マガジンのカバー画像

『文』『詩』

72
思ったこと感じたことを書き殴ったような文。 共感やこんな感情もあるのか、をコンセプトに。 不定期更新。
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

文【おやすみなさい】詩

寂しくない 淋しくないと 自分の心に 嘘を言って 偽りの言葉に 言魂をこめる それから電気を消して 真っ暗闇の中で 窓の外の 弱々しい風の音に 耳をすませながら 今日も恐い夢におびえて 眠るんだ おやすみなさい その一言だけで 安心して眠れるのに 私は今日も 浮かばない願いを 何かに祈りながら おびえて眠るんだ

文【未だに私を縛り続ける】詩

雨粒 一つ 窓を叩くと 私の骨が 軋み出す 昔むかしに 怪我した場所が 忘れるな と 言うように 粉々にして 燃やしたはずの 苦い苦い 思い出が 火を消すはずの 水と共に 蘇る 痛い 痛い と 歯を食いしばって 辛い 辛い と 服を掴んで 骨が軋むたびに 耳が動く ぎゅうっと 目を閉じて 自分だけの世界に 身を寄せても 街の片隅で 骨の軋む音がする そっと まとわりついてくる 窓を懸命に叩いている雨粒に この音もかき消されてしまえば良いのに 昔むかしに 怪我

文【僕は今日も見苦しく足掻くんだ】詩

全てが嫌になっちゃうよ 愚痴ばっか吐いて楽しめない人生 全てが嫌になっちゃうよ 好きなことに費やせない人生 弱音を言って 心を休めても 次の日にはまた傷だらけ 体内が悲鳴を上げている 目から水も溢れてる それでも生きる道を選び続けてしまうのは 不思議で不可解 自分でも理解出来ない なんで? なんで? なんで 全てが嫌になっちゃうよ 愚痴ばっか吐いて楽しめない人生 全てが嫌になっちゃうよ 好きなことに費やせない人生 答えが出ない悩みに囲まれて 次の日もまた新しい悩み

文【それでも】詩

戦って 闘って 負けて 勝って また負けて 終わることのない試練に挑み続けて ぼろぼろの身体を引きずって 心を削って 感情を失って それでも立ち上がって また走り出す 僕を突き動かす この衝動は何なのか分からないけれど 気持ちが悪いほど 僕の中を這い回り 動け動けと急かしてくる 焦っても良いことはないだろうにと 頭の何処かで冷静に考えているけれど 戦って 闘って 負けて 勝って また負けて 終わることのない試練に挑み続けて ぼろぼろの身体を引きずって 心を削って 感情を