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骨盤矯正に対する私見

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骨盤矯正に批判的な態度を取りつつ、誰よりもフラットにその存在意義と価値について考えています。
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【雑感】「オーダーメイド治療」とは現実問題どういうことなのか?

「あなたに合った治療をします」 「オーダーメイド治療をします」 そんな広告を多くの整骨院で 見かけるようになりました。 今回はこれについて 徒然なるままに書いていきます。 きっと共感いただけるところが あると思いますので、 もしよかったら覗いていってください。 この謳い文句が意味するところ こういった謳い文句の意味するところは、 おおよそ決まっています。 およそこの3点を ユーザーに訴求するものだと思います。 しかしですよ… そんなのやって当たり前でしょ って

診察する前から着地点を決めていないか

皆さんこんにちは。 北海道若手治療家コミュニティの 花田隼人(@hokkaido_wakate)です。   事前の準備って、 大事ですよね?     今回はあえて 「事前準備をしない」というお話です。     鑑別における事前思考排除のススメ 例えば問診票を見た時点で 肩甲部の症状と上肢の痺れを訴える場合、       いわゆる頸椎の神経由来の疾患や 胸郭出口関係の要因を イメージすると思います。       これによって例えば、 ・ジャクソンテストをしよう ・モーリー

治療家のための文化人類学~健康観の文化的差異~

文化によって 「何を健康とするか?」は異なります。 世界を例にみて、 その健康に対する観念は 一体どのような多様性があるのでしょうか。 WHOの健康の定義は適切なのか?WHOが定義する「健康」は、 皆さんがご存じの通り、 以下のように定められています。 これはすなわち、 肉体的な健康 精神的な健康 社会的な健康 に区別して考え、 すべて独立した存在であると考えることです。 しかし、 この定義ではカバーされない分野があります。 それが、 健康について 独自の考

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治療家のための文化人類学~身体経験~

今回は文化人類学において「身体経験」と呼ばれる、「身体、行動、文化の関係性」についてお伝えします。 後半では「骨盤矯正」を持つ文化圏との身体経験についてもお話しいたします。 人体の多様性身体の生物学的多様性 人種の違い、民族による違い、 身長体重、免疫力など 生物はその環境や個体差に適応し 生存していけるように 姿形・機能を変えていきます。 例えば、 日本人の食生活では 1日の塩分摂取量が10gを超えます。 これは世界でも 群を抜いて多い塩分摂取量で、 WHOの基

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