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文【鉛筆のような人生】

生きるために文章を綴っているけれど。
綴れば綴るほど、私の命が削れていく。
売れる文章を書かなければ、生活だって出来なくなる。

あと一歩。
前に踏み出せたら。
と考えてみても、何処まで歩けば、その一歩になるのだろう。

矛盾している、私の生きる術。

鉛筆のような人生。

これだけ生きても、芯の色はまだまだ薄く。
消しゴムで消されてしまうような。
周りが暗すぎて、自分の文章さえも見えない。

私の残りの鉛筆は、あとどれくらい綴れるのだろう。



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