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こんにちは😄

明日から妻が2週間程出張に出るため家の中が
慌ただしい今日この頃です😨

今回の記事は私が病院に勤めていた時に
高齢者の転倒について病棟と話しある際に
作成した資料を元に書いて行きます。

是非御覧ください!

①高齢者の生活

現在日本では人口の高齢化が進んでいることは皆さんご存知だと思います。それと合わせて介護が必要な方々も年々増加しています。

令和元年の厚生労働省の調査で
世帯数、世帯人員の状況を見ると
総世帯数5178万5千世帯の内、高齢者世帯は1487万8千世帯と約3割が高齢者世帯
なっています。
また65歳以上の方がいる世帯の状況を見ると
世帯数は2558万4千世帯と約半分の世帯で高齢者がいることになります。

その中で子供、孫たちと暮らす高齢の方もいますが夫婦のみ、単独で暮らしている方も中にはいます。

65歳以上の方がいる世帯の中で
1番多いのは「夫婦のみの世帯」が827万世帯(32.3%)
次が「単独世帯」で736万9千世帯(28.8%)
続いて「親と未婚の子のみの世帯」で511万8千世帯(20.0%)

以上のことから令和元年のデータになりますが
65歳以上の方は約半分が高齢者世帯、独居ということになっています。
私自身も病院に勤めている際、確かに老々介護、独居で困った方を
たくさん見受けました。

②高齢者の介護

高齢者世帯数等について上で説明しましたが、
次は高齢者の要介護(要支援)についてまとめました。

令和元年要介護(要支援)認定者数は、
約669万人(男性211万人、女性457万人)となっています。
(第1号被保険者数は3,555万人)
参考程度に10年前(平成21年)の記録を見ると
当時の認定者数は約480万人で約200万人程増えています。

また先程世帯の話をしましたが、家では暮らせず
施設で生活している方も中にはいます。

施設介護サービスを利用している方は
令和元年度累計で総数1,140万人となっています。
施設サービス受給者で重度の受給者
(要介護3~5)の方が約85.3%
となっています。

③高齢者の転倒調査

ここから高齢者の転倒に関する調査となります。

鈴木らによると
65歳以上の在宅高齢者における1年間での転倒発生率は地域差も見られるものの平均約20%程度となっている。

といった報告がありますが、これ自体は1999年の論文となっているため今はもっと増えているのではないかと思います。

また先程紹介した施設介護サービスでも転倒する方が多く、私の勤めていた病院でも施設退院した後、施設内で転倒して骨折等怪我をして再度入院する方が多くいました。

実際公益財団法人介護労働安定センターの報告書によると施設内で起こる事故の内最も多いのは転倒・転落・滑落が多く65.6%と報告されています。
新野らの報告による施設内転倒調査で
転倒場所として一番多いのは居室で57%、
食堂・廊下が13%、トイレ10%

なっています。
時間帯は施設毎に異なると思われますが、
新野らは13時~16時、鈴木は16時~20時と報告している。

以上のことから高齢者本人、高齢者と関わる方と転倒については切っても切り離せない関係となっています。

まとめ

論文については少し古いものがいつくかありましたが高齢化も当時より格段に進んでいると思われる。

完全に防ぐことは無理ですが少しでも減らすことで健康寿命も伸びますし、認知症の予防にもなります。

私自身も病院、介護領域共に経験した事があるが
転倒予防にあたって本人の注意、意識以外にも
自宅内等の環境であったり、同居人の支援がなければとても難しいことだと思います。

参考文献

・2019年 国民生活基礎調査の概要
調査の概要|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

・令和元年度 介護保険事業状況報告(年報)
令和元年度 介護保険事業状況報告(年報) | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)

・鈴木 隆雄他.地域高齢者の転倒発生に関連する身体的要因の分析的研究
 -5年間の追跡研究から-.日老医師 1999;36:472-478.

・新野 直明他.老人ホームにおける高齢者の転倒調査:転倒の発生状況と
 関連要因.日本老年医学会雑誌 1996:1 33巻1号.

・鈴木 みずえ.認知症高齢者の転倒予防:認知症高齢者の視点から
 転倒予防のエビデンスと実践.日本転倒予防学会誌 2016 Vol2 No3:3-9.

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