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『文』『詩』

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思ったこと感じたことを書き殴ったような文。 共感やこんな感情もあるのか、をコンセプトに。 不定期更新。
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#感情

詩【恐怖という感情】

額縁のような窓から外を見る 新緑だった木の葉が紅葉して 季節が流れているのを感じる 私は動けない 空を舞う鳥のように翼を動かせたら 私は躊躇いもなく この額縁のような窓から飛び出すのに この身体は絵の具で固められたみたいに 動かない 動かせない 恐怖という感情は 本当に厄介だ

文【今日も私は】詩

淋しいと 素直に伝えられたなら 沈みゆく気持ちは救われるのかな 滲む視界にあなたを捉えて 今すぐにでも抱きつきたいのに 悲しいかな 私の体は動かない 何も考えずに 飛び出せたら良いのに 動かしたい身体の未来に怯え 今日も此処から動けない 淋しいと 素直に伝えられたなら 沈みゆくこの身体も救われるのかな 不器用な心と身体は いつも私の思うようには動かずに 余計なことばかりする 感情をありのままに吐き出せたなら 願う通りに動かせるのかな そんなことを考えながら 今日も

文【私の大切な、私自身】

私の内なる闇の、仄暗い部分を、引きずり出して光の下に晒したい。 だけれど、それを見たいと思う人は稀だろう。 私だって他人のそういう部分を見たら、一歩引いてしまうかも知れない。 なのに、最近では小説よりも、そういった醜いような汚らしい部分を書きたい欲が、どうにも治まらないで困っている。 私の、生き物の心情を書きたいという、作品自体のコンセプトには当てはまるが。 それを小説として整理し、推敲し、なんとか読める形にした上で提供しないというのは。 どうにも不誠実な気がするのだ。