拝啓、尊敬するあなたへ
大人になるということは、何かを諦めることなのだろうか。
書きたいことは沢山あるのに、うまく文章にできない。高校二年生の僕が今感じている、大人になることの意味について。
僕は現在、高校二年生です。僕と同い年の子は来年にはもう、受験生の年です。
※僕は卒業後は起業しようと思っているので、今のところ大学には行こうとは思っていません。なので受験生ではないです。
受験とは、人生を左右する大きな分岐点だと先生は言いました。
幼い頃夢見た理想の未来に、僕はいったいどれだけ近づいているんだろうか。
先日、進路希望調査の紙が配られました。将来について考える暇もなく、提出期限が決められて、その期限までに自分の将来を決めて提出しなければならない。
僕たちはもうすぐ「大人」と呼ばれるようになるんだなと、しみじみと感じました。
いったいいつからが大人で、いつまでが子供なんだろう。そもそも大人っていうのは、そんなに焦ってなるものなんだろうか。
子供と、大人、その境界線がどこにあるのか。そんなことをここ最近ずっと考えていましたが、答えは出ませんでした。
ある本では『人は子供でいたいと本気で思ったとき、はじめて大人になる』と書かれてありました。ですがいまいちピンと来ていません。
この言葉の意味がわかると、僕は少し大人になれるのかもしれません。
いつからが大人なのかは分かりませんが、どんな大人になりたいかははっきりしています。
尊敬する父のような大人に僕はなりたいです。
僕にとって一番近くにいる見本であり、先生であり、憧れである父。
僕の父がどんな人物かについて簡単にまとめます。
父は、僕の夢を笑わない人です。
父は、僕の夢を応援してくれる人です。
父は、惜しまず努力ができる人です。
父は、必ず成し遂げる人です。
父は、失敗してくれる人です。
父は、挑戦をやめない人です。
父は、頭がいい人です。
父は、愛に溢れている人です。
父は、僕の憧れの人です。
まだまだ尊敬する理由はあるんですが、書き始めるとキリがないのでこれくらいにします。
沢山ある中で僕が父を尊敬する一番の理由は、父は僕に失敗を教えてくれるからです。
学校の先生や塾の先生やほとんどの大人たちはそれを教えてくれなかったけど、父は恥ずかしがることなくそれを僕に話してくれました。
長い学校生活の中で、いつからか正解が勝手に決められていて、それ以外は間違いで、ダメなこと。
みんなと同じじゃないと悪い生徒で、先生の言うことを素直に聞く生徒はいい生徒。
社会に出たら通用しないから変わりなさい。そんな夢は諦めなさい。早く大人になりなさい。
そうやって僕たちにいうことを聞かせようとする大人が僕は大嫌いでした。
大人になるって地獄だなと僕は思いました。
失敗することは恥ずかしいこと。失敗することはダメなこと。
失敗しないために、楽に生きる、うまく生きる方法ばかり教えてくる大人が僕は大嫌いでした。
そんな僕を救ってくれたのが、挑戦する父の姿だったり、成功者の人の言葉でした。
何度も何度も挑戦して、失敗してもまた繰り返して、目標に向かって突き進もうとする姿は僕にとって救いでした。
つまらない常識で僕たちを丸め込もうとする大人とは違って、失敗してもいいんだよ、諦めなくていいんだよって、言ってくれている気がしたからです。
僕たちはまだ子供で、未来のことなんて何もわからないし、それを怖がっている部分も少しあります。そんな時、その未来を経験している大人に諦めなさいって言われたら、未来に期待なんてしなくなります。
カッコいい大人になってくれとは思っていません。むしろダサくていい、失敗ばっかりでも挑戦してくれる大人は、それだけで勇気をくれるんです。
子供は親を見て学びます。自分の子供が、つまらない大人に人生を潰されないように、そんな大人にならないように、ぜひ、カッコ悪い姿を見せてください。
どんな道に進んでも、挑戦に失敗はつきものです。それをダメだと言うんじゃ無くて、胸を張って失敗したっていいんだって言える大人に、僕はなりたいです。
憧れをぶら下げて走り出したばかりの僕たちに、転ばない方法ではなくて、転んでも立ち上がってゴールする姿を見せてください。
右向け右の教育だけではなくて、好きな方を向いて生きる面白さを教えてください。
いつも自分を何かに変えようとしてくるこの社会で、自分でい続けるってとても大変なことです。
もちろん、状況に応じて変化することも大切です。でもそれと同じくらい、自分を貫き通すことも大切だと僕は思います。
僕が大人になった時、一人でも多くの子供達に勇気を与えられる人になりたい。転ぶことがダメなんじゃなくて、転んだままでいることがダメなんだよと、言える人になりたい。
尊敬する父のような大人に、僕はなりたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。伝えたいことが伝えられているか分かりませんが、何度も書き直しながら文章をこの文章を書きました。一人でも多くの人に僕の声が届いたらとても嬉しいです。
これからもよろしくお願い致します。
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