」なんて言葉言わせたくなかったよぉ~~~!
部長ルート以外では部長にひどいこと言うのでそれが悲しい…。
ノーマルエンド
先生と良い距離感で終わったエンド。個人的にはすごく良い距離感だったので結構好き。
グッドエンド
唐突に先生から告白されて謎でした。恋愛感情ありそうだなとは思ってたけど、一貫して「手を出さない」だったのに……。まあでも主人公が押しまくってたもんな。けどプロポーズはすっ飛ばしすぎだと思います!
でも最後の最後まで弟優先だったのには笑ったし、それで良かったと思う。主人公にとっても弟は大事な存在になったわけだしね。
ツリーピースα「友達」
綿森が沢野井教授にとってのかぐや姫なんだ……ってなる話。
私はBLも嗜むオタクなので乙女ゲーで推しCPが出来てしまった…と頭を抱えました。ちなみにLoveじゃなくてLikeでお願いします。
ツリーピースβ「星狩人」
これを見るまで、主人公がいる学校って非常勤の外部顧問に記憶喪失の子の世話を丸投げにしてなんもしないとか最悪だなって思ってました。記憶喪失の子だけじゃなくて、他にも問題児(部長)押し付けてるので。
学校としてなんとかしようとした結果、外部の人間使ってるんだなってのが分かる話だったので最悪っていう評価からちょっと上がりました。丸投げしてるのは変わらないのでちょっとだけだけど。
ツリーピースγ「言い訳」
弟の治療費のために非常勤ではなく常勤で雇ってくれるところに行くっていうのは当然のことなんだけど、その結果、科学部が廃部になるので、部活メンバーに気を遣われる話。
いやキッッッッツ!これが普通の子供だったらまだいいのに、部が精神安定剤になってるってわかりきってる子からこんな気を遣われるの大人としてキツすぎません?
先生は言い訳しまくってるけど受け止められてすごいなって思いました。
その他
先生ルートでは弟のところに通うのが変化して「先生は女の人に貢いでる」という噂になってたんだけど、それを面白おかしく噂してる子が作中にいて、その子の友達が「そういうこと、あんまり言わない方がいいよ」と窘めているのがすごく感動しました。モブ!良い子!!
こういうところで本作がいかに「綺麗」なのか伝わるでしょうか。細かいところがね、良いんですよ。
篠原 涼太
高校1年生。読書好きで皮肉屋。
年下なんですけど正直彼が抱えているものが一番重かった。記憶が維持出来ないてなに…?思い出を記憶出来ないってなに…?完全に記憶出来なくなるまであと2~3年てなに…?だからループが続くと嬉しいのね、なるほど~~!重~~~!!!
ループが続く1日の記憶を維持出来てないっぽいので、よくバレなかったねと思いました。メモには書けず、記憶も維持出来ないのに。
ループの研究をする時って「翌日に何かしよう」とか「数日間継続して続けよう」とかよくあったんですが、そういうのをどう交わしていたんだろう。そこがよくわからなかったかな。
授業の記憶は大丈夫でも思い出だけ記憶できないっていうのも違いが分かりませんでした。小説も記憶できないので、授業だなんで特別なんだ?
咄嗟に出てしまった告白シーンは本当に可愛かったし、甘酸っぱかったし、めちゃくちゃときめいたんだけど、未来のどうしようもなさの壁が高すぎるので何も手放しに喜べない話でした。
でも途中のクジラの話も相まって、儚くて綺麗な話なんだよな。
ノーマルエンド
どうしようもなさが詰まったエンド。儚い。
こんなんどうしようもないよ。しょうがないよ。どうやって幸せになるんだよ。
グッドエンド
「思い出を覚えられない」ではなく「思い出せない」なんだ、だからいつか思い出せる日が来るかもしれないっていうのはすごく綺麗な話だと思うし僅かな希望として描写されてるけど、それを鵜呑みに出来る綺麗な心の持ち主じゃないと無理なやつ……。私は鵜呑みに出来なかったんだぁー!ごめーん!!
この儚さが綺麗だけど、未来に対して希望を抱けないなぁ……。
ツリーピースα「パンドラ」
たぶん私は綿森が好きなんだろうなと思い初めた頃。
ツリーピースβ「さようなら」
こんなん普通に暮らしてるだけで表彰もんですよ。
このルート、親の描写が全く無くて不安になるんだけど親は何してんだ親ァー!!
ツリーピースγ「伽藍堂」
篠原くんが科学部を大事にしているという話。
親しくなるのが怖いから深入りしないようにしてるのに大事にしちゃってるのがね、キツイですね。
加賀 陽
高校1年生。主人公に日常的に告白している明るいムードメーカー。
いつもジョークみたいな告白のせいで主人公にあしらわれてるのが面白かったけど、個人的にはカガハルルートが一番好きでした。
ここのルートの主人公はま~~~可愛い!本当に可愛い!
