ゲーム「すばらしきこのせかい-Final Remix-」感想
昔から良い評判だけは聞いていたすばらしきこのせかい(以降すばせか)。KH4の匂わせムービーはもしかしたらこのゲームの世界観なのかも?という噂を聞きつけ、重い腰をあげてプレイすることになりました。
結果、後悔! 後悔というか「このゲームはSwitchでやるもんじゃねえ!」が正直な感想です。DS版でやってたらまた違っただろうと思っています。このSwitch版を誰かに薦めようという気持ちにはなれない。そんな感想なので注意してください。
ジャンル:アクションRPG
プレイ時間:20時間以上
媒体:Nintendo Switch
■ あらすじ
ちょっと長めですが公式サイトから引用します。読むのが面倒な人は「シブヤで7日間の生き残りバトルをする」と思っていてください。
ストーリーについて語ろうとするとネタバレになってしまうので、まずはシステム面についてです。
■ 会話演出がかわいい
個人的に好きなところです。会話の演出がかわいい。あと読みやすい。なんとなくコミックの吹き出しを思い出させる演出なのも良いですね!
■ メインメニューは普通
メインメニューの見やすさは普通です。基本的にマップはなく、あるのはこの全体地図くらい。操作していればマップを覚えて勝手に脳内に地図を作れますが、この全体地図を参照したことはあまりなかったかな。
■ BGMがかっこいい
カットイン演出とかがいいな~と思っていたのですが、BGMが入った瞬間に全部持ってかれました。BGM演出が本当にかっこいい!
テキストが流れてる時、通常の画面、メニュー画面、戦闘画面、どれもこれもBGMの入り方や盛り上げ方が本当にかっこいいです。かっこいいのに公式の動画ではこれを主体としたムービーはありません。なんでだよ!
■ 食事は基本永続効果
食事というなんとなく一時的なステータスでしかないようなアイテムがあったのでスルーしていました。しかし!実は永続だった!
この食事を消化(?)する時間がリアルタイム依存なのはよくわからないですが、便利なんですよね。まあ、私はボス戦の前でようやく気付きましたがね!!
■ バッジバトルが斬新
登場するキャラクターたちは二人で一組のグループです。パートナー契約を結ばないと特殊能力が使えません。また、バッジを身に着けてバッジ特有の特殊能力を発現できます。普通は1つしか身に着けられないけど、主人公だけは特殊で複数身に着けられる設定。
そのバッジが各種様々な効果があり、発動条件も「こする」「スラッシュ」「連打」等様々です。さらにバッジは使っていくと進化していくものもあります。
そしてパートナーになったキャラクターもゲージが溜まったら出てきてくれる。操作もできる!結構面白かったな~!操作性さえ悪くなければ!!!
■ 操作性がひどい
本作品では片手コントローラー(ポインター式)かタッチかのどちらかを選ぶことができます。コントローラーは2Pモードもプレイ可能で、2Pと言いつつコントローラーを一人で両手に持ってプレイすることも可能なようです。
一応、片手コントローラー・両手コントローラー・タップのすべてを試してみましたが、コントローラーがあまりにもやりづらくて断念。タップ方式に切り替えましたが、ぶっちゃけこれもキツかったです。
遠慮せず端的にはっきり言うならば「操作性がゴミ」「Switchでやるもんじゃない」。でもね、DSだとこれが面白かったろうなと思うんですよ。
そもそも本作品はDS時代のものです。DSの2画面&タッチペン形式に合うようゲームデザインされています。そのはずです。なのでSwitchでプレイした結果、不満が出てくるのは当然だと思うんですが、もうちょっとなんとかしてくれよという気持ちにもなってます。DSでやれってか~!?
一応、他のプレイヤーの感想を調べてみると「慣れるとコントローラーの方が操作しやすい」とのことでしたが、慣れるまでかなりの時間を要するっぽいんですよね。そんな時間かけてやるわけねーだろ!一番大事なところだぞ操作性なんて!
