ストロボ撮影とシャッタースピード(室内の発表会編)
こんにちは。hayatobellです。学校写真を10年ほど撮影してきましたので、その中からお役に立ちそうなことを紹介していきます。
子どもを撮影する場合、顔がはっきり写ることが大事なポイントなので、デフォルトでストロボを使います。屋外でも、室内でも。
今回は、室内での発表会の撮影についてです。対象は幼稚園生や保育園生で、クリスマス会や夏祭りなど、室内での発表会の撮影です。
カメラ設定はこちらです。
マニュアルモード
シャッタースピード:1/250~1/500
絞り:~F8
ISO:~2000
ストロボシンクロで、大量の写真を撮る場合の重要なポイントはシャッタースピードです。
発表会の中でも、お歌や椅子に座った状態での手遊びなど、比較的動きが少ない場合には、シャッタースピードをストロボがシンクロするギリギリの速度1/250にします。私はEOS 7D MarkⅡというキャノンのAPS機を使っていますので、1/250でもシンクロしますが、EOS 5D MarkⅣのようなフルサイズ機を使う場合には、1/200となります。
絞りは、一人の場合には、F4~%5.6、複数の場合にはF6.3~F8の間で状況に応じて調整します。ISOはこれらのシャッタースピードと絞りによって適正が決まってきます。
動きが早い踊りやダンスの場合には、シャッタースピードを1/500に設定します。シャッタースピードを上げると背景が暗く落ちやすくなるので、そうならないようにISO感度を上げます。
ISO感度をどこまで上げられるかは、カメラの性能によって違ってきます。私の場合、2000くらいまでに抑えたいところですが、状況によっては3200くらいになることもあります。状況に応じて、「ぶれがないこと」「明るさ」「画質」など何を優先するか判断して、設定値を決めていきます。
ここで、シャッタースピードはできるだけ、シンクロする1/250で撮ることが望ましいです。1/500になるとハイスピードモード(キャノンだとFP)になって、ストロボに負担がかかります。ストロボに負担がかかると、チャージが間に合わず、光量不足もしくは、ストロボが光らなくなります。
仕事で現場に入ると、端から順番に撮影していきます。私の場合、2枚ずつ撮影することが多いですが、途中で光量不足や発光しない写真があると、使えなくなってしまいます。発表会やお遊戯会の撮影では、まんべんなく撮影することが求められますので、最後までストロボには同じ光量で発行してもらう必要があります。
ということで、できるだけストロボに負担をかけないように、シンクロ速度内で撮影することがポイントです。
ただ、1/250でもぶれる場合がありますので、一瞬動きが止まる瞬間等を狙って、撮影することが良いでしょう。
あとは、ストロボを2台用意して、演技ごとに交換して、一台は休めておくといった対応も必要になると思います。
慣れるまでは、撮影して確認、設定修正、そしてまた撮影して確認を繰り返していくのが良いでしょう。慣れてきても、マメにチェックすることは大切です。子どもが目をつぶっていたり、鼻をいじっている場合もありますので。
親御さんとしては、わが子の晴れ舞台にふさわしい写真が欲しいですからね。
今日はここまで。