試合分析『さいたまサイコロvsフウガドールすみだレディース@バルドラール浦安アリーナ』
こんにちは!
前回、以下の記事ですみだの戦略について簡単に触れました。
西宮戦の次節となったさいたま戦をFリーグTVで観戦し、主に戦略について考察したいと思います。
試合展開
試合結果は女子FリーグHPの通り、すみだが8-0でさいたまを下しました。
https://w-fleague.jp/score/result.html?gid=90580
試合はFリーグTVで確認できます。
さいたまの戦い方
4-0ですみだが前からプレスに来ていてもゴレイラから繋ぐ形でした。
プレスはすみだほどではないですが、高い位置からかけていました。
すみだの戦い方
基本3-1で4-0もあったかもしれないです。ラインカットはオープニングの形として持っていて、ピヴォ当て中心に前進するイメージでした。守備はかなり高い位置からプレスをかけて、高い位置のキックインを得たりゴールに迫るシーンがありました。
試合展開
プレスで得た高い位置のキックインをさいたま守備組織の中で受けた原川選手がゴールして1ピリ5分にすみだ先制。
その後1分経たないくらい前プレで奪ってそのまま勝俣選手がゴール。すみだ2点目。
その後もさいたまのプレス回避に対してすみだの高い位置での守備が効いて、トランジションやセットプレーに繋げるすみだの時間が続きます。すみだは自陣で奪われる回数は少なく、相手陣内で守備を開始できる展開を作れていました。さいたまはすみだのピヴォのパスラインを封鎖できずに前進を許してしまっていました。すみだのライン間を使えた時は相手陣内まで前進することはできていましたが、すみだゴールに迫った時間帯は少ない印象でした。
すみだは強度の高いプレスをベースにカウンダーやピヴォ当てによる自陣からのプレス回避で押し込んだ時間帯を長くして、流れを相手に渡さない試合運びが出来ていました。
ゴレイラからのスローはゼロではないですが、前節のような戦略として選択しているというよりは相手に流れが傾きつつある場面ではシンプルに前線へという意図が感じられました。
すみだの戦略
試合内容から予想すると、プレス回避・ボール保持に意識を置いたゲーム展開をしたい、ボール保持したいから前から奪いに行く、という考え方があり、おそらくこれがすみだとしてのチームのモデルになっていると思われます。
そうなると前節・前々節の戦い方はチームモデルを逸脱したものとなり、選手に落とし込むことは難しかったのではないかと想像します。
上位チームに1勝1分けの戦略なのだから、このままチームモデルとしても良いのではないかと思ってしまいますが、選手を躍動させる戦略を取りつつ勝ち点を稼いでいくという世界が競技なのかもしれないと思いました。
試合後会見
相手ゴール近くで奪ってゴールに迫る、というチームモデルと会見で語られていました。それを実現できた試合ということだと思います。
前節・前々節を例に、相手によって引くこともあるという表現を使われていたので、次節の浦安戦ではどのような戦い方をするのか、ゴレイラからのスローを戦略を取るのか含めて注目してみたいと思います。
それでは!