【創作男女】恋敵は親友！

エイプリルフールに寄せて。
本編「恋敵は姉貴！」もよろしくお願いします。

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　幼稚園の頃から、他者から向けられる視線には敏感だった。

　だって俺って、天使みたいに可愛かったから。

　･･････自分で言うなって？　仕方ない、事実だ。

　同級生から先生方、おつかいに行った八百屋のおばちゃんまで、にっこり笑ってお願いすれば、大抵のことは聞いてくれる。効かないのは母ちゃんくらいのもの。目をうるうるさせても、鉄拳制裁されるときはされる。

　小学校後半になってから、一気に背が伸びた。バスケットボールをやっていたのもあって、中学では俺はよくモテた。

　だから熱っぽい視線はきっと、俺に対するものだとばかり思っていたのに。