小さかったころのこと(紙芝居)
物心ついたころは4歳くらいだったと思います。もう忘れてしまったことも、思い出したくないこともありますが、今はもうない懐かしいことだけ思い出せば、2段ベッドで寝ていたこと、猫が2~3匹いて、窓を開くとまだ家が辺りになくて、地平線に見えるくらい開けていたことなど少し思い出します。保育園はあまり好きではなく、子供番組(ポンキッキとか)が終わるまで、動かなかったのでいつも遅刻でした。私はどんな子供だったかときかれたらまだ若かった私の母親が保育所の所長(女性)から言われた言葉で、多分傷ついただろう言葉で言えば「変な子供」だったのだと思います。その所長は、「あんたの子供、(兄と姉の3人きょうだいなのですが)みんなおかしいわ」といったそうです。母は、その言葉に負けまいと頑張ってきたみたいでしたが、私のぼんやりした記憶の中には、(それが私たちきょうだいのせいだったかどうか定かではないけれど)顔をおおって泣く母の姿と、その母を責める父の姿、もあります。母はやにわに「バア」といって私に泣いてないふりをして見せたけど、ホントは悲しいんだなというのが子供にもわかりました。)いつの時代にも変わった子供はいるのに、私たち(ベビーブーム辺り?)の時代の地方の子どもを預かる施設には当時寛容さがなかったのだろうか?と思います。変と言えば、私の両親も変わったところがありました。童話の会というのを若い時に運営してたことがあったらしく、お話や童謡の詩を書いては今でいう同人誌を作ったり、夜になると、紙芝居をしてくれたり(オチも知っているお話を何度もせがむちょっとおバカな姉妹だった…兄はバカらしかったのかあまり参加してなかった)変な子どものために何かしてあげようだけではなく、両親自身も楽しもうとしていたところもあるみたいです。夜の寝る前のその時間が楽しかったのは、覚えています。