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ミツバチマガジン Vol.6 農薬とミツバチ③
ご覧いただきありがとうございます🐝⋆゜
農薬とミツバチついに③まで来ました。
③では、我々人間への悪影響について
お伝えしたいと思います。
まず、ネオニコチノイドは、1990年代から
市場に出回るようになりました。
こう見るとまだ歴史は浅い方です。
人体に悪影響がないと言われているのも、
まだ歴史が浅いからというのはありそうです。
さて、我々人間への悪影響ですが、
我々人間は哺乳類に分類されますが、
イミダクロプリド(ネオニコチノイド)と
代謝産物が臍帯血と胎盤から検出されました。
これは妊娠ニホンザルでの研究です[1]。
次に、アセタミプリド(ネオニコチノイド)
の代謝物であり、神経毒性のあるDMAPが
極めて低体重で生まれた極低出生体重児
(在胎週数23~34週)の尿中から検出
されました[2]。
DMAPは日本の一般人で、最も頻繁に
ppbレベルで検出されています。
記憶障害や指振戦といった症状がある
患者さんからも高頻度で検出されています。
動物実験ではアセタミプリドが神経発達に
悪影響を与えることも報告されています。
未熟に生まれた新生児がネオニコチノイドに
曝露されているということは、それより長い
時間を胎内で過ごす満期新生児も同等以上の
曝露を受けていることを示唆します。
そしてネオニコチノイドは、内分泌撹乱物質
でもあるエストロゲンを産生させること
が報告されています[3]。
内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質
また、肥満(脂肪組織肥大)作用[4]が
あることも報告されており、免疫抑制作用
もエストロゲンにはあります。
ネオニコチノイドでエストロゲンを
産生することが判明した時点で、
ネオニコチノイドは体内に入ることは、
なるべく避ける必要があります。
免疫抑制について👆🏻の記事に書いていますが、
通常運転を抑制(免疫抑制)することで、
白血球によるゴミ掃除がストップしてしまい、
ゴミがどんどん溜まり続けます・・・。
それが溜まり続けることが炎症や
長期的に見ると癌化へ繋がっていきます。
他にも免疫抑制するものは溢れています。
健康でいるためには、免疫が『正常』で、
免疫を『抑制』しないことが大前提です。
ネオニコチノイドを例にあげましたが、
人体に悪影響があるかないかで論争が
続いている農薬。
エストロゲンを産生して、内分泌撹乱物質
として作用し、免疫抑制をする時点で、
やはり体内に入れていいものではありません。
農薬は生態系へも影響を与えます。
我々人間は自然の中で、微生物、動物と共に
生きています。
人間が良くて、他の生物がダメというのは
合ってはなりません。
生態系に与えたツケが、今後我々人間にも、
回ってくるのではないのでしょうか。
ネオニコチノイドについて記事にしましたが、
農薬に対する向き合い方を変えていただける
きっかけになれば幸いです🐝
絶滅危惧種でもあるミツバチを守ることは、
我々の健康も含めた生態系を守ることにも
最終的に繋がります。
ネオニコチノイドについては、
こちらで一旦終わります✨
ミツバチマガジンto be continued...🙏🏻
🌼ミツバチマガジン🌼
Vol.1 愛着が...
Vol.2 絶滅危惧種
Vol.3 人間と密
Vol.4 農薬とミツバチ①
Vol.5 農薬とミツバチ②
Vol.6 農薬とミツバチ③
☆参考文献
[1]ネオニコチノイド系殺虫剤の母子間移行メカニズムの解明
[2]LC-ESI/MS/MS analysis of neonicotinoids in urine of very low birth weight infants at birth(PLOS ON / 2019.7.1)
[3]Environ Health Perspect. 2018 Apr 26;126(4):047014
[4]J Appl Toxicol. 2018 Dec; 38(12): 1483–1491
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