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高杉隼人
2016年2月25日 23:53
テーブルに家族四人が座っている。でも、姉の姿を見ることが出来るのは私だけのようだ。母が私と父の分の朝食を持ってくる。姉は自分の席にご飯や味噌汁を置かれないことに、ひどくもどかしさを感じているようだった。「確かに幽霊はお腹が空くことは無いんだけど、ここまで見ちゃったら我慢するのも辛いわね」 姉は私たちを恨めしそうに見ている。そして、私が姉の大好物だった玉子焼きに手を伸ばすと、姉は突き刺すよ