ゲーム「囚われのパルマ」感想
囚われのパルマとは、天下のカプコンが世に出した監視型女性向け恋愛ゲームです。
端的に言い過ぎたかもしれません。もう少し詳しく言うと、「記憶を失ったイケメンが収監されている部屋を監視しながら恋愛していくゲーム」です。
いやいやまだわかんねーよと言う方、安心してください。公式HPを見るともっとわけがわからなくなります。
このページをリリース前に見たんですけどね、意味がわからなさすぎて期待値上がりまくりです。何やってるのカプコン!こういうの大好き!
リリースされてプレイし、エンディングの1つをクリアしたので感想をまとめることにしました。色々語りたい事が多かったので順番に行きます。
ジャンル:アクションRPG
媒体:スマートフォン
■ ゲームシステム
このゲームには色々なゲーム要素があります。公式HPを見た方ならわかると思いますが、この時点ではてなマークが浮かぶことでしょう。
・ガラス越し対面
シナリオはあとで語りますが、このゲームではとある島の監獄?に収監されている男性、ハルトくんと面会することができます。
面会時はガラス越し。会話はもちろん出来ますが、別のコミュニケーションを取ることもできます。ではガラス越しに何をするのか?
画面のタッチシステムを使って、ガラスを叩いたり、逆に叩かなかったり、おでこをつけることを強要されたり色々なパターンで交流します。
おでこをつける判定が意外と厳しくて、手をつけただけだと「ちゃんとおでこつけて」って怒られました。判定技術すごぉ……
・監視
収監されているハルトくんの部屋を覗けます。洗面台前、ベッド前、机前と3箇所の隠しカメラからハルトくんの私生活を覗き放題です。本を読んでいたり、ぼーっと過ごしていたり、机に向かって書き物をしていたり、体を鍛えていたり、色んなハルトくんを見ることができます。
シャワールームはカメラがついてないので覗けませんが、風呂上がりにパンツ姿を拝めるよ!しかもパンツはハルトくんに差し入れ出来るので、自分の好きなパンツを履いてもらえるよ!
………いやいやいや………
・メッセージ
Lineのようなメッセージシステムで交流を図る、というシステムです。
監視しているハルトくんの様子や島の散策など、色々なところから会話のきっかけを取得してメッセージに活用します。
ハルトくんと交わした会話は記憶されており、別の会話で過去の話題が出たりします。会話を覚えてもらってた時は結構嬉しいものです。
例えば、「コーヒーと紅茶なら紅茶の方が好き」という会話をした後に、「喫茶店で紅茶を飲んできた」という会話をすると、ハルトくんが「紅茶が好きって言ってたよね」と返してくれるといった具合になります。
一度きりの話題もありますが、同じ話題を何度も繰り返し送ることも出来ます。何度も送り続けると反応が違うことがあるのでちょっと面白かったです。
・差し入れ
主人公はハルトくんと違って色々歩き回れるので、色んなところからアイテムを取得し、それをハルトくんに差し入れすることができます。
この差し入れするものがとんちきなものばかりで笑えるのですが、最終的には囚人らしい質素な部屋も主人公の差し入れによって華やかになるんだろうと思ってました。クリアしました。まっっっっったく華がねえ!!!!!! なんで最後まで空いてる棚があるの!?そこに何かが埋まるんじゃないの!?もしかして何か送り損ねた!?!?
・夢アプリ
一応「現実の彼とは別物です」という注意書きはあるにしても、なんというか、寝てる彼を指でつついて喘がせるっていう頭のおかしいミニゲームです。某ヘブンモードを思い出しました。そっちはプレイしてないけど。
このゲームを開始する際に彼につけるアイテムを購入するとそのアイテムに沿った性格に変わる、ようです。無料アイテムの俺様メガネしか見てないのでなんとも言えませんが。ちなみに俺様メガネは偉そうな性格になるアイテムです。
ミニゲームは全部で6ステージあり、1ステージクリアするごとに差し入れできるパンツの種類が増えます。意味がわからないよ……
■ 課金システム
世の課金ゲームは是非パルマを見習って欲しいですマジで。
パルマはプロローグ&エピソード1が無料となっており、エピソード2~6まで各360円。
1話で面会できるのがたしか4回存在し、面会延長出来るのが3つ、それらが各120円なのでこれらを全部見ようとすると4500円くらい。1本のゲーム価格ですね。
また、夢アプリで使えるアイテムへの課金、課金のため上記のゲームシステムでは語っていませんがテレフォンイベント、メモリアル面会、スペシャル面会等あります。全部買うとなったらシナリオ合わせて合計で15000円くらい?
