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座右の銘

フランクの座右の銘は【鳥なき里の蝙蝠】(優れた者のいないところでつまらない者がいばること)。

ドイツのことわざなら„ein einäugiger unter Blinden“(„Unter den Blinden ist der Einäugige König“ 盲人の間で、片目の者が王になる)というのがある。

意味を聞くと、実に小物感がする言葉..


しかし、フランクがわざわざ【鳥なき里の蝙蝠】を座右の銘として心に留めおいているからには、何か上のこと以上の意味を込めているのではないだろうかと考えてみた。(多分考えすぎ)

それは「優れた者のいないところでつまらない者がいばる」から発展して、「他に優れた者(経験者)のいないところで、より適任の(知識および経験がある)者が遺憾なく能力を発揮する」(そして人からは感謝されるし、自分も気分がいい◎)とかいうことなのかもしれない。

そうなのだとすれば、それはそれで納得、共感〜


とは言え、【鳥なき里の蝙蝠】はそもそも誰かのことを指して言うことで(悪口みたいなものだけど)、自分で言ってしまうと、周りを「優れていない」とけなすが、自分自身も「つまらない者」とおとしていることになる。フランク氏が、自分のことを謙遜しつつも周りを見下しているという嫌なタイプのワシでなければ、「ほかの皆より少し得意なことを、活かせる場所で活かしたい」という素敵な志を座右の銘としている良い奴なんだと思っていたい。或いはシンプルに、「目立てるところで目立とう!」ってことかもしれないし...


貶(けな)すと貶(おとし)めるは同じ漢字
小物、雑魚などの表現
nichts als heiße Luft
kleine Fische (英 small fry)
Obwohl das sein Motto ist, wirkt er wie ein Gentleman.
意外と紳士的でいい奴みたいだけどな。
*「座右の銘」と「モットー」の意味は、心がけとか信念で微妙に違うみたいだけれど、似たようなところ。


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