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孤狼の血 感想

以下、ネタバレOKな方のみどうぞ。

推しが2に出るので予習だ!と、恐る恐る視聴。

「まぁまぁゴア」とは聞いていたので正直避けていた。

そういう場面は薄目で見ればよいと思った、が、映像の作り方もエグかった。

生首や水死体、チラ見せ後に上手い間があってドーンと生々しい・・・瑞々しいアップ。

目ェ逸らすなや!と言われているようでした。もう諦めました。

クソで始まりクソで終わる。まさにそれ。


一番の見どころは俳優松坂桃李がすくすく成長していく姿かなと。

あとは…

さいねい君が出てるから、「広島県警にデカレッドおるしなんとかせえや」って思いますよね。

やっぱり地元で撮影なんで「たかのばしじゃー」とか、「流川じゃー」みたいに声が出てしまいましたね。

タバコと自動販売機がちゃんと古いことに感動しました。


特記すべきは「広島弁」か。

任侠映画にありがちな、所謂「ありがちな広島弁」がそこまで強くなかったのが逆に良かったかなと。

正直もっと口悪いのいっぱいおるよ(失礼)

かと言って柔らかすぎてもいけない。そこら辺のバランスが上手かった。

「こんにちは」「ありがとう」

この簡単な一言だけで分かる。独特のイントネーションがある。

それは出演者達が凄く自然で上手いなぁと感心しっぱなしでした。

「いぬる」「かばち」

ここらへんの言葉ってそんなに聞かんよなぁと思ってたけど、それなり年齢が上の人は普通に使うんですよね。

広島に来て初めて「いぬろうや」って言われたとき、思わず「ワン?」って言ったこと思い出した。


正義とは何か。正義なんてどっこにもないんですよね。

正義を振りかざすべき警察が必要悪であるとしたらじゃあ何を信じたらいいの?

自分の信念を貫くための手段って言えば簡単だけど、この映画はそうじゃない。

でもアウトレイジよりももっと人間の泥臭さがあった。

女性陣も良かった。これこそ一番生々しい。あの時代の広島…廣島を泳ぐしたたかな女たちの表情が最高だった。

ヒロシマ→廣島→広島、表記で感じる時代。


役所広司はどこまで伸びる俳優さんなんだろうか。もはや恐ろしい。

次回作は回想シーンで出てきてくれるかな…どうだろう?

松坂桃李の悪を存分に見せて欲しい。必要な悪、貫く悪、女の扱いも慣れたかな?()

青柳翔(推し)の刑務官なんて絶対悪いわ~。プリズンブレイクやわ~。

CLのアクターズダイヤログ?だったっけ。秋山さんと対談してたことが本当になったのかな。


総評。

私は「寝返る悪党」が大嫌いなので、悪は悪のまま果てていく姿は美しいなと思いました。

2が楽しみです。

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