いやこう見ると高いんですけどね、まず無料分でどのようなシステムなのか、雰囲気を知ることができます。そして「期間限定」ではなく、「ガチャシステム」ではないのでお金を払えば望むものが手に入り、追加で見たくなったらその分の金額を払えばいい。つまらなくなったらやめればいい。買うも買わないのも自由。
自分の自由意志でお金払ってちゃんと続きが読めるの気持ちいい~~~~~!!!!最高の課金システムです。ソシャゲのガチャシステム??知らない子ですね。
■ ストーリー
このゲーム、私がプレイした当初はハルト編しかなかったのですが、今はアオイ編もあるそうですね。そちらはプレイしてないので、ハルト編のみ語ろうと思います。
・ハルト編
主人公は無理やり島に連れ込まれ、その島に収監されている囚人の相談員(心のケアをする役割)をしろ、と言われます。主人公は特殊技能持ちという訳でもなく、手違いで連れてこられただけだった様子。
急展開に困惑しつつも(何もしてないはずだけど何かの選択肢を間違えたか?)とドキドキしながら進めると、なんとそのまま相談員としてやってみてほしいと言われます。エ、エエー!?
そこからハルトくん(収監されている男性)と出会うのですが、ハルトくんは記憶を失っています。ハルトくんは何らかの事件を起こしたらしく、その事件には彼が失くした記憶が必要だということで記憶を取り戻すお手伝いをしながら彼と深い関係になっていく、というのがこのゲームの本筋です。
~~~~ネタバレするよ~~~~
■ 各エンドについて
こちらもハルト編しかやってないのでこちらのみ語ります。
・ハルト編
面会を何度か繰り返していくと徐々にハルトくんは記憶を取り戻し、ついには完全に記憶を取り戻すことが出来ます。ハルトくんは有名な製薬会社に勤めており、とあるプロジェクトに携わっていました。ですがそのプロジェクトでは人の心を支配する研究を行っていて、その事に気づいたハルトくんはその研究成果を消してしまいました。その製薬会社相手に記憶を取り戻した今どう立ち向かっていくか……とここまでが共通で、恐らくそこからエンディングが分岐されると思われます。いやもしかしたらもうちょっと先まで共通してるのかもしれない。
・エンディング
恐らくトゥルーエンド。ハルトくんは協力者を得て製薬会社内のとある人物相手が首謀者だと証言をし、主人公とは特に会う約束をしないまま別れたが、ハルトくんを忘れられない主人公が再び島へやってきたタイミングで偶然ハルトくんに再会し、二人は一緒に生きる決意をする。
数年後ハルトくんは新聞に載るほどの凄い薬を作り出し、大成功する…というエンディングでした。
いや~良かったねハルトくん!最初は感情が乏しく、実は相手の感情がぼんやり見えるという超能力を隠し持ち、実は製薬会社勤務で、実は将来的にすごい薬を生み出せちゃうくらい頭が良いという設定をこれでもかと盛り込んだ人でしたが、無事楽しそうに生きてくれて良かったです!
部屋にいた時は「ハァ……疲れ、取れないな……」だとか「ハア……考えがまとまらない……」だとか「何をすればいいんだろう……」だとかこちらの罪悪感を刺激するようなことばかりつぶやいていたので、幸せそうに生きててくれて本当に良かったです!!
まあ、でも、良い話風に聞こえるけど、その主人公ってハルトくんのことずっと監視してストーカーまがいなことやってた人なんだけど、いいのかな……
■ まとめ
結構楽しめたゲームですが、最初の方は楽しいけど正直言って途中でやることがなくなります。あと結構飽きやすい。
私はシナリオと面会延長に課金したのですが、それでもやることがなくなる。メッセージを送るにも、島を探索するにも、結局単調になってきてしまうのが難点。
当時は全話配信されていなかったのでそう思いましたが、今は全話配信されてるから飽きたら先に進めばいいだけなので、意外と飽きないかもしれないですね。
爆笑というほどではないけれどくすっと笑える楽しさが魅力ですので、まずはプロローグとエピソード1を見て楽しめた分だけ続きを購入するのが一番じゃないかな~と思います。
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