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【表現のための実践ロイヤル英文法学習】第9章 法(MOOD)
この記事は、ランサーズが運用する新しい働き方LAB内で立ち上がった、英語学習コミュニティにおける学習記録です。
主宰の堂本さんの指定文法書「表現のための実践ロイヤル英文法」をもとに、毎週1章ずつ学習を進めていきます。
例文は主に別冊の「英作文のための暗記用例文」に記載の文章と、確認・実践問題から引用します。
助動詞の過去形(would/could/should/might)を見たら、仮定法を予想する
仮定法は妄想の目印
【現在についての仮定】If S 過去形, S 助動詞の過去形+原形
【過去についての仮定】If S had p.p., S 助動詞の過去形+have[has]+p.p.
【未来についての仮定】①基本的にはありえないが、未来のことだから断言できない場合:If S should+原形,S will+原形/S 助動詞の過去形+原形/命令文、②完全に空想の場合:If S were to+原形,S 助動詞の過去形+原形 ※未来のことは実現の可能性を断言できない
Ifを省略する場合、目印として主語と過去形もしくはhadの倒置が起こる(Were/過去形 S、had S p.p.、Should S)
Ifが省略されても助動詞の過去形部分は残るため、仮定法の可能性が高い
※「Would you go out with me?(よろしければデートしてくれませんか?)」のような丁寧な提案、「(もし〜という選択肢もあるなら)〜がほしいです/したいです」のような丁寧な依頼、「(もしかしたら〜かもしれない・〜だろう」のような推量のニュアンスを含んでいる
122.If there were no water, / the trees would not be green.(もし水がなければ/木は緑にならないだろう⇒もし水がなかったら、木は緑ではないだろう)
※Without water,But for waterでもよい
126.If you won the lottery, / would you quit your job?(もし宝くじが当たったら/辞めますか、仕事を⇒もし宝くじが当たったら、仕事を辞めますか?)
※宝くじが当たる可能性は低いので仮定法。実現性が低い場合にも仮定法を用いる
127.If I weren't at work now, / I'd go to Miami Beach / with you.(もし今仕事中でなければ/私はマイアミビーチへ行くだろう/君と⇒もし今仕事中でなければ、君とマイアミビーチに行くのだが)
※明らかに仕事中なので仮定法。weren'tの代わりにwasn'tを置くとくだけた感じになる
133.If I were you, / I would not do that.(もし私が君なら/私はそれをしないだろう⇒もし私が君だったら、そんなことはしないね)
※If I were youは人に助言をするときに決まる文句。wereをwasにすることはない
130.If only it were just a story!(ただの作り話しでさえあればいいのに⇒それがただの作り話ならなあ)
※if only「〜でさえあればいいのに」の意味。be動詞はwereを用いる。I wishと同じ意味だが、やや強く、感嘆符をつけることが多い
単なる条件(解放条件)
「もし〜ならば」といっても、現実的に十分ありえる場合、直説法になる
時/条件の副詞節ifの中の動詞は、未来のことも現在形で表す
124.If you mix red and yellow, / you get orange.(もしあなたが混ぜれば、赤と黄色を/オレンジが得られる⇒赤と黄色を混ぜればオレンジ色が得られる)
※時に関係なくあり得る条件だから直説法で表す。ifの代わりにwhenでもよい
125.If you will go, / I'll give you / everything you need.(もしあなたがいくつもりなら/差し上げます/あなたの必要な全てを⇒もし行ってくださるのでしたら、必要なものは何でも差し上げます)
※条件節中にwill,won'tを用いると主語の意志が示され「依頼」「約束」「脅し」などを表すこともある
仮定法を用いた重要構文
I wish S 過去形「いま〜ならなあ」・I wish S had p.p.「昔〜だったらなあ」/I wish S could 原形「いま〜できればなあ)」・I wish S could have p.p. ⇒実現困難な願望や実現不可能な願望を表す
It is time…「もうそろそろ…してもよいころだ(するべきだ)」⇒It is time for A to~が「まさにその時だ」を表すのに対し、「もうその時なのにまだしていない」という意味を含むので仮定法過去が使われる。be動詞は1,3人称単数の時はwasを用いることが多い。またthatは省略することが多い
as if/as though「〜らしい」⇒話し手が事実ではない、または疑わしいと感じている場合は仮定法、そうでなければ直接法を使う
If it were not for~(現在の事実に反する)/If it had not been for~(過去の事実に反する)「もし〜がなかったら」⇒文語的表現。but for~やwithout~はどちらにも使えるが、but forのほうが堅い言い方になる
as it were「いわば」⇒文の途中か文末に置く。so to speak[say]のほうが一般的
121.He demanded / that his lawyer be called.(彼は要求した/彼の弁護士を呼ぶように⇒彼は弁護士を呼ぶように要求した)
※demand「要求する」に続くthat節の中の動詞は、仮定法現在か、should+原形になる。that his lawyer should be called.でもよい
128.If the Internet were to suddenly stop functioning, / the result could be catastrophic.(もしインターネットが突然機能しなくなったら/結果は惨憺たるものになるかもしれない⇒インターネットが突然機能しなくなったら、惨憺たる結果になるかもしれない)
※可能性が極めて低い話なので仮定法。可能性が十分高いという場合はIf the Internet stops…と表す
129.If your check should bounce, / you will be charged a $10 fee.(もしあなたの小切手が不渡りになったら/あなたは取られるだろう、10ドルの手数料を⇒万一あなたの小切手が不渡りになったらあなたは10ドルの手数料を取られる)
※万一こういうことになったら…という場合はIf節の中にshouldを入れた形で表す。その場合、帰結節は現在形のwillで直説法で表す
123.I wish it were Christmas all the time.(いつでもクリスマスだったらなあ⇒1年中クリスマスだったらなあ)
※ありえない願望だからI wishで表す。I hope you feel better soon.「じきによくなるとよいのですが」のhopeとは区別する
131.It is (high) time / something was done about it.(もうそろそろしてもよいころだ/なんらかの手がそのことに打たれても⇒もうそのことになんらかの手が打たれてもよいころだ)
※It is time…仮定法過去で「もうそろそろ〜してもよいころだ(それなのにまだしていない)」という意味になる。主語に現在形のisを用いる場合は、wereではなくwasを用いることが多い
132.She felt / as if she had seen him / before.(彼女は感じた/まるで彼に会ったことがあるように/以前⇒彼女は彼に以前会ったことがあるような気がした)
※as if…は「まるで…であるかのように」の意味。非現実であるときは、述語動詞の時制に関係なく、その時点での話なら仮定法過去、それ以前なら仮定法過去完了を用いる。現実的であれば、He looks as if he is rich.のように直接法を用いる
英作文の注意
あり得る仮定か、あり得ない仮定かを見分ける
要求・提案・命令などの意を表す動詞に続くthat節の中には、仮定法現在を用いる