では具体的に何がダメだったか? 本作、バッジ発動時の「こする」「スラッシュ」やキャラの「移動」も全部同じ挙動なんです。え?そうです。全部同じ挙動なんです! それをタップでやらせてるのが異常なんですよね。しかも下から上にスラッシュしたり、斜めにしたり、つまり始点から終点までの動作が同じような判定をされてしまうんです。なので移動したいのにバッジの特殊能力を発現してしまったり、逆もまたしかり。
やっぱりタップが向いてなさすぎでは?と思い直してコントローラーで何戦か挑んでみたけど、無理でした。コントローラーを使うのはいいけど、ポインターが本当に辛い。きつすぎる。
~~~~ネタバレするよ~~~~
■ 各ストーリー
・シキ編「醒めない夢」エンド
あらすじに書いてある通りに進みます。そして最終的に生き残ることができ、生き残った時の出会いの約束をし、そして暗転。ネクはなぜかスクランブル交差点に立って「どうしてこんなことに……」と頭を抱えて終わるエンド。
シキ編でこのゲームに参加できるのは「既に死んだ人」だということがわかります。つまり「生き返り」ゲームだったわけですね。ネクがシキに段々とほだされていく様が良かったな。
・ヨシュア編「欲望のせめぎあい」エンド
シキ編のエンディングではぼかされていましたが、結局一人しか生き残れないという話をされ、シキが生き返れたと思ったらネクの再戦のエントリー料として徴収されてしまいます。なのでただ生き返るという目的から、シキを取り戻すという目的に変わりました。
そして今度はヨシュアという人物とパートナーになることに。このヨシュアという人物が怪しく、もしかしてネクが死んだ時の犯人かも……と疑っていましたが結局は犯人は別人であることが判明。ヨシュアはネクを庇って消えてしまい、ネクは再度スクランブル交差点に立ってエンディング。また繰り返しちゃった訳ですね。ヨシュアのこと好きだったな~~この時までは……。
・ビイト編
ヨシュアと参加したゲームを無効扱いにされ、再戦を強いられたネク。参加者がネク一人だけでパートナーすら組めず、つまり特殊能力が発現しないので手も足も出ない状態になったネクに、死神となったビイトが手を貸します。コンポーザーと呼ばれるゲームマスターを倒し、コンポーザーとなって全員生き返ろうと画策します。
しかし、結局コンポーザーと呼ばれている人がヨシュアで、シブヤを存続させるか否かのゲームを別で実施していた。そのゲームのためにヨシュアが用意した存在がネクだった。そしてシブヤをどうするかでヨシュアとネクの二人で謎の銃の打ち合い決闘形式になり、ネクが撃たなかった描写がされ、その後暗転。そしてネクはスクランブル交差点にいて、「なんなんだよ…!」のセリフ。いやこっちのセリフだが?????
そしてその後、なぜかみんなと再会してエンディングです。スタッフロールの後はコンポーザー姿のヨシュアたちがビルの上からネクたちを見守って謎に終わる。……なんで???
・A NEW DAY
どうやらFINAL MIXで新規追加されたお話の模様。ゲームシステムが辛すぎてここだけ実況見ました。条件解除してまで見ようと思えなかった……。
ビイト編のその後の話で再度UGと呼ばれる場所に呼び戻されたけど、なんとか現実世界に戻ってこられて謎だけを残していった話。結局ネクはいつまでも巻き込まれ続けるっぽい。可哀想。
■ 結局
エンディングに向かうにつれてストーリーが煙に巻かれたまま終わるのはノムテツお得意のよくある感じですが、ゲームシステムも愛せなかったので全然愛着湧きませんでした!
なんでヨシュアはネクを生かしたのか?なぜシブヤは無事なのか?じゃあ最初からゲームなんてしなきゃよかったのでは?もしネクに試練を与えていたというなら最初から参加者側に試練を与えればよかったのでは?シブヤを守るために戦ってたグラサンの敵が可哀想すぎる。
この感想には一切書いてないですが、グラサンの敵はコンポーザーから「シブヤ、もういらないから消すね」と言われ、必死に懇願し、「じゃあゲームに勝ったら見逃すよ」と言われてゲームに挑んでる人でした。「君、僕が用意したネクくんに負けたから終わりね(要約)」と言われて消えてしまいました。可哀想すぎるだろ。
とりあえずみんな再会したから難しいこと考えずにまあいっかで済ませるべきなのか……。その方がいいのかもしれない。心の安寧的な意味で。
■ まとめ(ネタバレなし)
Switchなので正確な時間はわかりませんが、プレイ時間は20時間以上。ストーリーは正直普通。繰り返し同じような演出に若干飽きがきてしまったのでそこは残念かな。本編で多くを語らずシークレットファイルや追加エピソードで語らせたり、結局どういうことだよって流れはノムテツっぽいなと思いました。Switchでやるにはおすすめできません!
備忘録用メモ。Twitterでの実況です。