読了「ぼぎわんが、来る」澤村伊智
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”あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかんー。
幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。
それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や
不気味な電話などの怪異。
一連の事象は亡き祖父が恐れた”ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。
愛する家族を守るため、秀樹が比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…⁉
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以下より、ネタバレが含む場合があります。
いやー、面白かったです!
色んな方向性の怖さがあって、ドキドキしました。
3章構成で視点が代わって話が進んでいきますが
混乱することもほぼなく
それぞれの感じ方、考え方と事実が分かり
それもそれでゾワッとしてくるポイントでもあります。
そしてなぜ、あれは来たのか?
なぜ、ここに…?
その問題が解けたとき、秀樹がちゃんとあの言葉の意味を
理解していれば…。
すきまや溝をもっと早くに埋めることができれば…。
読んでくれている皆さんも大丈夫でしょうか?
家族に、あの人にすきまや溝はありませんか?
そこに…、あれは…。
という感じに、ホラーなのに
とても他人事とは思えなく考えさせられる作品でした。
澤村伊智さんの「予言の島」も読んで
とても面白かったのですが
この作品はデビュー作とのことでスゴすぎます!!
澤村ワールドに引き込まれそうです✨
ホラーが好きな方は
↓前回の記事「乙霧村の七人」もオススメですが
ぜひ「ぼぎわんが、来る」もこの夏のお供として、楽しんでください✨
この作品は岡田准一さん主演の「来る」というタイトルで実写化
マンガ化もされているようです。
私はまだ観たことないので、早く観てみようと思います♪
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