2024年版 まっすぐストリートの”立ち回り” ~2手壁編~
近頃、Xでナワバトラーについてネットサーフィンしていると「ルール分かったけど何すればいいか分からない」といった初心者の方が多いことに気が付きました。
2年間ずっとナワバトラーばっかしているハヤテですが、攻略法は実際どう紹介されているのか自分も気になりGoogle検索してみました。その結果、スプラ3初期に投稿された未完成なセオリーやランク上げ特化のものまねクラゲ周回、極端に上級者向けのデッキ紹介・記事が大半でした。
試合中に取るべき「立ち回り」があまり紹介されていないんですね。
個人的な感覚ですが、これらの記事を参考にナワバトラーを遊んでもらうのは初心者さんに厳しいのでは?と感じました。そこで今回は、まっすぐストリートにおける「立ち回り」について今一度まとめ直してみようと思います。
まっすぐストリートの主な戦術2選
近頃のまっすぐストリートでよく使われる戦術は2種類あります。
速攻軸(アグロ軸)
前線にカードを置き続ける、攻撃的な戦術のデッキ
2手壁軸(ランプ軸)
壁を作って相手の攻撃を防ぐ、守備的な戦術のデッキ
以上の2つですね。攻撃・防御とかなりシンプルな戦術です。
そして、今回は2手壁軸について立ち回りを解説していきます。速攻軸もとても強いのですが、実は2手壁軸の何倍も難しいです。その要因としては「決まった勝ち方が確立しておらず、なぜ勝てるのか未だよく分かっていない」という背景が大きいです。
とはいえ部分的に分かっている事も多々ありますので、速効軸はまた次回紹介させていただきます。
今回のテーマ:2手壁軸について
そもそも2手壁軸って?
改めて、2手壁軸は文字通り「2手で壁を作り、相手が侵入できない空間を確保する戦術」になります。上図では、壁の内側である約70マスの空間を自分のものにできました。
ただし、左右が綺麗に封じられていないと相手に侵入されることが多々あります。侵入されるということは壁の中を相手に塗られてしまうこと、つまり作戦失敗です。
敢えて左右を封じない2手壁軸も世には一応ありますが、基本的には左右を封じるものと思っていただいて大丈夫です。
壁の中の塗り方(固め)
初動で作る壁の形を事前に想定しておけば、壁の中の塗り方も準備することが出来ます。
一例として、バクダン→リッター4Kと置いて2手壁を作ってみました。また、この2手壁における自陣の塗り方も2つ挙げてみています。
自陣塗りは基本的に5~7枚のカードで行うようにするのがオススメです。自陣塗りにターンがかかりすぎると塗り効率が悪いですし、完成が間に合わなくなる可能性も高いです。逆に、ターンが全然かからないと試合終盤でパス祭りになる可能性もあるため、自陣の隙間を塗れるカードを1~2枚追加しておくと塗りマスを増やせます。
ただ、この戦術では「固め考えるの難しそう…」「まずデッキ作れるかな…」と不安な方もいらっしゃると思います。
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立ち回り
2手壁軸のメリットとして、勝ちパターンが存在することが挙げられます。実際に、まっすぐストリートの2手壁軸における、自分の勝ち試合の8~9割は勝ちパターンです。つまり、勝ちパターンとなる立ち回りを丁寧に抑えることで簡単に勝てるようになるという感覚です。
勝ちパターン① 基本的な立ち回り
2手壁軸の基本的な立ち回りです。これが出来れば大体勝てます。
詳しく見ていきましょう。立ち回りを改めて整理すると、
①2手壁を作る
②中央にカードを何枚か置く
③壁の中を想定通り綺麗に塗り、スペシャルポイントを2回分稼ぐ
④スペシャルポイントを使いスペシャルアタック
この4段階に分かれていることが分かります。ここでマス数を大まかに計算してみましょう。
①2手壁(2ターン) → 約25~30マス
②中央置き(2ターン) → 約15~20マス
③自陣塗り(6ターン) → 約60マス
④スペシャルアタック(2ターン) → 約24マス
ただし、相手からもスペシャルアタックが飛んでくることを想定すると塗り返しで約24マスのマイナスとなります。これらを合算してみると、
25 + 15 + 60 + 24 - 24 = 100 マス
このように、基本的な立ち回りから約100マス塗れることが分かります。「ウソだろ、そんな簡単に100マスも塗れるわけ…」と思われるかもしれませんが、このシンプルな流れだけで100マス以上塗れてしまう事こそが固めデッキの強みです。
基本的な立ち回りが100%出来た上で負けてしまうとするならば、「相手の壁・自陣塗りがより上手かった」時がほとんどです。ただし、逆に言えばそれ以外の理由でまず負けません。準備すればするほど勝てる、なんという安心感…!
