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ダイオード電流源とフィードバック電流源の比較
電流源の基準電位の構成もいろいろありますが、ダイオードによるものとトランジスタでフィードバックを掛けるものを比較してみます。
ダイオード(1N4148)と1000pFと2N5401, 2N5551で構成した場合はこちらの回路図です。LT1166のVtop, Vbottomに電源レールからつながっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1714813879731-r9imikSO6M.png?width=1200)
無信号入力時のアンプの出力電圧のFFTはこんな感じです。ダイオードによる電圧降下に対してはフィードバックがかかっていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1714814024436-OIDyJCsAEu.png?width=1200)
一方、BJT(2N5401, 2N5551)のVbeにフィードバックをかける電流源を構成した場合の無信号入力のアンプの出力電圧のFFTはこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714814324050-4fqYDio1eJ.png?width=1200)
ノイズフロアは-280dBから-260dBへ20dBほど上昇しますが、フィードバックによりスペクトルはフラットになります。
LT1166は動的に静止電流を制御するので、電源レールは常に変動しています。したがって、この変動に対してフィードバックを掛けて対応していることになります。また、フィードバックにより出力インピーダンスも大きくなるため、このような振る舞いになるようです。
電流源も奥が深いです。
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