Xデザイン学校 2022年度ベーシックコース振り返り #3(ビジネスインタビュー)
Xデザイン学校の第3回が終わった。プレ講座を含めると4回分の講義が終わったのだけど、このレポートは3回目の発信になる。6月19日に行われた第2回のリフレクションをnoteに書けていなかったからだ。
前回の講義で「プラットフォームとインフラの違い」について考え込んだのだけど、それを簡単にでもいいから言語化せず、1ヶ月が経ってしまった。時間がなくてもとにかく文字にしてみるのとできないのとでは雲泥の差がある。言い訳しても何の意味もないので、とにかく制限時間を決めて書くようにしよう。。
経験や気づきから概念化を試みる
プラットフォームビジネスにおける筋の良さとは?という話題に関連して、浅野先生が「そのビジネスは最終的に美しいものなのか?という視座を持ったほうがよい」と指摘したことを受けて、いわゆる筋の良さとは何かを考える前に、まずは「このビジネスはどこが美しいと思うのか」を言語化してみることが、筋の良さ(美しさとは何か)を知る一歩になるのかなと思った。
そう思ったのは、大学時代単位互換で受けた「京都の空間研究」の授業を思い出したからだ。「京都のあらゆる空間の構成やアプローチが、どのような意味を持っているのか」をフィールドワークで調査するというものだったのだけど、当時龍安寺の様々な黄金比ばかり見つけようとしていた自分に対して、先生から「黄金比だから美しいという考えから物事を捉えるのではなく、美しいと感じるものは結果的に黄金比になっていることが多いと考えた方がよい」と指摘を受けたことがあり、それが不思議と今でも心に刺さっている。
「黄金比だから美しい」という視点から物事を捉えるのではなく、まずは「なぜ美しいと感じるのか」という視点から物事を捉えたほうがよいのかなと。プレ講座のときに山崎先生が「生活のあらゆる場面にあるデザインがどう作用しているのかを考えている」という話をしていて、その姿勢は心に留めておこうと思ったけど、(まだ身にも付いていない)概念から物事を捉えようとするのではなく、美しいと感じるビジネスについてなぜ美しいと感じるのか、そこから自分なりに概念化を試みた方がよいのだろうと思った。
アイデアは十分なリサーチの後で
今回のテーマは「ビジネスリサーチ」で、課題企業の方から自社のビジネスについて話を聞くという機会だったのだけど、いろんな話に対して自分から質問をすることができなかった。
みんなあれこれコメントに質問を投稿していて凄いなぁと思っていた矢先、先生が「質問の内容が悪い」と指摘し、ビジネスモデルキャンバスや「ビジネスモデル図鑑2.0」の話を取り上げたとき、自分が「ビジネスリサーチをしている」と意識を持てていなかったことにハッと気がついた。
誰からどのようなサービスに対して収益を得ていて、そこにどのようなステークホルダーが取り巻いているのか、そこにどのようなデータが蓄積され流通されているのか、その市場シェアはどうなのか、といった、ビジネスモデルや市場の位置付けを知るための情報をもっと知る必要があったのに、それが全く出来ていなかった。話を聴きながら、どこまでビジネスモデル図解が描けて、どこから描けていないのかを確認できていれば、もっといろんな質問ができていたんじゃないかと。
課題企業のビジネスより、いま自分たちがやりたいこと/できると思ったことの気持ちに引っ張られてしまっていて、顧客や市場を知るためのリサーチを行なっているのだという自覚を持てていなかった。いま自分たちが何をしているのか、リサーチにしてもそれがビジネスリサーチなのかユーザーリサーチなのか、いま立っている場所やその時々のミッションをもっと意識する必要があると思った。
これは普段の仕事でも同様に気を付けないといけないことだと思う。1回目の振り返りで「答えを持ってこようとしない」と書いたのに、それがまだ出来ていない。勝手な妄想によって「問い」が立てなくなったり見えなくなってしまうのは良くないと思うし、そういう仕事をしてないか、常に意識しておかないといけないな。。。