軍艦少年を見てきた。
「父さんが死んだ」
着信の表示は母からだった。でも兄の声でそう告げられた。
後ろで泣き叫ぶ母の声。深夜3時頃だった。
急性心筋梗塞。眠ったまま逝ったそうだ。
お別れは突然で、十何年経った今も多分うまく飲み込めていない。
理解したのは、焼かれて骨になった父を見た時だった。
父さんは死んだのか。そうか。頭だけ冴えて、死を理解した。
隠れて遺骨を少しだけ拝借し、何も考えずに口に入れて飲み込んだ。
しばらくして、後を追いかけるように愛犬も死んだ。
また何も考えずに遺灰を貰って飲み込ん