勝ちパターン② スペシャルアタックで自陣固め妨害
相手の自陣塗りを妨害する狙いです。壁の中を綺麗に塗り切る2手壁軸だからこそ、少しでも壁の中が相手に塗られてしまうと少なからず影響が出ます。その結果、相手のスペシャルポイントが溜まるのを防げたり塗りマス数自体を減らせるという算段です。
成功すれば一気に勝ちを決められますし、荒らせなくても元々使う予定だったスペシャルアタックを先に使っただけなので支障はほぼありません。圧倒的仕掛けたもん勝ちです。
ターン配分は一例ですが、スペシャルアタック(SPアタック)を仕掛けるタイミングは早い程成功率が上がります。(ターンが経つほど相手の自陣塗りが完成していくため)
ただし、基本的な立ち回りの「②中央置き」がない場合は相手陣を抜けにくくなります。せっかくローリスクハイリターンな仕掛けなので、中央置きでスペシャルマスを前めに設置して虎視眈々と狙いましょう。
勝ちパターン③ 初動で抜ける
「抜け」とは相手陣に侵入する事を指します。つまり、この展開は自分だけ2手壁に成功し、相手は壁を作れなかった(作らなかった)展開を意図します。
狙いは勝ちパターン②とほとんど同じで、自陣塗りのスペースを荒らすことで相手塗りマス数を減らしたりスペシャルを貯められないようにすることです。②よりも狙える機会は少ないですが、抜けられた時はスペシャルポイントすら使っていないので非常に勝ち濃厚な展開です。
前線でカードを使うほど自陣塗りにかけられるターンが減ってしまいますが、そもそも敵陣にカードを置くたび相手の自陣だけが減っていくので基本問題なく勝てます。何枚もカードを置いてから自陣塗りを始める頃、相手はほとんど自陣ががないと思われます。
とはいえ、一方的に相手陣を抜けて1~2枚置くだけでも十分優勢なので、「5ターン目以降は自陣塗り」と見切りをつけて動くのも有力です。
以上、2手壁軸の勝ちパターン及び立ち回りの紹介でした。改めてになりますが、基本的には
「壁→中央→自陣塗り→スペシャルアタック」
この立ち回りを意識するだけで勝てる試合はほぼ勝てます。
負けパターンは?
こちらも至ってシンプルで、「勝ちパターンが出来なければ大体負け」です。勝ちパターンが決まっているので、相手としてはそれを防げばいい!という話になっています。
具体的な例を見ていきましょう。
上の画像2枚がとても分かりやすく、2手壁軸で負ける試合の要因は
壁をキチンと作っていない
相手が初動で抜けてくる
スペシャルアタックで侵入される
これら3点、後は純粋な2手壁同士の塗り負けだけです。塗り負けであればデッキを調整すればいい話ですが、相手の仕掛けによるものは確実に防ぐのが非常に困難です。
一応対策を上げるならば、
壁をキチンと作っていない → キチンと作れる初手、2手目カードを増やす(簡単)
相手が初動で抜けてくる → 壁の位置を下げる、または10マス以下の小さいカードで壁を作る(可能だが、相手が固めデッキだった時に負けやすい…)
スペシャルアタックで侵入される → 根本的に止められない(妨害される前に敵陣側から自陣塗りを進めて抜けにくくさせたり、気合いで固めを終わらせるしかない)
というように、相手の積極的な攻撃に対してはやや苦しい様相を見せています。組めれば強い2手壁軸の数少ない弱点でもあります。「強い時は超強いものの、相手の仕掛けが成功するか否かで大きく左右される」という、相手任せな調子の浮き沈みが上級者の中でもかなり賛否を呼んでいます。
余談:2手壁軸は攻め合いで勝てないの?
「なぜ壁も作っていない相手に初動で抜けられただけで負けになるのか?」という話については明確な結論が出ていないようですが、ハヤテの考えを紹介しておきます。
先に結論を書くと、デッキ内カードの「得意分野の差」だと考えています。抜けて攻め合いをするために組まれたデッキと、自陣で固める為だけに組まれたデッキでは攻め合いのしやすさに差があるでしょう。下の画像もその差を表す一例です。
この図では、2手壁とは「国を守る防衛線」であると考えています。また、初動で攻めあがってくる相手カードは兵士であり、自陣塗りのカードは国の一般人としています。
2手壁が成功した時は国の中で産業を発展させられ、国力(自陣塗りマス数)や開発した兵器(スペシャルアタック)で相手を返り討ちにできます。
しかし一方で、相手に侵入されたときは国の領土を諦めて攻め合うしかありません。その時に、相手国を壊滅させるためにいる生粋の戦闘兵たち(速効デッキ)と農業や工業をするためにいる産業人たち(2手壁デッキ)、どちらに武力で勝機があるでしょうか?
後者が勝ってしまう展開も万に一つはあると思いますが、やはりほとんどは前者が勝ちそうですよね。
このように、ナワバトラーのカードにも得意不得意があると考えています。故に、想定されていない試合展開というのは2手壁軸デッキでも厳しいものがあるのでしょう。
攻めも出来るカードで2手壁も作れるデッキは…多分あるんでしょうけど、まだ発見されていないと思います。興味のある方は一度考えてみるのも面白いと思います!
終わりに
今回は2手壁軸について立ち回りを紹介しました。
肝心の立ち回りでは結構シンプルな内容が多かったですが、正直これが全てです。約2年間ナワバトラーやってきましたが、2手壁軸の勝ち方にこの記事以外の立ち回りはほぼありません。
良いデッキを準備してこの記事の内容が実践できれば、2手壁軸でナワバトラー大会の上位入賞を十分狙えてしまうレベルです。どんなCPUにも勝率8割超え、ナワバトラーチャンネルの対人戦でも何連勝と狙えるはずです!
デッキで悩んだ際は是非ナワバト日記から探してみてください!気軽にハヤテのXアカウントへDMで質問・相談していただいても大丈夫です!ナワバトラーに関するお悩みは出来る範囲でお助けさせていただきますb
次回は速攻デッキについて記事を書きます。以上!
よいナワバトライフを~