そしてカガハルも良い。主人公のことが好きで、主人公の自己肯定感の低さを見て少しでも足しになればっていう想いで告白しまくってるのすごく好き。主人公への気遣いと、本気に受け取られないからそれに安心して告白しまくる打算的な部分と、どちらもすごく良かった。
このルートではカガハルの悩みが既に過去の主人公によってきっかけがもたらされていて、自身の努力で解決済みなのが本当にすごいなと思えたルートでした。カガハル自身も好きな人と留学の二択をループ前に選択しているので、このルートで出来ることってその事実を主人公がどう受け止めるかくらいなんですよ。
そもそも記憶喪失前に主人公に出会ってたのはなんとなく分かってたけど、主人公は「過去の自分を知る人に対しての恐怖」があるのでカガハルとの恋愛に対してちょっと心配してたんですよね。そこからの怒涛のカガハル光属性っぷり。爽やかさ。お前こそがベスト・オブ・誠実。
今の主人公と過去の主人公を全部引っくるめて一緒に見て、肯定して、導いてあげるのすごくない?記憶喪失で前の自分と比べられることに恐怖してる人間に「先輩はたとえ記憶がなくても同一人物です」って言い切れるのがすごい。
このルートでは攻略していく感じではなく、攻略されている感じがありました。そうだね、主人公も記憶喪失っていうやべー属性持ってるからね!本来なら他人の世話焼く暇なんてないんだもんね!
ノーマルエンド
告白して一旦受け入れるけど束縛し合わないでおきましょうってエンド。好きな人の未来も考えられる好青年カガハル。最高かよ。
まあ留学して5年離れ離れですからね、そりゃそうなる。理性的で素晴らしいが切ないね。
グッドエンド
「もし待っていてくれるなら待っていてください。待っていてくれたら、幸せにします」というエンド。さ、最高~~!!
エンドの違いは主人公からの好意を信じられるか信じられないかの違いですね。意外とカガハルは物事を冷静に見れるので、客観的に見て主人公は自分のことを待っていてくれるかもしれない、と判断出来たのが喜ばしい。うう、好きな話だ…。
その他
このルートの木ノ瀬くん(副部長)が最高に良くてだな。
木ノ瀬くんは結構主人公のこと好きなようなんですが、その好きな子から恋の症状をあれこれ言われ、それに傷つきながら「それは恋だよ」と教えてあげる不憫さが最高でした。
ツリーピースα「いつか君は」
教授と綿森の二人組が好きすぎて攻略対象として好きになれるか不安になってきた頃。
ツリーピースβ「ラブレター」
夢か好きな人かの選択肢を与えられた瞬間、「先輩とはもう会えなくなるんだ」が出てきてるあたり無自覚に夢を選んでるのが好き。
夢を選んでからやることが「先輩へのラブレターを描こう」なのがとても好き。
ツリーピースγ「描きたい理由」
ラブレターへの想いが独りよがりなものがマジで何もなくて、あるのは先輩への思慕と思いやりなのが本当に素敵なのでやはりカガハル最高。
木野瀬 一輝
高校2年生。顔が怖い副部長。
記憶喪失前の主人公と付き合う前レベルのお友達だった。木ノ瀬くんからの呼び出しでツリー前に主人公が来たところ、記憶喪失事件になったのでめちゃくちゃ気にしてる。
過去のことは置いておいて他人として接してるのは偉いんだけど、やっぱどうしても過去の主人公と比べちゃってるようなので辛そうだなぁ…と可哀想になってくる。そして主人公が木ノ瀬くんを好きになることによって過去の自分とも比較してしまうのが辛くなってくる。
どうやったって過去の思い出を思い出して欲しいと願う木ノ瀬くんがいるし、失った記憶は戻せないし。
●ノーマルエンド
完全に振られるエンド。部長が「木ノ瀬は君に対して過去と今を区切っているわけではない」って言ってたけど、私は区切ってるように見えたので振られたのは解釈一致でした。ていうかそれが普通だと思う。
●グッドエンド
こエンディングは主人公の性格が記憶喪失前と後であまり変わってないから成立する話だな…と思ってしまった。良い関係性を築けると思えないよぉ~!10年単位で一緒にいたら気にしないかもしれないけど、それまでは絶対思い出してほしいって思っちゃうだろ木ノ瀬~~!
このルートで木ノ瀬くんが名前を呼んでくれて、それを主人公が「今の自分の名前を呼んでくれた」と認識してるのが顕著だと思うんだけど、これって主人公自身が区別されたがってるんですよね。今と過去は違う人で、今の自分を認めてほしい。今の自分を見てほしい。過去は見ないでほしい。やっぱ良い関係築けると思えないよぉ~~!今と過去は一緒だって主人公が気づけたの、カガハルルートくらいしかないよぉ~!!
●その他
カガハルルートで木ノ瀬くんが輝いたように、木ノ瀬ルートではカガハルが輝く。
後押ししてくれるの最高かよ~!ありがとうありがとう。
●ツリーピースα「悲しい世界」
ただ仲良く共にありたかった2人の願いが成就しない世界だ~!わ~!好き~!!
●ツリーピースβ「キミの名前」
これを見る限り木ノ瀬くんは思い出を引きずってるだけで今も昔も主人公のことが好きだけど、そうなると主人公へのメンタルケアが最重要事項になってしまうんですねぇ!出来てないんですねえ!
●ツリーピースγある夏の一日
好きな相手との思い出引きずりながら自罰で情緒ぐちゃぐちゃになる木野瀬くん、刺さる人にめちゃくちゃ刺さりそう。
綿森 楓
神出鬼没の青年。隠しルートのキャラ。
その正体は!超能力的な力を持った人間でした!
納得出来ねえんだが~!?
運を実現させることが出来る能力ってのはいいと思うんだけど、タイムリープ装置であるツリー発生の運てなに!?ここが一番納得出来なかった。
けど話は面白いのでスルーはした。納得は出来なくても面白かったらスルーできるオタクなんです私。
このルートでは主人公にまつわる色々な疑問を解消してくれたのでそれがすごく良かったです。
7月29日のタイムリープだけじゃなくて、さらに長いタイムリープがあるのはなんとなく分かってたけど、ちゃんと諸々回答くれたのでその辺は結構納得出来ました。綿森が主人公を特別視してるのも問題なかった。主人公のことを全く否定せずただそっと寄り添ってそっと言葉を添えてあげるの本当に優しい。さすがの年の功だな。
主人公が前に進むには他人のためだけでは駄目で、自分自身が望まないといけなくて、そのきっかけが母親との不仲の解消だったのが本当に良かったな。主人公自身がループを脱出したいと望めるようになるには、傷を癒やすには家族!最高!
母親との不仲を解消したら友人も出来る!すごい!主人公は良い子なので積極的になりさえすれば自分を苛む恐ろしい世界なんて無かったんだ!
ただしループを止めるとツリーが止まるのでそれと同化している綿森も止まる、つまり死ぬってことになるのは意外でした。そしてループを止めたらまた記憶喪失から始まってしまう…う、うう…
ノーマルエンド
ループを止めることを選べなかったエンド。
これは再度ループしましたねぇ~~うーん辛い。
グッドエンド
大団円エンドと呼んで差し支えない素晴らしいエンディング。
正直このルートでは綿森の恋愛描写ってあんまり無かったんだけど、大団円がゆえの恋愛描写の無さが良いな~と思いました。
ほぼすべてのフラグを回収し、ループを脱出し、低い確率の中みんなが科学部として再会し、7月29日を迎えられ、無意識の中で積もり積もった思い出のピースがみんなを繋げるんだよ…最高だよ…
ツリーピースα「夏の始まり」
エピローグのエピローグみたいになってて最高でした。
みんな良かったね!ここからどうなるかは分からないっていうニュアンスなのかな!?配慮されてていいですね!
ツリーピースβ「明日へ」
配慮されてていいですねと思ったら綿森告白するんかーい!!
だめだ…これだと各ルート全部死ぬ…綿森ルートしか生き残らん…
私は嫌いじゃないけど各キャラの推しがいるオタクどう思うんだ?大丈夫なのか?
ツリーピースγ「時の檻」
言ってしまえば主人公が記憶喪失になった原因も科学部がループするようになった原因もすべて綿森が担ってるようなものなので物凄く自罰的だったのが判明する話でした。そういう雰囲気あったけどここまで…。じゃあ、まあ、幸せになれよな…と思った話でした。
■ まとめ(ネタバレなし)
プレイ時間はアプリでやったので不明です。普通の乙女ゲーと同じくらいかな?
みんな大事な人がいて、気を遣って、思い合ってて、空回りすることもあって、悩んでて、等身大の人たちの話だったなぁ。優しくて綺麗な話でした。とても良かった!一部しゃれにならない人もいたけど!
個人的にはギャルゲを嗜んだ人にやってもらって「ギャルゲでしたよね!?」って詰め寄りたい気持ちでいっぱいです。そうじゃない人でもオススメ!
備忘録用メモ。Twitterでの実況スレッドです。